俺がいちばん会いたい人は
俺にいちばん会いたくない
ということ。
(情けないことを綴ります)
俺は狂った
「二度と」
という言葉に込められた嫌悪
目に触れたのは書かれて一ヶ月半後だった
おれは何もせずいったい何をしてきたもうすぐ二年
抱えつづけた身と心が剥がれたような感覚
そんな活動をしていたんだ。
俺
個展みたかった
一人でも多くの人に観てもらいたい個展で
世界でたった一人
俺は入場拒絶されてたようなもの
でも
きみから噴き出したものを
世界で一番観たかったのも
俺
観れたひとがうらやましい
そして
きみのそばで
創造のプロセスを見守れた
そのひとがうらやましい
きみはかつて「拒絶反応」といっていた
生活の中で
守るべき大切な人を愛撫して暮らす
それは湧き出る衝動だけではなく
守る側の自分をも愛撫すること
俺が狂ったのは
嫌悪され排除されたからだけじゃない
俺のからだの鼻先三寸で
あこがれていた男に口説かれ抱かれ
おそらくその情熱に応えた愛撫を返し
俺に抱かれていたときとは比較にならない
充足を得
日々を重ね
それを育んでいっているという想像をする
脳内の血の池は沸騰していて
その中で俺はただれゆく肌でもがきつづけた
脳から湧き出る呪詛を撒き散らした