風来坊の相棒 『 石松君 』 二人三脚の旅も もうすぐ 3年になる
お互いに 良いことも悪いことも よく似てきたなぁ
石松君は 寂しがりやな風来坊が 人との出会いを大切にしているところを 真っ先に身につけてしまった
ドライブの道すがら 細身の電柱やら ゆったりと寛いでいる縁石を見ると寄っていく習性
駐車場の白線に沿って きちんと入れたのに 勝手に寄っていったら あかんがな
これは スーパーマーケットの セクシーな電柱にスリスリした証拠写真
テール・ランプ君が可哀想やろ まあ相手に傷つけん所は良かったけどな
石松君のご乱行は 数限りなくあるんだけど 下回りのへこみを見てえな
一昨年の暮れ 横たわっていた縁石に いきなりのしかかろうとして 見事に平手打ちを受けた傷
ゴシップ続きの石松君 慰謝料もバカにならんのやで……
そこで 今回は風来坊が直してみることにしたよ 板金初挑戦や
先ずは パテの のりが良いように 傷口辺りの塗装を剥がした
ボディーの型紙を造り パテを塗り重ねて形を出したよ
有り余る時間を 風光明媚なのんびりした海辺で 布団を干し オールディ-ズを聞きながら
気の向くままに 初めて挑戦の 板金作業に悪戦苦闘しております
板金作業で付いた汗や埃を すぐ近くの 温泉掛け流し旅館「もみじ屋」で落としています
就寝前に 暇つぶしの釣りなどをして楽しんでいます
3日目にして ようやくアオリイカが上がった それも2杯もやで
胴の部分は冷凍しておいて刺身にし、足とミミは大根と炊きました
キャンパー仲間にもお裾分けして食べました そら~美味しかったで!
天気予報によれば しばらく雨が続きそうなので 板金作業は中断して 白浜方面に行くことに
来てはみたものの 2日続きの雨に レンタルDVD 車内鑑賞に終始
3日目にしてようやく晴れ間に恵まれる
ここは 周参見町にある 陸の黒島・沖の黒島の見えるパーキングエリア (まるでハワイみたい)
風来坊はグアム島しか行ったことが無いんやった
風が少しあるが ここで塗装を仕上げることにする
この後の作業はクリヤーラッカーを吹き付ければ終了
今回の板金塗装に要した 費用は
厚塗りパテ 3個 ¥ 5,112
仕上げパテ 1個 ¥ 598
ラッカー・スプレー 2缶 ¥ 2,478
クリヤー・スプレー 1缶 ¥ 1,239
コンパンド 1個 ¥ 714
水研ぎペーパー 7枚 ¥ 325
板金サンダー・セット 1セット ¥ 4,521
テール・ランプ ¥ 9,800
合計 ¥ 24,787
いろいろな意味で 貴重な体験学習になったよ~ これを機会にもっと腕を上げるで!
勝浦から奈良方面に向かって 『 温泉博士 』 の湯巡りの旅に出る
降ったり止んだりの雨模様 国道168号線の沿道の桜を愛でながら のんびりと一人旅
小降りになった
谷間の光景に 思わず車を止めた 雨+霧+桜 = ええなぁ 大好きやで
風来坊の心を引きつける風景 これやで
カメラの濡れるのを気にしながら シャッターを切ったよ
風来坊の好きな桜は お花見の宴会の中で 浮かれて眺められる桜やないねん
一人 心を鎮めて向かい合う桜 これやねん
そんなことを思いながら走っていたら
夕暮れ時 誰もいなくなったサッカーグラウンドのゴールポストが目に入った
昼間は子供達の主役だったゴールポストが 桜の中でぽつんと佇んでいた
取り残されたゴールポストの寂しさを表現したく 露光を落として撮影してみた
撮したい所があちこちにあり とうとう予定の本郷の瀧桜までとても行けなくなった
何度も泊まったことのある きなりの里に一泊することに
桜の様子も見えたが 夜半過ぎまでの豪雨 車の屋根を激しく打つ雨音を聞きながら就寝
早朝 ドアを開けてビックリ玉手箱 春爛漫の花吹雪 車の中からの独り占め へっへっへ
板金の終わって綺麗になった 『 石松くん 』「 肩から腰にかけての この桜吹雪が目に入らぬか 」
遠山の金さんも真っ青の 見事な花模様でした
花見朝食を済ませて 大宇陀の 『 瀧桜 』に向けて出発
500円の駐車料金を倹約 いつもお世話になる 『 万葉公園 』 から 徒歩でアクセス
知っている人は余りいないけれど ここから歩いていく道すがら 有名な桜に勝るとも劣らない春景色があるんやよ
ここは 万葉公園 静かでええよ
のんびり 撮したり歩いたり 30分ほどで 瀧桜に到着
通せんぼをするように 地元のお母さんが二人 道に居て
協賛金の100円を頂いています
お金がいるなんて 知らなかったよ 車まで取りにいかなあかんやん
どこから来たの?
