【緊急警告】「トリプル台風」の後にM5以上の巨大地震が来る!? “進路と震源地”の関係を発見、前例多数!
この8月、9・10・11号の「トリプル台風」が立て続けに発生、日本列島に接近するという異常事態に戦慄が走っている。すでに台風9号と11号は日本列島を過ぎ去ったが、現在、八丈島の南海上を北東に進んでいる台風10号は、東北地方の太平洋側から上陸する恐れがあり十分な備えが必要だ。
今回の「トリプル台風」で特に注目を集めているのは、その“奇妙な動き”だ。台風10号は、いったん沖縄近海に近づくとUターンして北上、東北地方の太平洋側から上陸する可能性が高まっているが、これは観測史上初めての事態となる。台風11号も、北上を続けて宮城県沖に近づいた今月21日の9時頃、突然方向転換して東へと進んだ。
そして筆者は、この台風11号が、東北沖で直前に起きた2つの地震(M5クラス)の震源地(海底)を、まるで迂回するような進路を辿っていたことを発見した。しかも一部では、台風が通過した後に大地震が日本列島を襲うのではないかとの指摘もあるようだ。果たして台風と地震の発生に何らかの関係があるのか、検証してみることにしよう。
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■台風は地震が起きそうな地点を迂回して進む?
今月21日9時頃に宮城県沖を通過した台風11号だが、翌22日15時11分に宮城県ではM5.2の地震が起きた。そして同日12時頃、台風11号は三陸沖を通過したが、やはりその翌日、22日の21時49分に三陸沖ではM5.1の地震が起きている。そしてこの時、台風11号は、まるで1~2日後に起きる2つの地震の震源を「予測」して「迂回」するかのような進路を取ったのだ。
これは単なる偶然なのか? 別の例として、2014年9月29日に発生した台風18号の例を見てみよう。これは「大型で非常に強い台風」となって東海~関東地方に上陸し、各地に大きな被害を及ぼした。実はこの台風がグアム島の北東沖を進行中、“あるポイント”を迂回するような経路を取ったが、まさにこの場所で、約1週間後の10月6日にM5.9の地震が発生しているのだ。
もう一つの例を挙げよう。2015年5月9日に発生し、小笠原諸島に接近して暴風雨をもたらした台風7号だ。この台風は、日本のはるか南から北上してきて小笠原諸島に接近すると、5月19日ごろを境に東方へと逸れて行った。そして10日ほど過ぎた5月30日20時23分、小笠原諸島西方沖でM8.1の巨大地震が発生した。このケースでは、台風が地震の震源となる地点を迂回したというよりも、大きく進路を変えたという表現が適当かもしれない。
■台風と地震は同時には起こらない?
では、もしも台風が数日後に発生する地震の震源地を避けて進むと仮定した場合、なぜそのような現象が起こるのだろうか? インターネットを通して地震に関するさまざまな情報を提供する技術者のBoppo氏は、以前から台風と地震の関係に着目しており、「台風通過後3日以内はM5・震度4以上が7割の確率で発生」することを発見したとブログで主張している。氏は「台風に発震を抑制する働きがある」との仮説を立てたが、それを立証するデータを集めることに成功したという。