ボーナストラック

Rolling Stonesの新譜「A Bigger Bang」がちょっとした騒動になっています。
日本盤　8/31発売　2548円　（セキュアCD）
UK盤　　9/5発売　　1670円　（amazonの価格）
ファンとしては、出来れば日本盤が欲しいのです。
解説や訳詞が付いていますし、今回は発売日が約一週間早いですから。
878円の差だけであれば、迷わず日本盤を買う人が多いと思う。
問題はセキュアCDで、これがファンの間で不評なのです。
私はメカ音痴なので、コピーコントロールCD（CCCD）との違いとか、
詳しいことはわかりませんが、結局UK盤を予約しました。
明日届く予定なので、楽しみにしています。

さて、私が言いたいのは、日本盤のボーナストラックの良し悪しについて。
今回の新譜にはボーナストラックが入っていませんが、
それが理由でUK盤を買ったわけではないということ。
Rolling Stonesの前のオリジナル作「Bridges To Babylon」の日本盤には、
「Angie」という曲のLive演奏がボーナストラックで入っているのですが、
この編集が最悪。
この蛇足のせいで、アルバムの流れが壊れてしまっている。

私の理想はThe Beach Boysの「Pet Sounds」。
この再発CDは究極の日本盤、及びボーナストラックだと思う。
山下達郎さんの解説が素晴らしい。
さすが同業者、これぞ解説のお手本という、優れた文章。
この解説ゆえに、外国盤を薦める気にはなれない。
ボーナストラックは3曲あって、その中の1曲「Hang On To Your Ego」は、
歌詞がビーチ・ボーイズに合わないという理由で、
「I Know There's An Answer」に（基本的には歌詞だけ）書き換えられた曲。
だから、もともとアルバムに収録されるはずだったこの曲を収録したい、
活かしたい、先ずそういう意図があったと思う。
しかし、この曲を最後に入れると全体の構成が崩れてしまう。
それを避ける為に、「Unreleased Backgrounds」と「Trombone Dixie」の間に
この曲を挟んだのだと推測する。
これは「Pet Sounds」という名盤にふさわしい仕事だと思う。

実は「Bridges To Babylon」と「Pet Sounds」は同じ会社が発売しています。
東芝EMIさん、Rolling Stonesの作品にも力を入れて欲しいな。
数を売ることだけ考えるのではなく、中身を充実させる努力をして欲しい。

追記　9月8日（木）
ようやく今日「A Bigger Bang」が届きました。
よく見たらUK盤ではなくUS盤でした。勘違いでした。訂正します。