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メカというものは、少しでも毎日動かしていないと突然ご機嫌斜めになって人間を困らせる。
車でもエアコンでもパソコンでも。
久しぶりに古いレンズのご機嫌を取ろうかなと思いました。
もう40年も前に販売開始されたFDシリーズのレンズです。
CANONはFDシリーズの後は同じマウントでNew FDシリーズを出しました。
そしてAF(オート・フォーカス)化するためにこれらのレンズを全て捨てて・・・
EFレンズ群を発表したんです。
当時のCANONユーザの怒りは凄まじかったと思いますが
今になって考えてみるとAFに徹底的に取り組んだCANONのEFレンズ群は
CANON EOSシリーズのボディであれば完璧にAFが可能となり
ボディの種類によってはAFが利かないなどという複雑な現象とは無縁になりました。
でも取り残されたFDシリーズやNew FDシリーズのレンズは自動的にピントを
合わせることはできません。
ファインダーを覗いて、手でピントを合わせるわけです。
世の中捨てる神あれば拾う神ありで
マイクロ3/4というミラーレス一眼の規格はアダプターさえ着ければ
こうした古いレンズたちを蘇らせることが出来るようになったんです。
このシルバーのリングとOLYMPUSと書いてあるカメラ・ボディの間に
挟まってる黒いのがアダプターです。
但し、マイクロ3/4規格ではイメージ・センサーのサイズが
並のフルサイズは言うに及ばずAPS-cなどという規格のサイズにも
満たないので
古いレンズたちの焦点距離は2倍になってしまいます。
20mmレンズなら40mmに
35mmなら70mmにね。
でも、マイクロ3/4規格のミラーレス一眼カメラに装着するための
アダプターは余計なレンズなど含みませんので
レンズの明るさや描写性能への影響は殆どないようです。
ただし、二昔ほど前のゴッツぃ一眼レフカメラに装着するバランスの
大きさをしてるもんですから現在のミラーレス一眼にくっつけると
大変バランスが悪く見えて、カッコ悪いなぁ~と思う人も多いかもしれない。
たかだか35mm-70mmのズームレンズなのに・・・
こんなでっかくなってしまうのは仕方がありません。
さぁ~コイツを連れて町を歩くわけですから
カッコ悪いなんて思わないことに決めてます。
どんな画像が出てくるか?
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トップの馬の絵はトイフォト風に周辺光量を下げております。
この明るさが普通に出てくるイメージです。
鉄の質感とボケが美しいと思います。
この2枚は幽霊の棲む町をイメージしました。
誰もこんなものを欲しがらないのに
ショーウインドウだけが際立っていて
歩く人はまるで幽霊の影のようだと言いたかったのかな?
この娘(こ)は日本全国の繁華街に住んでいますね。
幽霊ではありませんが
ガラスに映って歪んでおりますな。
別のショーウインドウに飾られてたタイプライターを写すと
こんな具合です。
なんだか結構どの写真も・・・
オイラ好みの絵になって出て来てくれます。
35mm-70mmなんで実際は70mm-140mmの画角で撮ってます。
薄暗いところでは手振れしてますが色合いは良いです。
:
見てくれの悪い中年オヤジみたいなレンズですけど
好きなんですねぇ~
こんなのが。
古い時代に設計されたレンズってのは当然
ディジタル・カメラの出現なんか予測してないわけですから
フィルムに対する発色や色収差などを考えて作られていると
勝手に想像するんですが、良い味を持っております。
CANON FDシリーズでは50mm f1.4や85mm f1.2Lなんて良い色とボケ味を
持った素晴らしいレンズだと思っております。
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Olympus E-PL1s with/CANON FD 35mm-70mm f 2.8-3.5 S.S.C.
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