旅の相棒 石松くん 1ナンバー車 故の毎年車検
今年は鹿児島の谷山陸運局で受けることに
受付で検査手続きを済ませていざ検査場へ
検査ブースに入って一通りの検査を終えたあとベテランらしき 検査官が私に
検査官 「あなたはここに来て何がしたいの」
風来坊 「継続車検に来ているんですよ」
検査官 「この車はキャンピングカーですよ 1ナンバーの貨物自動車で車検が通るわけがないよ」
風来坊 「京都の陸運局で今と全く同じ状態で新規登録してをして車両変更届を受理してもらっていますよ
車検証を見てください」
気の弱い風来坊は優しく説明しましたが それでも納得しないようで 新規登録ブースに回るように告げられました
新規登録ブースにて車検証の記載事項を測定検査して諦めたのか
その検査官 不機嫌そうな顔で後席のシートを見ながら
「このシートに座るのか」
「食事したりパソコンを使うときには座ります」
「それでは安全ベルトを取り付けなさい」
「私は走るときには座りませんので」
そこで検査官 言うことに事欠いて
「車を走らせないなら車検場に来なくて良いですよ」と宣う
結局シートを外す事になりブースを10メートル出たところで30分程かけて外す羽目にそれを確認してもらいOKをもらう
気の弱い風来坊は国土交通省の車検有効期限の証をフロントガラスに貼り付けてから
今 外したばかりのシートを同じ場所で取り付けて 陸運局を泣きながら退省
今回の車検費用
重量税 ¥ 25,200
強制保険 ¥ 23,930
自動車税 ¥ 8,000
印紙代 ¥ 1,860
ヘッドライト光軸修正 ¥ 2,100
その他に
リーフ・スプリング ¥ 37,180
フロント・ブレーキパッド ¥ 9,000
バッテリー ¥ 10,350
インバーター修理 ¥ 9,800
合計 ¥127,410
高いのか 安いのか
なにはともあれ 車検を済ませていよいよ出発 風の吹くまま気の向くままに 野に放たれた風来坊
今年も行くで ワォ~
'10 年の旅立ちは南国 指宿から Go・Go
「ふれあいプラザなの花館」 は広大な敷地に建設されています
高齢者&障害者が利用しやすいように設計されていて
いろいろな健康促進施設も充実しています
又 高齢者が低価格にて利用出来る 宿泊施設も整備されています いいですね
野外ステージから見て 正面が中央ホール・両サイドがいろいろな研修施設のある本館
地元の人から 他府県の人まで楽しく寛げる まさに 「ふれあいプラザ」 やな
なの花館の館長さんの 旅人にも優しい歓迎に 多くのキャンパー仲間が集う所になっいる
雨の日も利用できる遊歩道
交流広場に設けられたループ状の遊歩道
風来坊はここを朝食前に30分程歩いています
正面が健康増進施設にあるプール その後ろには温泉もある
風来坊はこのプールを一日おきに利用して泳いでるよ
右から中央ホール・体育館・屋内ゲートボール場
山の頂上に見えるのが国会でも物議を醸したグリーンピアですぞ
ここで親しくなった地元の人キャンピング・カーに興味があるらしい
彼の指ダコを見たって「空手と違うで!」
彼はパチンコが好きなようで スロットルゲームのボタンを指で押さずに ここで叩くらしいです
ちなみに このタコを作るのにベンツ一台分つぎ込んだとの事 パチンコをしない風来坊には理解出来んわ
風来坊もまだまだ知らんことが仰山おますなあ
キャンパー仲間達にはいつも仲良くしてもらい 有り難いことですわ
今年も初めて知り合ったKさんに わざわざ買ってきた温度計付きの電波時計を頂き
Mさんにはラーメンを奢ってもらい 百均の白のスイミング・キャップまで頂いたりと ありがとうです
でもな このキャップを被ってプールに行くと 周りの視線が気になってな
監視員のお姉さんに 「このキャップお姉さんのパンティーみたいに見えない?」 と聞いてみたのや
そしたら 「見えないよ!」と言いながらお姉さんは笑ってるやないかいな
Mさん タダで貰ってこんな事言うのは悪いけど この次は百均やなしにもう少し高級なキャップ
せめてレースのフリル付きにしてな
今年もワガママな風来坊でいくで!
