価値基準の明確な人がお金持ちになれる
お金持ちになる人は、服装に限らず、独自の価値基準にしたがって、さまざまな選択をしています。
私はタバコをやめてから、他人の吸っているタバコの煙さえも苦手な体質になりました。
だから、外食をするときも、基本的に全席禁煙のお店を選んでいます。
いくらご飯そのものがおいしくても、タバコの煙が気になっていたら、気分的に楽しいとは思えませんし、
お金を払うことがもったいなく感じられるからです。
当然、「そのくらい、ガマンすれば良いじゃない」と思う人もいるでしょうが、
私にとっては、タバコの煙が漂うお店かはどうかは、お店選びの大事な価値基準になっているのです。
独自の価値基準は、「こだわり」という言葉で言い換ることができます。
理解できない人には単なる「わがまま」
な人に見えるかしれませんが、お金持ちになれる人は、
『固執』や『執着』とは違ったなんらかの『こだわり』を持っているものです。
反対に、なんでもかんでも受け入れるという人に、お金持ちは少ない。
こだわりを持っていないということは、自分の価値基準が定まっていない証拠なので、何かを選択する場面で、自分のモノサシで決めることはできません。
「とりあえず高級ブランド品を買っておけばいいや」と言う人と同じで、まわりの意見や評価に流されがちです。
仕事でもまわりに流されていたら、ライバルとの差別化はできませんし、あなただけの価値を生むことは不可能です。
そういう人はその他大勢の一人に埋没し、お金持ちにはなれません。
ビジネスを立ち上げるときも、「他の会社もやっていて儲かりそうだから」という発想では、ブレイクさせるのはむずかしいでしょう。
それよりも、自分が本当に良いと信じるものを徹底的に掘り下げる人が、金の鉱脈を掘り当てる可能性が高いと言えます。
専門性そのものが他の人が持っていない付加価値を生みますし、差別化できればライバルも少ないからです。
自分の考え方や判断基準が他人と違っているのは、お金持ちに近づいている証拠ともいえるのです。
自分の好きな趣味に集中的にお金を使う人は、お金持ちになりやすい性格といえます。
逆に、広く浅くていろいろなことに手広く興味を持っている人は、お金持ちのポジションからは遠ざかつていきます。
賢いお金持ちは、お金の使い方にも、簡単には譲れない独自のこだわりや価値基準を持っています。
だから、それらが侵害されることにはお金も時間も使いたくありませんし価値基準が正反対の人とは一緒に時間を過ごしたくない、という発想になるのです。