菅谷たたら
2022年11月05日(土)
2013年7月7日、菅谷たたらを訪れました。4回目です。
何故に私がこれほどまでに引き付けられるかというと、昔の人の知恵に畏敬の念を抱かせるものがあるからなんです。
たたらで製鉄した玉鋼は、現代の最新技術で製鉄した鋼より、刀の素材として優れているというのです。ということで、現在の刀鍛冶師はたたらで造った鋼を使っているというのです。
このたたらを知らない・見ない・体験しないなんて、超もったたらないです。
・2013年7月7日、島根県雲南市吉田町「菅谷たたら」。
たたらのある高殿は改修中でテントが張ってあります。
これは中学生の写生ですが、実に良くできています。
木と森の間の赤く燃えている高殿が躍動感溢れています。これから何が起こるのだろうかという・・。
岡本太郎が訪れたことがあります。
たたらの話を聞いてその炎のイメージで、島根国体のモニュメントを造ったと言います。
私達が訪れた時は無人でしたが、やがてスタッフが帰ってきました。訪れる人は超少ないのです。
この方の説明は文化遺産として登録しても良いと思うほどで、たたらに対する情熱・愛情を感じます。
私が、ポスターのキャッチコピーとして、「菅谷のたたらを 聞いたたら 行ってみたくなって 行ったたら そして見ったたら ロマーン!」を提案したところ、考えてみるとのことでした。
昨年6月に訪問した際撮った写真を差し上げました。
最近造った玉鋼を一個くださいました。
これです。炭素成分が多いと、つやつや光るのだそうです。
炭素量に応じて、純鉄から銑鉄まで。
炭素成分が少ないと、グラインダーで擦っても火花が飛びませんが、
炭素成分の多い玉鋼だと火花が散ります。
藁ぶきの屋根ですから相当昔のものでしょう。
高殿の屋根の上の部分には雪が積もっていませんので、たたらがまだ生きていた時代です。
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