
陸上の小出義雄さん死去 高橋尚子さんら育成 80歳2000年シドニー五輪の陸上女子マラソン金メダルの高橋尚子さんら多くの名ランナーを育てた小出義雄(こいで・よしお)さんが24日、死去した。80歳。
千葉県佐倉市出身。順大卒業後、高校教諭となり、1986年には市立船橋高を全国高校駅伝優勝に導いた。五輪代表選手を育てるのが夢で、88年に実業団・リクルートの監督に転身した。
酸素の薄い高地での練習を積極的に導入し、指導した有森裕子さんが92年バルセロナ五輪と96年アトランタ五輪の女子マラソンで2大会連続のメダルを獲得した。97年に積水化学に移ると、00年シドニー五輪では高橋さんを日本女子陸上界初の金メダルに導いた。
02年末に積水化学を退社し、自ら設立した佐倉アスリート倶楽部での活動に専念。チームや個人の指導の委託を受ける形で指導を続けた。
76歳だった15年夏には、米国での合宿中に心臓の緊急手術を受けた。ペースメーカーを入れたが、その後も18年度いっぱいまで、指導を委託されてきたユニバーサルエンターテインメントで現場に立っていた。