
爺師匠は、かつてはブイブイ言ってたテンカラ師なのです。
なんといっても理論が素晴らしい。
車中でお話を聴いてるだけで楽しくなるんですな。
「お前の釣り方では先が見えとる!
まず、基本が出来とらん!
今のやり方を続けても、そこそこは行くだろうが
伸びシロというものがまったく無い釣だ。
基本を鍛えろ!」
と、まぁ~簡単に言いますと、そういうことであります。
で
今までの釣り方を捨てようとしている訳ですね。
爺師匠の言う基本の釣りの勉強をし直しです。
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今日も道端に座り込んで支度します。
現在の香川県では、こんな石が転がってる道路なんての、まず見つかりません。
湿気がズボンを通して攻めあがってくる道端の風情はいいですな。
2週間前に1尾釣れた淵のだいぶ下から入渓です。
杉木立の足元は苔むした岩で囲まれて
ほっこりと陽だまりが出来ています。
こういう風景が好きですね。
今日もあんまり釣れる気がしませんでした。
毛鉤のついた竿を振る練習気分ですから、気魄が足りない。
右手を見やると・・・
いかにも、渓魚が待ってるようにも思えます。
ここら辺で3時間
竿を振り続けましたが・・・
一度だけ魚信があっただけで音なしの構えで撃沈されました。
ふと
ああ、餌釣りならなぁ~と思ったりは決してしませんぞ!
でも1尾くらい掛かってもよさそうなものなんですがねぇ。
やっぱり基本が出来てないからかなぁ。
午前の部はこれで終わり。
兎に角、腹が減っては戦は出来ぬと言うぢゃないですか?
今日は打ち込み饂飩はやめて
簡素にオニギリ昼食です。
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午後からは場所を変えて初めての渓です。
そろそろ3時に近く
毛鉤釣の時間帯に突入します。
正面の橋の手前に降り口があり
そこからシワシワと川へ入りました。
毛鉤を振り込んで筋を流してますと、雑魚がポコンっと毛鉤を食べに来ます。
でも、こんな雑魚さえ釣れません。
たま~にアブラハヤが掛かる程度です。
ここから、300mほど上がりますと大岩と大淵に遮られて
お爺の一人旅には暗雲が垂れ込みましたので、ここで納竿でした。
お師匠は、この川の上流を探索に出掛けました。
納竿したものの、川通しで帰るのも芸が無いと右岸の藪道に這いこみます。
ところが・・・
この藪が深くて、時には腐った竹林になったり
急な登りや下りがやってきてお爺を苦しめます。
最後は大雨まで混じって、大変いぢめられました。
ビクの中は空っぽです。
もぉ~これからしばらくはビクを持たない釣をしようと思います。
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とうとうテンカラ坊主の日がやってきてしまいました。
それはそうなんですが・・・
不思議な充実感が残ります。
すこ~し、真面目にハマったかなぁと言うのが実感でした。
丸目ましたか?
この度ゎ、大変な御失礼をば…人( ̄ω ̄;)
失礼でもなんでもありませんよ。
オイラも自分の庭を確立しないとね!
あんがとございました。