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ナドアルシバ競馬場の感想など

2006年03月20日 | ケニア・ドバイ
ナドアルシバ競馬場、私はあらゆる意味で世界一の競馬場だと思いました。少なくとも、私が今まで訪れた他のどの競馬場より、素晴らしかった。お客さんを大切にしている。もてなしの心がある。馬主のことを考え、一般客のことを考え、小さな子供たちの目線までもを考えて設計されている。レースコースと観客席が近い。レースの迫力を真近で感じることが出来る。移動しなくともスタンドから、パドック、返し馬、レースが見える。

ハードだけなら、日本にも素晴らしい競馬場があります。そう、盛岡競馬場です。でも残念ながら盛岡には、ナド・アルシバのような観客の熱気と、エンターテイメント性がありません。

G1レースが行われる日の、日本の競馬場の観客の熱狂ぶりも素晴らしいです。でも、残念ながら、レースや馬を観察するのに適した競馬場は少ないです。日本でも、旭山動物園の成功例があるわけですから、そういった施設を見習って欲しいものです。

持論ですが、日本の地方競馬が儲かっていないのは、企業努力が足りないからです。適切な設備投資をしていないからです。熱意を持った主催者がいないからです。<馬券がダメでも、クジがある!>そういう柔軟な発想を持った人を抜擢して欲しいですね。

競馬場は、多くの雇用を生みます。宝くじなんかと同じように考えてもらっては困るのです。そしてそこは、動物と関わることの出来る、貴重な場所なのです。先ほどの旭山動物園を例にすればわかりやすいと思います。なぜ旭山動物園は公営なのに成功したのか。その原点は<なぜ動物園は必要なのか>を、従業員が徹底的に考え、議論したからです。<動物園は動物を虐待する場所なの?><動物園は希少動物を保護する場所なの?>答えは絶対<No!>だという、強い意志が成功の源だったのだと思います。

ナドアルシバ競馬場の成功の鍵が<お金>だったことは間違いありません。そもそも、砂漠の国土に芝生を植えるなんて無茶な話です。でも結果的にこの投資が外貨を稼ぐ土台になっていることもまた、間違いありません。胴元は必ず儲かるのですから、ドバイよりも日本の競馬場の方が、よぽど環境はよいのです。

がんばれ日本の競馬場!

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