京都から来てるんや
お金いる線はどっからかなぁ 線から入らんかったら 写真撮らせてもらってええかなぁ
風来坊の様子を見ながら いろいろ話して親しくなったお母さんは
もう ええよ 通りな
優しく言ってもらったけど
俺も男や風来坊 『 施しは受けんよ 』 と 心の中で呟きながら
ありがとう こっからでええよ もう写真も撮ったし
爽やかな笑顔を残しつつ 泣きながら 来た道を引き返しました
そこで一句
散る桜 残る桜も 散る桜
ナンチャッて
万葉公園の駐車場に戻ったら 旅フレンドの Kさん&Oさんが 帰りを待っていてくれました
「 きっとここに居ると思ったで 」と…… 友達はありがたいなぁ
暫く語らった後 みんなで連れ立って 『 温泉博士 』 にある 豪華1200円の風呂に向かって出発しました
桜の便りもあちこちから聞こえ始めた
鈴鹿山脈の山懐にある 温泉旅館に 『 温泉博士 』 で入浴を終えて 今夜の宿探し
ダム湖と隣接のキャンプ場 標高が高い割に 桜の開花も進んでいた
生まれたての若葉の緑に惹かれて散策することに
暫く行くと 『 ← 山小屋 』 の道標 を見つけ そこまで行ってみることにした
どうにか車の通れる様子の山道は 途中から殆ど利用されている気配がなく荒れていた
『 今回は 空振りだったかな 』
諦めかけていた風来坊の目に 立派な山小屋が 飛び込んできた
お~ ええやん 入れるんかな
鍵はかかっていなかったよ
1階は8畳に三和土のついたフロアー
2階は通路を挟んで 6畳の真新しい畳
2階のテラスからは 夕暮れの眺望が広がっていた
寝ながらにして 天窓から星空が眺められそうな ここに泊まらせてもらうことにする
風来坊の行く先々 思いがけない ラッキーが待っている
明け方の空 少し明るさの出始めた頃に 天窓から半分の月が顔を覗かせた
夜の静寂が消え行く中で 物思いに耽る風来坊でした
うとうとと …… 気づくと 小鳥の囀りが聞こえる 白い朝になっていたよ
「 お月さん また明日な 何処で逢えるのかな 」
風来坊の さすらいの旅は まだまだ続く……
勝浦からの道沿いの桜は かなり開いておったなぁ
そうや 海津大崎の桜 ちょうど見頃やろな 見にいかなあかんで
愛妻と二人きりの舟に乗って湖から見たり サイクリングで走り抜けたりと 古き良き時代を思い出しながらの海津大崎
残念ながら大崎の桜はええとこ3分咲きやな ここは思ったより寒いんやな
そう思いながら 明朝の桜を期待しながら ここで一泊することにした
朝 桜のトンネルを歩いた
風来坊と同じに 朝早くの情景を見たくて 来て居る人がいるんや
懐かしい トンネルを抜けて広がる情景の中の桜 何度見たかなぁ
4キロ・600本のソメイヨシノ桜 木によって 開き方が違う
海津大崎からマキノ高原へ メタセコイアの並木が続く 開放的な光景やな
ふと目にとまった喫茶店風の店 ちょっと一休みしたくなって立ち寄ってみた
小ぢんまりした店 どうも 近くのリタイアーした方達の憩いの場所になっておるようやった
昼の日中から 酒をたしなむ地元の小金持ちが くつろいでおりました
そこは なんと トイレ・バス付きの トレーラーハウスでした 勿論ベットも完備
ママ曰く 月に3万円のレンタルで 5年契約 固定資産税なし 処分費用なし
これは 面白い商売やで
昔 民に悪の限りをつくした東尋坊という怪力の僧
ある時 岩場の上で同僚の僧呂と 酒宴を催したおりに 断崖絶壁から突き落とされたことから
この岩壁が 『 東尋坊 』 と呼ばれる由縁とされている
その後 世を儚んで身投げをする人が後を絶たず(過去30年間に600人強)
今では投身自殺の名所としても 知られる所となった
『 三段岩 』
後方に見えるのが 『 雄島 』
『 大池 』
飛び込んで助かった人はいないという大池に 記者魂を奮い立たせて三段岩に這いつくばり
