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「絶滅食堂で逢いましょう」

2009年03月11日 | 読書
粋だなぁ~

「絶滅食堂で逢いましょう」なぎら健壱

なぎら健壱さん、なんてダンディなのだろう。例えば、そのファッション、たぶん、スタイリストまかせではなく、自前なのだと思う。いいものが、わかっているのだと思う。かっこいいなぁ~。マネできないですよ。なぎらさんは、今のポジションを、自ら獲得したのだと思います。つまり、変装なんてしなくても、気軽に、どこにでも出歩けるということ。それに、例えば、今流行り?(そんなことないか)の、白洲次郎とかって、過去の人じゃないですか。なぎらさんは、今を、ひょうひょうと生きています。レトロじゃないんですよ。そしてこの本は、優れた写真集でもあります。カメラマンの腕もさることながら、やはり、なぎらさんの存在がね。というのも、彼と一緒にいると楽しいのから、登場する皆さんの笑顔が素敵なんですね。おまけに、さりげなく、息子さんが登場したりして面白い発見もあるし、飽きさせない工夫というのかな、細かいところでね。文章も、繊細な感じで、とってもいいんです。特に会話がいいですね。人の話を文章にするのって、すごく気を使うし、難しいのですが、巧みに言葉を操っている。なかなか出来ないことです。この本を、単なる食べ歩きガイドだなんてなんて思ったら、それは間違いです。この本は、ある意味、さり気なく人の生き方を問うような、そういう良書です。

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