8日から始まったドラマ「救命病棟24時」第1話の感想です。
大したネタばれはありませんが、これからご覧になるご予定の方はご注意下さいませ。
過酷な労働条件による救急医療現場の崩壊、医療過誤に対する訴訟(ドラマでは民事)等々、まさに今日の日本の医療問題を集約したドラマでした。
ERドクターが総辞職してしまった海南医大救命救急センター。
そこへ赴任してくるアフリカ帰りの進藤一生(江口洋介)医師。
進藤は他科から応援の医師を呼んでERを立て直そうとするが、進藤の熱意は他の医師や看護師たちを疲弊させ、反発を招く。
そこへ、アメリカのERで腕を磨いてきた優秀な外科医・澤井悦司(ユースケ・サンタマリア)が医局長として赴任してくる。
澤井はERの効率化を図るため、重症患者だけを受け入れるという方針を打ち出す。
一方、かつて進藤と共にERで働いていた小島楓(松嶋菜々子)医師は医療裁判(民事)の被告として法廷に立っていた…。
産婦人科や小児科の医師不足が現実の社会問題としてクローズアップされている今日、ドラマのエピソード一つ一つが考えさせられます。
ERが医師の自己犠牲によってかろうじて成立している現実はやはり変えなければならない、と私も思います。
実際に医師の過労死もありました。
ER先進国アメリカではどうなのか興味がありますが、ドラマ「ER」では待合室=トリアージ室になっていて、重症度に応じて診察の順番が回ってくるようになっています。
小島が被告となっている事件もなかなか複雑です。
転倒して頭を強打した小学生が6件の病院で受け入れを断られ、小島の病院で受け入れた時には2時間が経過していて亡くなったケース。
実は死因はくも膜下出血だった……というレアケースですが、子供の両親は民事訴訟を起こします。
争点は脳外科医不在を承知の上で受け入れた小島の判断ミスがあったかどうか、小島が受け入れていなかったら次の病院で適切な治療を受けられたかもしれない、でしょうか。
小島は争う気力もないようですが、真相究明こそ最も遺族の求める事柄だと思います。
救命病棟24時 フジテレビ系 毎週火曜 夜9時~
8月12日の方
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*画像はPhotoFunia様で加工したベッツィーです。
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