身を乗り出して撮ったがな 吸い込まれそうになり がキュンとなったで
『 雄島 』
雄島は 自殺者が流れ着く島として有名 雄島橋を渡って雄島を巡ることが出来るが
左回り 「 時計回りと反対 」 に巡ると祟りがあるとされる
『 ホテル 越前三国 』 風来坊はここで 昼下がりの……を楽しんだで え~~温泉やがな
真っ昼間から無料で素晴らしい露天風呂を楽しんでいる ノウテンキな風来坊には
身投げなど無縁だと 思うでしょうが 3年前に東尋坊に来ていたら解らなかったよ
あの時死ななくて良かったとつくづく思う 今 このように語れるのも
こんな風来坊にでも優しく接し 集ってくれる友人があればこそ
ほんまに ほんま ほんまやで
うまくは言えないけれど 生きてさえいれば 良いこともあるよ
ショッキングな身投げをする現場に 立ち会う事になってしまった
それは 深夜 富山湾にてホタルイカを捕っていた時のこと
その場に居ながら 身投げを思い止めさせることが出来なかった 不甲斐なさが心残りだ
合掌
この日 こんなに綺麗な夕焼けが出たその深夜 すぐ側での出来事だった
ホタルイカを捕るために ヘッドライトで海面を照らしていた
そこには 黒いナメクジのような物が無数にうごめいているのが見えた
ホタルイカは青く光っているものと思いこんでいたので 面食らった感じや
ひとすくい網を入れると 20杯程のホタルイカが獲れる
風来坊は そこで一つ学習したよ
ホタルイカは 何らかの刺激を受けた時に青く光るようや
30分位で 釣りバケツに入りきれなくなった
そこで 「 今日の所は この位に しといたろか 」 て事にしたで
その後が大変やった 綺麗な海水を使って茹で上げるのに 2時間ほどかかったよ
『 茹で上がったホタルイカ 』
早速 茹で上がったホタルイカで いっぱいやったのは云うまでもないこと
やっぱり富山湾のホタルイカは 他府県のものよりも ひとまわり大きくてプリプリやった
ごちそうさまでした
そやそや あまりにも美味しすぎて 身投げの話を忘れるとこやった
身投げした直後の写真も出てくるで 気の弱い諸氏は見んといてや
富山湾の波によって打ち上げられた ホタルイカが数キロの波打ち際を青く光らせていた
まるで宮崎 駿さんの 『 風の谷のナウシカ 』 のようやった
地元の人はこれを 『 ホタルイカの身投げ 』と云うそうや チャンチャン
おしまい
石川県側から8号線を ひた走り富山県に入る
間もなく真正面に 冠雪の北アルプスが圧倒的な大きさで迫ってくる
風来坊にとって 冠雪期の剣岳は 神の領域である
生涯 登ることの出来ないであろう 憧れの剣岳をスナップしてみよう
冠雪期の奧大日岳から仰ぎ見た 剣岳の勇姿を思い出すなぁ
剣御前から稜線沿いにアタック 長く急な直登りを経て大日岳の稜線に
暫くして奧大日岳への最後の急登坂 狭い稜線の右側は雪庇の出来た切り立った谷だった
この前の年に 国が主催する大学山岳部リーダーの研修ツアーで事故があった
休憩していた雪庇が崩れ滑落 2大学生が死亡した
雪解けまで遺体が見つからなかったと聞いていた
それ故 どうしても左へ左へと寄ってしまい
ハイマツの上に積もった雪を踏み抜きながら登ったのを思い出します
少し東に寄った農村地帯からのスナップ
これ以上近づくと手前の山並みに 剣岳が隠れてしまう すでに三の窓は見えない
もっと東に移って今日の宿泊地からのスナップ 実はここがホタルイカを採った海岸端
即席の酒の肴を作り 一杯飲みながら夕焼けがアルプスを染めるのを待つた
奧大日岳の左横に 立山連邦が顔を出しているのが見える
憧れの剣岳 遠くから眺めている時には 姿を見せているが
好意を持って近づいて行くと隠れてしまう
思わせ振りな お姉さんと一緒やな
ここ2日続けての 雪の降る寒さに堪え忍んだ車中泊 天気予報によれれば今日から晴れるとのこと
例年のこの時期の雪山は 中国からの黄砂の影響で汚れているのが通常
