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「アッラー・フー」

2007年06月02日 | 音楽
イスラム教スーフィー派の存在をはじめて知ったのは、「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」を見たときのこと。イスラム教のなかでも異端視されている宗派らしい。

ウィキペディアで<スーフィー>検索してみると、<ダルヴィッシュ>という言葉に出会う。当然、北海道日本ハムファイターズのダルビッシュ有を思い出す。<ダルビッシュ有>検索をしてみると、やはりイスラム教の影響下の名前であることがわかる。

ウィキペディアの<スーフィー>検索でもうひとつ。<パキスタンのスーフィズム>という項目で、長壁泰生という方の写真が掲載されているのですが、これはなかなか秀逸な写真です。

長壁さんの作品の多くは、楽器を持った男たちの写真で、そこで奏でられている音楽が、おそらく魅力的であろうことを想像させてくれます。例えば、あくまでも例えばの話ですが、キューバのストリートミュージックを「陽」であるとするならば、パキスタンのそれは「陰」なのだという気がしますが、どうでしょう。

さて、ここまでは長い前置きで、私が書きたかったのはパキスタンのカッワーリーのこと。図書館で「アジアの音楽」というCDを借りてきたのですが、この中に収められている「アッラー・フー(彼こそアッラー)」という曲がとても興味深かったので。

歌や踊りを通して人と神との合一をはかり、それを布教の重要な手段とするイスラムのスーフィー派のなかでも、インド・パキスタンのチシュティー教団のカッワールたちが歌うカッワーリーは独自の卓越した宗教歌謡である。←以上、ブックレットの解説より。

Rolling Stonesの「Continental Drift」という曲が案外私は好きなんですが、この「アッラー・フー」にはそういうテイストがあります。もちろん本家はこっちなのでしょうが。そもそも「Continental Drift」は、ブライアン・ジョーンズの影響下からなのか、モロッコの音楽にインスパイアーされた作品ということになっています。が、それはそれとしても、きっとミックはカッワーリーを聴いたことがあるのではないでしょうか。

この曲の恍惚感みたいなものは、それこそ踊り念仏と同じなのではないか。当然ゴスペルにもつながる。異端視されるのもやむを得ないですね。

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