広響名曲コンサート 音楽の花束 2022年11月3日
2022年11月4日(金)
3日、広島交響楽団の演奏会へ行きました。
プログラム
・指揮 沖澤のどか
ヴァイオリン 玉井菜採
・曲目
モーツアルト ディヴェルティメント変ロ長調K137
モーツアルト ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K218
ブラームス 交響曲第2番ニ長調作品73
場所は、広島国際会議場フェニックスホールです。
余談ですが、NHK交響楽団の演奏会では、終演後のカメラ撮影がOKになりました。
このホールはワインヤードになっていて、本当は舞台の奥にバックヤード席があるのですが、何故か?幕で仕切っています。幕なので反響が良くないのではないかと非常に気になります。
私が座った席は、1階席の前後を仕切る通路がある後席の最前列左よりの位置です。奇妙な反響があったんですよ。
コントラバスのピツィカートがやけに響いてしかも、左耳に聞えるんです。反響音と思いますが、低域のよく響くホールと思います。
そういえば、コントラバスの主席にNHK交響楽団の主席吉田秀さんが客演として来ておられました。以前も来ておられて、広響との縁がある方かなと思います。
沖澤のどかさんは、第56回ブザンソン音楽コンクールに優勝して、今”売れっ子”の指揮者ですね。2年くらい前に広島交響楽団を指揮する演奏を聴いたことがあります。その時は、率直に言って、ぎこちない感じがしましたが、今回随分洗練された指揮振りでした。これから、ますます、活躍の舞台が広がる指揮者と思います。
モーツアルトのディヴェルティメントは、弦楽のみの合奏です。出だしの音から、何と素晴らしいアンサンブルだろうと感じました。我が広響のアンサンブルの水準って、間違いなく高いです。
同ヴァイオリン協奏曲は、率直に言って、退屈しました。ソリストの玉井菜採さんは、東京芸術大学教授で本日の楽器はストラディヴァリウスということでした。曲からしてそうなのかも知れないのですが、"華”がないんですよね。出だし少しぎこちない感じでしたが、アンコールの曲では、見事に滑らかな演奏になっていました。
ホルンに驚愕しました。主役ではありませんので、伴奏なんですが、ピアニッシモで長く音を出すんですよね、一定の音量で。これ、多分技術的に凄いことだと思うのですが、音が小さいので目立たないんです。この曲の隠れた主役はホルンと思いました。
メインディッシュは、ブラームスの2番です。ベートーヴェンの田園と対比される曲で、ブラームスの交響曲としては、指揮者の名前と同様”のどか”な曲です。そりゃ、1番のしかめっ面しい曲に比べるとそうなりますね。(笑)
ブラームスは”裏切りません”。最終楽章の曲調が変わる部分(解説では「雷が落ちるような思いがけない強奏のムチが入り」)という部分からは、身体が震えて止まりませんでした。
この日、祭日で、近隣は各種イベントがあったようで、駐車場を探すのに苦労しました。partnerをホール近くで降ろし、20分くらい探し探し、やっと見つかったのはホールから10数分の所で、私がホールに入ったら、指揮者が登場している場面でした。着席と同時に演奏が始まるという希な体験をいたしました。(笑)
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