汚れていない真っ白な雪山を見たくて 朝ご飯を食べる時間を惜しんで出かけたよ
目前に迫る雪山が風来坊に おいでおいでをしている
愛しい彼女のもとに駆けつけるが如く ついついアクセルに力が入っていた
はやる心を長いトンネルが …… 意地悪く視界を遮る
早朝と云う事もあり 鍋平高原への取り付き道は 積雪と急な勾配
雪が苦手な愛車石松君は お尻を振り振りしながら走る
ここは 西穂高岳にロープウェイを使わずに登るルート
さすが この時期に ここを歩く登山者はいない
雪山の怪しい魅惑の光景は 夏山では味わう事が出来ない
この誘惑に引き込まれて命を落とす登山者が 後を絶たないのが解るような気がする
目指す展望の開けた高台は すっぽり霧のベールに覆われて眼下に広がる筈の山塊群は見えない
30分程待ったが霧が無くなる気配はなく 身体も冷えてきたので明日の逢瀬を約束して降りる事にする
翌日
昨日とは打って変わって快晴 登山日和
今日はキャンパー仲間のY氏とF夫妻にも声をかけての山行となった
長く相添われたF夫妻の足跡 これからも いつでも どこでも どこまでも一緒
羨ましいなぁ~
この辺りはロープウェイの中間地点 あの塔のところで登りと下りのゴンドラが出会う
錫杖岳
ここはパノラマコースと言って手の届きそうな山々が360度の展望で楽しめるよ
焼岳
いつも蒸気を吹き上げている活火山の焼岳
熱い山肌への冠雪は圧巻で しかも珍しいのではないかな
クリヤノ頭
雷鳥岩
ユキヤナギの新芽がほころび始めている
冬の厳しいこの地にも 春はすぐそこまで来ている
風来坊の春はどこまで来ているのかなぁ
「 澄んだ空気とこの贅沢な展望 風来坊の独り占め ここで一服せんでどこで するねん 」
「 バカヤロー 澄んだ美味しい空気をタバコの煙で汚すな! 」
「 それもそうやな 山さん ごめんなさい 」
栃尾地区にある温泉は 3キロほど上流
焼岳の麓に位置する 奥飛騨温泉郷中尾地区からパイプで送られて来ている
ここからは 荒神の湯と 足湯に供給している
いつも お世話になっている荒神の湯
砂防堰堤
この長閑な栃尾地区を30年前 集中豪雨が引き金となった 土石流が襲った
洞谷からの土石流は 砂防堰堤・県道・橋 ……
栃尾温泉の乗る 扇状の栃尾地区全体をすべてを破壊した
復興工事の際 災害を繰り返さない願いを込めて この大規模な砂防堰堤が建設された
風来坊が 1年振りに栃尾を訪れたのは 4月も下旬 春も半ばの頃だった
しんと静まった夜 ○○○に思いをめぐらし いつの間にか深い眠りに ……
グースカピーと熟睡して目覚めると
愛車 『 石松君 』 は 風来坊を抱きつつ すっぽりと雪に包まれていた
静かなはずや 雪やったんかいな
そーっとドアを開けたら どさっと雪のプレゼントが飛び込んできた
もうすぐ初夏というのに「 何や この寒さは 縮み上がるで 」
こういうときは温泉に限る 何時でも入れるのは有り難い
土石流に流された所に造った温泉だから 『 荒神の湯 』なのかなぁ
なんて 考えながら 縮こまった身体をゆったり温めたんだよ
雪景色を楽しもうと 火照った身体で散策をした
自然の作り出す絶妙な光景は 人知の及ばないものだなぁ
風来坊も たまには しんみりすることもあるんやで
ありがとう ありがとう ありがとう
すごく うれしくて すごく 感謝の気持ちがあって
ありがとう なんていう ありきたりのお礼では済まないと思いながら
どんな表現をしたらいいのか …… 「 ありがとう 」 しか言えなくて
そんな出来事がありました
2週間前 初アタックで大漁の戦果をあげたホタルイカ漁
友達を案内して 2匹目のドジョウを狙った
連日 ホタルイカにアタック …… さっぱりやった
チューリップの摘花作業
へこんでいる風来坊を 神様は見捨てなかったよ
満開を迎えたチューリップ畑 雪を頂いた北アルプス 連日の深夜の漁
