
ジェリー・ロール・モートン/カンザス・シティ・ストンプ
ジャズは俺が発明した!!!! 大天才?奇人?ギャンブラー? 天才ピアニスト ジェリーロール・モートンの実像
2000年に日本で公開された映画「海の上のピアニスト」に、ジェリー・ロール・モートンが登場している。時代は1927,8年ごろ。大西洋を航海する豪華客船のバンドでピアノを演奏する主人公にモートン(クラレンス・ウィリアムスⅢ)が挑戦状を叩きつけ、ふたりの船上ピアノ決戦となるシーンだった。
ニューオリンズ時代、ピアニストのコンテストでモートンの名を高めた、と外山さんのモートン記に出てくるので、その史実が映画のモチーフになったのかも知れない。
映画ではピアノ合戦で主人公が勝利するのだが、私はジェリー・ロール・モートンの勝ちだと思いましたね。 (山口義憲 日本ルイ・アームストロング協会会報 ワンダフルワールド通信編集長)
1930年代、アーサー・リプレイ氏の「BELIEVE IT OR NOT」という世界の珍談奇談を紹介した人気ラジオ番組があった。1938年、リプレイ氏はジャズについてとりあげ「セントルイス・ブルース」「メンフィス・ブルース」などを出版し“ブルースの父”と呼ばれていた作曲家W・C・ハンディーを“ジャズとブルースとストンプの創始者”として世に紹介した。そして数日後、新聞の投書欄に“大ウソツキのW・C・ハンディー”という投書が現れた。同時に、4000語に及ぶ抗議文がリプレイ氏のもとに届き、この分のコピーはジャズ誌「ダウンビート」にも送られ、同誌に大見出しで当どうする結果となった。差出人はニューオリンズ出身のピアニスト、ジェリー・ロール・モートンであった。少々長くなるが、この抗議文の一部を紹介しよう。
https://youtu.be/klCeJjCCQFE