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【映像】毛皮製品販売禁止に向けて NY市と州が議会に禁止法上程
ニューヨーク、4月18日(AP)― 世界のファッションの中心地ニューヨークで、毛皮製品の販売を法律で禁止しようという動きが加速している。
市議会は、新たにすべての毛皮の販売を市内で禁止する法律の制定に向けて動き出している。これと並行して州議会では、飼育された動物と捕獲された動物にかかわらず、州内で毛皮の販売を禁止する法案が議会に上程されている。
市議会で法案が可決されれば、ニューヨーク市だけで約1100人の雇用が失われると、毛皮販売禁止に反対するグループは指摘する。
20世紀の毛皮ファッション全盛時代には、米国製毛皮コートの実に80%がニューヨーク市内で生産された。ニューヨーク市はいまでも全米最大の毛皮マーケットであり、毛皮はコート以外にもコートやジャケットの襟周りなどに使われている、と毛皮業界は主張する。
これに対して禁止法賛成派は、「動物の毛皮を着るなんて野蛮で、非人道的だ」と反発。さらに、毛皮業界は、市内で働く18万人のファッション業界人口のほんの一握りでしかなく、彼らの縫製技術は他の職場でも十分通用すると反論する。
米国では、サンフランシスコとロサンゼルスが相次いで毛皮販売を禁止する法律を制定。サンフランシスコでは今年から、また、ロサンゼルスでは2021年から禁止法が施行される。
海外に目を向ければ、ブラジルのサンパウロ市が2015年から、毛皮の輸入と販売を禁止しており、英国では既に20年前から毛皮販売を目的とした動物の飼育は違法だ。昨年は世界の主要ファッション・イベントとしては初めて、ロンドン・ファッション・ウィークで毛皮の出展がなかった。
毛皮の販売を禁止するこうした国内外の傾向に対して、ニューヨーク市内で父親の代から60年にわたって毛皮コートなどの縫製と販売を営んできたニック・ポロゲオルギス氏は、「この業界を潰そうと企んでるヤツがいる」と憤りをあらわにしている。
(日本語翻訳 アフロ)