優しい友達は それだけでも楽しいと許してくれた
それだけではなかったんだよ
地元の 『 I さん 』 から 身に余るご厚意をいただいた
風来坊のいた駐車スペースの前に 整備された農地が広がっている
『 I さん 』 は その多くを所有し耕作しておられる
兼業農家のご様子で お勤めの傍ら 寸暇を惜しんで農作業をなさっている
風来坊の眠っている朝早くから 週末も休み無くの仕事量は
いくらリタイアーした風来坊といえ 申し訳なく思うほどハードだ
お世話になった『 I さん 』 の作業風景
『 I さん 』 は 農作業が一段落付くと 風来坊の所に来てくれた
目の前に広がる北アルプスの話 富山湾の蜃気楼のこと ホタルイカのこと
豊富な話題と見識は 風来坊を魅了したんだよ
それだけでも 十分うれしいのに
ペットボトルに詰めた 美味しい井戸水
昨年ご苦労なさって収穫した 『 こしひかり 』
わざわざ求めてくださった富山湾の海の幸 『 ひらめ・甘エビ・フクラギ・ブリ・イカ 等々 』
届けてくださった
風来坊は どうお礼の気持ちを表したらいいのかわからなくなりました
改めて ブログでお礼を言わせていただきます
『 I さん 』 ありがとうございました 風来坊は幸せ者です
ゴールデン・ウィークも終盤 4日早朝 新穂高の鍋平にある岐阜県警救難ヘリポートに行く
駐機してある 『 救難ヘリ 雷鳥 』 の性能や遭難者の諸事情などなど レスキュー隊員さんと話す機会を得た
その中で 「 今年のゴールデン・ウィークは救助要請が一件も無いんですよ 」 と語られた矢先
次々と 遭難情報が入ってきた
翌朝聞いた話によると
◎ 4日午前8時ごろ、前穂高岳東壁を単独で登っていたO市の会社員男性(31)が約30メートル転落し
腰の骨を折るなどの重傷。
◎ 同7時半ごろには、北穂高岳北穂沢を一人で下山中の兵庫県K市の会社員男性(48)がアイゼンを雪面に引っ掛け
右足首にけが。
ともに県警ヘリで松本市内の病院に運ばれた。
◎ 同10時ごろにも、西穂高岳で東京都M市の会社員男性(48)が4人パーティーで下山中に約10メートル滑落
右足首を負傷し、県警のヘリで同県高山市の病院に運ばれた。
◎ 北ア北部の杓子岳では午後1時半ごろ、双子尾根を登山中のI市の会社員男性(51)が300~400メートル滑落
県警ヘリで収容され、松本市内の病院に運ばれた。大町署によると、左ひざを骨折しているもよう。
このほか安曇野市の有明山でも、単独登山で道に迷ったM市の無職女性(38)が携帯電話で110番通報し
県警ヘリに救助された。けがはなかった。
この日は岐阜県関市からも救難要請がありと大変な一日だったようです
それでも隊員の方は 「 今年は少ない方ですよ 」 と云っておられました
『 救難ヘリ 雷鳥 』のエンジン始動
テイクオフ 懇願して撮させてもらったが 強烈なエンジン音と爆風 芝生の小石がバシバシと風来坊を叩きつける
焼岳を背景に 『 救難ヘリ 雷鳥 』 が小さくなる
訓練を兼ねた定時パトロールから帰還
ゴールデン・ウィーク最後の5日 昨日の事もあり 山岳遭難対策協議会の隊員さんが 休日返上で待機
ヘリによる捜索は、パイロットの有視界飛行が原則
夜間の場合 二重遭難を避けるため 捜索を打ち切るのが基本になっているが
すでに日没を過ぎ黒い闇が広がる槍ヶ岳に ヘリの照明と月明かりを頼りに
遭難したT県の男性(63)を救出
送電線の位置、山の地形を熟知していればこそ 成し得た伝説の人
サングラスの人こそ『 中島 健次郎 』 氏だ
テール・ローターの下にあるブームにレジ記号 『 JA110G 』 JAは国籍記号
後は重複しなければ好きなのを付けれるとのこと ちなみにGは岐阜と云うことだそうです
『 救難ヘリ 雷鳥 』 の操縦席
遭難者と隊員の命綱を担うウインチ
