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重罰化は悪いことなのか

2011年04月14日 | 読書
「重罰化は悪いことなのか」著者=藤井誠二

私はまぬけであるからして、いつもへまをしでかして、意味のない反省ばかりしていますが、この本を読んでもやはり頭を垂れるのでありました。

自分の浅はかさを痛感します。それによって立場を変えるというわけではありませんが。

この本に組織の論理など微塵もありません。そういう意味では、哲学の良書に似ていないこともない。

殴られたら殴り返す。殴り返さざるを得ない人もいます。その実感が私にも、私の周囲にもしっかりとあります。

自分はどうなんだ。他人はどうなんだ。法律はどうなんだ。

そもそも、立場をはっきりさせるとは、どういうことだろう。少なくとも、立場をはっきりさせないことについて、あれやこれや責めることはあるまい。

それにつけても藤井さんは、どうしてこうも、脇目を振らず、まっすぐに歩けるのでしょう。むろん、旅の途中でいろいろなことを考えているのでしょうし、行き先に迷うことだってあるのでしょうが、少なくとも後退はしていないように思います。そういう印象を受けます。

まるでそれが運命だと言わんばかりに。

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