【がん電話相談から】大腸がん肝転移、治療法は?
Q 73歳の夫は、7カ月前に便が出づらくなり、大腸内視鏡検査を受けたところ、直腸と横行結腸にがんが見つかり、肝臓に最大6センチの転移がありました。主治医から切除はできないと言われ、人工肛門を造設した上で抗がん剤治療を行っています。ゼロックス療法を5クール行いましたが、肝臓に新しいがんが1個できたため中止。フォルフィリノックス療法に変更し2クール目に入ったところです。今後の治療法は? 次の抗がん剤はありますか。
A まず、最初に切除不能とされたのは、肝臓の転移によるものか、大腸がんそのものが理由なのかを確認してみてください。大腸がんの肝転移では、転移の数や場所によって切除できることもあります。肝転移の数、あるいは場所(肝臓の中心の方なのか、端の方なのか)を主治医に確認された方がよいでしょう。肝臓の転移のことで切除不能と言われているようでしたら、施設によってその判断は違うので、これらを確認されてセカンドオピニオンをお願いするのも一つです。
抗がん剤には、5FU(飲み薬でゼローダ)・オキサリプラチン・ロイコボリンを組み合わせるゼロックスあるいはフォルフォックスがあり、これにイリノテカンを加えたものがフォルフィリノックスです。4剤を併用した強めの治療なので、今回のフォルフィリノックスの次のものとしては、有効なものは少ないと思われます。抗がん剤治療では完治することはまれなので、どこかの時点で続けられなくなり、命の問題となりますが、2~3年はいける可能性はあります。
Q 抗がん剤治療で白血球が低下してしまいました。対策はありますか。
A 抗がん剤の副作用の一つとして白血球減少が挙げられます。一番よく見られる副作用であり、白血球を増加させる注射を打って治療を続ける方法しかありません。
◇
回答には、がん研有明病院の福長洋介消化器センター長が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。
Q 73歳の夫は、7カ月前に便が出づらくなり、大腸内視鏡検査を受けたところ、直腸と横行結腸にがんが見つかり、肝臓に最大6センチの転移がありました。主治医から切除はできないと言われ、人工肛門を造設した上で抗がん剤治療を行っています。ゼロックス療法を5クール行いましたが、肝臓に新しいがんが1個できたため中止。フォルフィリノックス療法に変更し2クール目に入ったところです。今後の治療法は? 次の抗がん剤はありますか。
A まず、最初に切除不能とされたのは、肝臓の転移によるものか、大腸がんそのものが理由なのかを確認してみてください。大腸がんの肝転移では、転移の数や場所によって切除できることもあります。肝転移の数、あるいは場所(肝臓の中心の方なのか、端の方なのか)を主治医に確認された方がよいでしょう。肝臓の転移のことで切除不能と言われているようでしたら、施設によってその判断は違うので、これらを確認されてセカンドオピニオンをお願いするのも一つです。
抗がん剤には、5FU(飲み薬でゼローダ)・オキサリプラチン・ロイコボリンを組み合わせるゼロックスあるいはフォルフォックスがあり、これにイリノテカンを加えたものがフォルフィリノックスです。4剤を併用した強めの治療なので、今回のフォルフィリノックスの次のものとしては、有効なものは少ないと思われます。抗がん剤治療では完治することはまれなので、どこかの時点で続けられなくなり、命の問題となりますが、2~3年はいける可能性はあります。
Q 抗がん剤治療で白血球が低下してしまいました。対策はありますか。
A 抗がん剤の副作用の一つとして白血球減少が挙げられます。一番よく見られる副作用であり、白血球を増加させる注射を打って治療を続ける方法しかありません。
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回答には、がん研有明病院の福長洋介消化器センター長が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。