遭難救助隊員達には愛する家族と憩えるゴールデン・ウィークは与えられていない
最後に各務ヶ原の航空隊に戻る『 救難ヘリ 雷鳥 』が 低空・急旋回のデモンストレーションを見せてくれました
これからの活躍を陰から応援させて下さい
山懐に抱かれた 風光明媚な新穂高・栃尾地区 での オート・キャンプ
3月11日から約1ヶ月間 憩いの場を提供して下さった 地元の方のご厚意に感謝いたします
その間 心身共に暖かくリフレッシュさせてもらった お気に入りの露天風呂を紹介するよ
《 栃尾・荒神の湯 》 寸志
《 平湯温泉 神の湯 》 寸志
《 新穂高の湯 》 寸志 混浴
ここで出会えた地元の方 楽しく寝食を共にしてきた友人達に 感謝 感謝
いろいろ お世話になりました
朝霧に立つ白樺林
世にも珍しい まがり松
冠雪の乗鞍岳を仰ぎ見ながら 水芭蕉たちが 語らう朝の一時
素晴らしい景観の無料露天風呂 『 せせらぎの湯 』
松代に向かう道すがら 一日だけの乗鞍高原 この次にはゆっくりと滞在したい所
雨飾温泉を目指し148号線を北上 白馬村に入った辺りから白馬連山が 目に飛び込んでくる
懐かしいなぁ 白馬岳 そうや 八方尾根からの白馬岳を見に行こう
もう止まらない
車を路肩に寄せて 明日の天気予報を検索 明日だけは好天
早速 白馬駅の近くにて食料を調達 アイゼン確認
長野五輪での メイン会場が残る 黒菱林道を目指す
閑静な別荘が建ち並ぶ 『 和田野の森 』 を抜け林道にさしかかった所で ストップ
渋々 今来た 林道を下り 『 和田野の森 』 の住民の方に伺ったところ
例年 この時期には林道は閉鎖されているとのこと
仕方なく 以前 気に入って1週間ほど車中泊したところに行ってみた
懐かしいな~ 旅を始めてから いろんなところを見てきたが ヤッパリ いい
金田さ~ん これぞ 『 アウトドア・ライフ 』 やで~
正面に見えるのが 『 不帰ノ嶮 』 白馬岳から唐松岳への縦走ルートで北アルプス有数の難所
宵闇せまる白馬岳の麓 今夜の車中泊はここで決まり
冠雪の後立山連峰を前にして 一杯飲んでいたら
にわかに 封印した筈の 苦い思いが吹き出してきた
3年前 2007・6・30
失意のどん底にいた6月30日 早朝 雨
介護事情の為に 32年頑張ってきた仕事を整理し 気に入るまで改装を重ねた家を手放し
2度と戻ることの出来ない 慣れ親しんだ我が家への思いを 断ち切るように車をスタートさせた
目指すは 風来坊に山登りの魅力を教えてくれた比良山
ウォーキングがしたいと言う妻に どうせ歩くなら空気の良いところでと連れてきたのが始まりだった 比良山
たどり着いた比良山は 小雨が降りそぼっていた
比良のこの地より
『 風来坊遙かなる旅路 』 が始まった
ここは 比良山の登山道から外れ 林道を分け入った所にある絶壁 『 シラクラの壁 』 今では歩行禁止になっている
風来坊が 一時は ここで命を絶とうとさえ思ったことのある
お気に入りの岩場
それから3日後の7月3日に この地 白馬山麓に迷い込んだ
誰に教わることもなく始めたキャンピング
冷たい雪解け水で洗濯板を使っての洗濯 電気は発電機のみ バケツはブリキ
今思えば おバカなことをしておりました
道の駅で車中泊が出来るなど 全く知らなかった
今も道の駅での車中泊は好きではない
誰もいない自然の懐に抱かれて 朝の微睡みを貪るのが何より好きだ
風来坊が目指している 旅の源点かも
周辺散策をしていて 気がついたら八方尾根の登山口に来ていた
7月4日 八方尾根 第3ケルンより白馬岳を望む 無性に白馬岳に登りたくなり
白馬山荘に予約を入れていた
7月5日 白馬尻荘から始まる 白馬大雪渓を前に気合い
2年前に大崩落で死者を出した杓子岳 この日も崩落は続いていた
大雪渓には大小の石が星の数ほど転がっている
村営宿舎から白馬山荘までは最高所の稜線 濃霧と強風が吹き荒れる中 はいつくばうように登った