風来坊と愛車 「石松くん」 は雪が怖くて
毎年 南国の鹿児島に逃げてきているんだよ
ところが今年の正月あけに到来した 気まぐれな冬将軍にはビックリさせられた
身長は2・5㍍ の [石松くん」 はお陰で頭を竹に擦りつけながら通り抜けたがな
エライ目にあいましたで
いつもは交通量が少なく抜け道に使っている市道
温暖化で熱くなった この星は
自分自身で冷やそうとバランスを取っているのかな~
バランスが取れなくなった時の天変地異による災害は恐ろしいぞ
体力の確認も兼ねて 去年も登った唐国岳へ
9合目付近から大浪池越しに 桜島の噴煙が雲を突き抜けるのが見えた
頂上でおにぎりタイムをしてる時にも もう一度上がった
桜島もストレスが溜まってるみたいやな コワイで
右側が韓国岳の火口・頂上付近に小さく写っている 登山者が見える
明くる日 獅子戸岳の左に見える 高千穂峰に挑戦した
御鉢岳の火口を半周して登り詰めると 目指す高千穂峰
お陰様で風来坊にも まだ旅を続けるだけの体力が残っていそう
先ずは ひと安心かな
いよいよ鹿児島からの 旅立ち
8時半から 今日で最後になる歯の治療を終え
美しくなった歯と一緒に いよいよ出発
目指すはキャンパー仲間の待つ 長崎県平戸島
走行距離 170㎞を一気に突っ走る
翌朝 平戸島から橋を渡って 本土最西の地【橋をも含む】 生月島を探察した
平戸大橋
生月大橋
長閑な風景が続く海岸道路には 牛に注意の標識も立っている
島の北端にある 大バエ灯台
灯台横にある草原は 先に行く程 急斜面になる
突端は 海にスパッと落ち込んだ 断崖絶壁 怖かったよ
高さ約100㍍の 柱状の塩俵断崖
断崖絶壁から身を乗り出して見た 藍色の海
こんなにも蒼く透き通った 海の海岸にも 沢山のゴミの漂流物が
青い色のポリタンクは 韓国からの贈り物
北九州には 海の夕焼けが映り込む 棚田の風景が数多く残っている
中でも福島の 「 土谷棚田 」 と 「 浜野浦の棚田 」 は 人気があり シーズン中には多くのカメラマンで賑わう所
小さな港に面した 「 土谷棚田 」
「 ここは空気が美味しいでしょう 」 と自慢のお母さんは 「 畑は遊び半分だよ 」 と笑いながら
野良仕事を楽しんでいる様子でした
「 浜野浦の棚田 」
田植えの頃に 紅く焼けた空が棚田に映り込む様子は 素晴らしい光景なんだろうな
季節外れの今でさえ 想像ができる程の 良い立地条件を備えた 「 浜野浦の棚田 」 でした
秋芳洞に行った 「 未だ行った事のないのなら 一度は行くべき 」 との友人の進言により
下関から 日本海の海岸線を走る予定を 急遽変更して一路 「 秋吉台 」 に向かう事になる
改札を入ると 先ず洞までの誘歩道がある
いよいよ光の届くことがない ミステリアス・ゾーンに
暗黒のイリュージョン漂う 百枚岩
ひとしずく ひとしずくが 気の遠くなる程の時空経て 造り上げられていく芸術品
ちなみに 秋芳洞の入場料金 ¥1,200 市営駐車料金 ¥400
秋芳洞の入り口に近い 私設駐車料金 ¥100は おすすめですぞ
汚れを知らない21歳の頃 一度訪れた事のある出雲大社
参拝に際して あれから数十年を生きながらえた風来坊が どのような想いに浸れるのか
自分でも楽しみにしていた
橋を渡ると 鳥居を覆い隠すように 松が生えている
朝の早い参拝ゆえ 全く人出はなく 鳥居の奧に竹箒で清掃して居られる方が見えた
本殿入り口 これより中の撮影は控えました
出雲大社と隣接する祖霊社
門前の碑に 「 萬古之命脈 」 とあった 難しい漢字やなぁ へっへっへ
祖霊社は出雲大社と隣接しているけど 何か関係するのかな~
以前に 「 出雲大社の境内そのものが 女性自身を象徴しているのだよ 」 と
聞いたように思う
その意味がなんとなく解った
それで産道(?)の入り口にある松が 鳥居を覆い隠すように生えているのか
「 ハッハ~ン なるほどな 」 禁断の神殿を撮さんで良かったわ
