ふとしたこと

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BJの想い出

2011年06月04日 06時24分22秒 | 彫金

上の写真は中学生の頃に父親から貰ったバックル。

子供心に、これは大切に使わなければと、そして

どうやって、こんなものを作るんだろう?と思ってた。

それから35年・・・

普通のサラリーマンとしては早すぎたかもしれないがリタイアした。

その直後、彫金の師匠と偶然出会い10年師事した。

そんなところが、オイラと彫金の出会いだ。

でも、中学生の頃から、なんとなく彫金作品に馴染んでいたから

自然に彫金を始めてしまったのかも知れない。

ところで、くだんのバックルは「打ち出し」という伝統工芸技法による。

銘が入ってるが、どなたの作品なのか判らない。

自分で似たようなモノを作ろうとしても・・・

なかなかに、出来ないのだ。

ひょっとすると、金工王国だった時代の香川県の作家モノか?と

思うのだが、どなたかご存知あれば教えて欲しい。

師匠は元来、伝統工芸的な彫金技術を重んじられるが、

個人の自由を決して無視することなく、

むしろ勝手気ままな創作を許してくれた。

弟子どもの勝手なモノ作りに、惜しみなく伝統工芸の技を

もって応援して下さるというのが教え方の基本だ。

だから、オイラには系統だった伝統工芸技は身に着いていない。

ちょこ、ちょこっとカジッタだけ。

そんな状態で、作ったペンダントが片付けの合間に顔を出した。

以前、セガレに作ってやったものだ。

まぁ~人間なんて、相手の気持ちがわからんものでね。

ゴミの下から出て来たから、

こら!これはオイラが持って帰るぞ!

って言って、持ち帰ったのだ。

だって・・・可哀想ぢゃないか?

・・・

・・

 

こんなもの、見せられたって・・・と思うでしょ?

変なモノだもん。

でも、この写真みたら・・・なぁ~る!ってか?

オイラにゃ想い出深いBJ42Vという型式を持つ、40系ランクル。

その顔の一部分を銀で作ったペンダントでした。

ベースとなるSilver950に何層かのシルバーを重ねてロウ付け。

そいつを適宜、タガネで切り崩すという作り方でした。

ストラップを通すリングの根元にはブーツをあしらいました。

この黄色いカボチャの馬車とペンダントをセットでセガレに譲ったのでしたが

都会ではガス規制が厳しくなって、乗れなくなり再び、讃岐へ戻りました。

それとともに、愚息の頭からは、BJの想い出が失せてしまったのか・・・

まぁ~趣味だとか、なんだとかは一代限りなんだなぁ。

それを受け継ぐなんて、誰も考えちゃいない。

最近、同じことばかり繰り返して思ってる。

これを老化といふのぢゃな。

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