真っ白な霧の中から突然 大きな白馬山荘が現れる
悪天候のこの日 1,500人宿泊可能な山荘に 客は風来坊一人
翌朝 7月6日 頂上にて村営宿舎の登山者と出会い 写真を撮り合う
後ろに見える方位盤(180㎏超)
新田 次郎の小説 『 強力伝 』 に出てくるモデル
小見山 正 氏(実在の人物)が担ぎ上げた物
2010・5・9 AM 4:00 快晴 微睡みから目覚める
AM 4:39 三脚を立て 白馬岳が紅く染まるのを待っていた その時
突然 東北東 方面に流れ星が と思いきや
陽光に射られた 飛行機雲でした
5月9日 AM 5:05 冠雪の白馬連山が紅く染まり風来坊の再訪を歓迎してくれているよう
現実からの逃避行に 3年と云う時の流れが ひと区切り付けさせたのか
かたくなに封印していた風来坊の凝りの部分を 語れるようになるとは
それにしても 3年前の写真を見ていて 経齢劣化を思い知らされた
残された時間は多くないな
冷たい雪解けの水をも昇華させる太陽
暖かな お天とうさんに抱かれ 微睡みながら 天寿を全うしょうか
小谷温泉は松本街道 「R148」 から車なら山間部を20分程走ったところ
急斜面に三軒の温泉旅館があります
それを横目に 更に1㎞登った所に奧の湯 「 雨飾荘 」が見えてくる
その側で ブナの自然林に囲まれた開放感溢れる 『 雨飾高原 露天風呂 』 に巡り逢える
急斜面の高台に建っている 「熱泉荘」 その右下段に見える 「太田旅館」 「山田旅館」
雪の多い山間部へは 曲がりくねったスノー・シェルター(洞門)が 交通の生命線を担っている
( 老舗・ 山田旅館からの撮影 )
芽吹いたばかりの白樺林 車中泊の車の中から撮りました
『 雨飾高原温泉 露天風呂 』 寸志
利用時間 10:00~21:00 (冬期休業) 泉質 ナトリウム 炭酸水素塩泉
温泉地には源泉となる 元湯が上流に有るはずとの思いから
小谷温泉の谷間を流れる本流 ( 大海川 )を辿る散策に出かけた
「 雨飾荘 」を下って暫く行くと 道路が消えている エライコチャデ
これでは妙高方面の人たちは 白馬からの遠回りを余儀なくされる 大変やなぁ~
又しても 雪に通せんぼをされる
今度は 支流の雪解け水に通せんぼ
風来坊 これ以上 無理して 堅気の衆に迷惑をかけては ならねえと 断念
奧に見える 「 雨飾山 」 もう少し近くで見たかったよ~
ということで 車で近くまで見に行くことにした
峠道を右折れして「 雨飾山 」 登山口に入るとさすがに雪が多いわ
登山口周辺でスナップしているカメラマンは見かけたが 登山客は見かけなかった
そこで キャンプ場の方に山の様子を伺った
登れないことはないですよ 「 但し軽アイゼンはキツイかもね 」 と言われました
よし! 行くぞと心に決めて登山口を後に ハンドルを湯峠に切る
あらら ここでも通せんぼ ここから先は姫川渓谷に行くダートコース しかたないわな
そこに車を止めて 小高い雪山からのスナップ
来た道を少し戻った所を 脇道に入り 「 鎌池 」 によってみた
湖面は雪に覆われ凍ってはいないよう 池の縁はシャーベット状で綺麗なヒスイ色
池に積もった 雪の氷山に乗ってみたい 衝動にかられ見つけたのがここ
雪の上にカメラを置き 10秒セルフタイマー勝負
顔は笑っておりますが 実は お池にハマッテどんぶらこ 右足 膝までどんぶらこ
長靴の中はシャーベット状態 グッチャン グッチャン グッチャンチャン
今立っている深そうな池の上で沈んでいたら 天寿を全うでけんとこやった
岸に戻る時には 左足もはまりかけたがな
冷たいと云うより痛いよう~ ズボンを履き替えて 露天風呂へ一直線
雨飾温泉 様々やな~ ありがとう さんです
1週間後 積雪の雨飾り山行で、怖い想いをするとも知らず
まだまだ 続く お馬鹿さん 馬鹿は死んで~も 直らな~い