風来坊さんは やっぱし そっちの方の想像をしはるんどすなぁ
そやかて 入り口の門に ○○○の命脈って書いてあったがな
そう読むからあきまへんのや
あれは 「 ばんこのめいみゃく 」 と読んで
「 はるか昔から 脈々と受け継がれている ご先祖様からの命の繋がり 」
という意味どすえ
ふ~ん そうなんかぁ 俺ってアホやろか
いやぁ アホ ちゃいますえ ちょっとスケベなだけどすわ
キャヒーン
渚百選に選ばれた砂浜
怖いもの知らずの あの頃は 伊佐の浜から 日御碕に続くワインディングロードを
ヒィール&トーを駆使して攻めて走れたのを 懐かしく思いだすな~
灯台は 昔と変わらぬ佇まいやろうけど ワインディング・ロードほどの記憶はないな
海猫も おるにはおったけど 少なくなったような気がするなぁ
海猫の生息地が 移動していると聞いたよ 昔はこの辺りにもおったようやで
当時は海猫の多さに ヒッチコックの鳥を思い出すほどの怖さを感じたがな~
感性が鈍ったんやろか
ワインディング・ロードも 今は怖くて以前のようには走れないし
時の移ろいの中で 衰えを感じずにはいられないな~
感慨にふけっていた風来坊を 海猫が慰めに来てくれたよ
そやなぁ ありがとう また会おうな それまで元気でな
誰もいない 日本一の砂丘
冬だけに現れる砂丘の オアシスなんだって
いつも日本海から 強い風が吹き付けている
夏にはこの丘から 海に向かって ハングライダーがテイクオフするんやで
今は もう~ 誰も~ 風来坊一人旅
キザな風来坊を 演じていますよ~
昔 恋いこがれた彼女の住む 温泉町を訪ねることにした
鄙びた風情 湯村温泉 荒湯
あろう事か 彼女は風雪に耐え 風来坊の帰ってくるのを 待っていてくれた
嬉しさのあまり そっと触れた小百合ちゃんの手は 小さくて冷たかったよ
夢千代さんが歩いたであろう 情緒漂う裏小路が 今も残っていた
写真仲間と何度か訪れた あのり岬
折悪しく暴風雨だったが 懐かしさが勝って立ち寄ってみた
立ち入り禁止 立たなければ良し 這って行こう
風来坊は 写真を撮るのも命がけやで
の灯台も また いいよ 今夜は 嵐の一夜を楽しもうか
明くる日は 打って変わった好天気
海岸線を行くと 開けた景色の中に海苔の養殖場が見えた
干潮時には一面 緑色になるんだって
こんな所はのんびりするなぁ 今夜は静かな夜を過ごせそう
早めに夕飯の準備をして 夕日の沈むのを見ながらの一杯もおつなもんやで
紀伊半島に来ると 一度は立ち寄りたい いい湯があるんや
日本最古と言われている温泉地 湯之峰
長閑な山里を通って行くと 鄙びた佇まいの湯治場が見えてくる
こういう温泉地は 風来坊のお気に入りなんや
日当たりの良い畑地を抜けて 谷間に降りて行く
川筋に沿った道の両側に 温泉宿が並んでいる
駐車場は 一番下手にある ここ一カ所だけ ソーラー発電には ちょっと厳しい環境かなあ
靄とも湯気ともつかぬ 乳白色に包まれながら 早朝の湯之峰を歩いた
風はまだ冷たいが 桜がほころび始めたなぁ 春やなぁ
掛け流しが当たり前の 豊富な湯量 温泉街全体から 湯気が立ち上っている
90℃ほどの源泉が 惜しげもなく川に流され もうもうと湯煙を立てている
つぼ湯は 小栗判官ゆかりの温泉
毒殺されそうになった小栗判官を治すために 照手姫が薬湯を汲んだ源泉に入浴出来る施設
1800年の昔から湧き続け 一日に七回 湯の色が変わるんやて
順番待ちの東屋が造ってあるほど 湯之峰温泉では人気のスポット
待ちながら つぼ湯の由来が解るように 看板が立ててあった 「 ふむ ふむ 」
世界遺産にも含まれている 『 東光寺 』 ガイドブックを持った外人さんも来るで
老舗旅館 『 あづまや 』 格調高く もてなしの心遣いがある宿 風呂も風情があるよ
『 王子 』 は 『 九十九王子 』 と言われるほど 熊野詣での道すがらにたくさんある
参詣途上で儀礼を行う場所であったとされている
