
日馬富士、貴ノ岩に暴行 右中頭蓋底骨折など全治2週間
大相撲の東横綱日馬富士(33)=モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が九州場所前の秋巡業中、同じモンゴル人力士の東前頭8枚目の貴ノ岩(27)=貴乃花部屋=に対して暴行を加えていたことが14日、分かった。事態を重く見た日本相撲協会では、この日午前から2人の師匠である伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)と貴乃花親方(元横綱)を呼んで事情を詳しく聞く。
関係者によると、日馬富士は10月26日に鳥取市で開催された巡業のあと、力士同士の会合で酒に酔い、暴行に及んだ。貴ノ岩は巡業後、11月5日から9日まで福岡市内の病院に入院したという。九州場所は12日の初日から休場している。相撲協会からは2日目の13日に「脳振盪(しんとう)、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋(ずがい)底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」の診断書が公表されていた。
診断書では、状態が安定すれば九州場所で復帰できるとしているが、途中出場するかどうかは分からない。
日馬富士と伊勢ケ浜親方は13日の段階で、暴行の有無についてはコメントをしていない。貴乃花親方は「診断書に書いてある通りです。本人も体調が悪いと言っていた。これ以上ありません」と話している。
日馬富士は9月の秋場所で9度目の優勝を果たし、連覇がかかる九州場所では初日、2日目と敗れて2連敗していた。