『 湯之峰王子 』 から先は 熊野古道 本宮へと続く遍路道に 光芒が射していた
せっかくここまで来たんだから 熊野古道を 歩いてみようか
古道を歩きたいという思いが 現実になった
湯の峰温泉の駐車場で 洞爺湖以来ご無沙汰だった 旅フレンドの 石さん夫妻とばったり
バスに乗って終点まで行き 湯の峰温泉に戻ってくる古道を歩くという
奥さんの 良く通る声で 「 ご一緒にいかがですか 」 と誘っていただき 同行することになった
バスで30分ほどで 『 発心門王子 』 に到着
石さんご夫妻は けっこう古道を歩いている様子 奥さんの案内で 湯の峰温泉への道を辿る
バスに同乗の 古道歩きのグループは 殆どが本宮大社に向かい 湯の峰ルートは 風来坊たちだけ
杉や檜の林が続く
世界遺産に指定されているためもあってか 歴史の息吹を残したまま よく整備されていた
『 猪鼻王子 』 社の側で御仏が 安らかなお顔で 風来坊たちを迎えてくれた
手入れの行き届いた檜林 天を突き抜ける力強さがあった
石さんご夫妻は 足取りも軽く歩いて行く
風来坊が写真を撮っていると 姿がすぐに 木々の向こうに隠れてしまう
熊野古道は 緩やかな道が多いが
風来坊の歩いた 湯の峰に通じるルートは 赤木越えという 結構きつい峠道がある
鍋破( なべわり )という地名があって そこに 『 鍋破地蔵尊 』 が祀ってあった
一遍上人が この地を通ったときに お供が使おうとした鍋が破れていて
上人は食事がとれなかったという故事に由来した地名だという
赤木越えの登りも あとわずか 下ったところが 湯の峰温泉のはずだとのこと
もう一息 に 足取りも軽くなっていく
竹林を通して 人家の屋根が見えるようになってきた 湯の峰温泉かな
視界が開けて 見慣れた光景が目に飛び込んできた 湯の峰温泉に到着
温泉の通りを何度か歩いたが この古道への登り口には気づかなかった
それだけ 歴史を感じさせる 建造物や遺跡が多くあるということなんだな
風来坊が旅を始めた頃に前後して 熊野古道が世界遺産に指定された
訪れる人が急増したとのことで ちょっと敬遠していたけれど
風来坊を 気分良くしてくれた古道でした
『 古道を歩くときに心がけてほしいこと 』 の看板に
畏敬の気持ちを持って歩いてほしい というような言葉があった
熊野古道は その道を辿るだけで 自然と神と向き合えるような聖域でした
誘ってくださった 石さんご夫妻 ありがとうございました
いつもお世話になっている 那智勝浦の臨海公園で見ることの出来る動物たちを
今回は 読者の皆さんにも 特別に紹介しましょう
大は地球上最大の鯨君から・小は子ネズミまで居ながらにして楽しめちゃうよ
荒野の王者 ライオン丸・トム君
お父さんのバイクに乗って 朝晩散歩(?)
強面の ブーマ号
小さい身体は意識にないらしく 自分より遙かに大きな相手でも メンチを飛ばし威嚇する ならず者
さすらいの チュー太
キャンパーからの おこぼれを期待して こっそりと出かけてくる 人気者
鳶職を生業としているトビ太
風来坊の上空で トンビがクルリと輪をかいた ホーイ の ホイ
く じら君を 居ながらにして ウオッチングもできるんやで
いつも勢いよく潮吹きし 巨体を惜しげもなく提供している
飼い慣らされた くじら君
風来坊は この 『 く じら君 』 に 大切な 珍 を見られてしまったのだ
今思うと 恥ずかしい
興味のある方は ここをクリック http://go-furaibo.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-c964.html
特別出演 亀丸君
勝浦港と竜宮城の送り迎えを 生業としている
晩だけでなく朝も昼も 休む間もなく
ピストン運動を強いられているので 亀丸君にしたんやろか 粋な計らいやなぁ
風来坊にはまねの出来ない精力的な働きに 脱帽ですわ
あんたは エライ!