福津市教育委員会は、福津市学校施設等整備計画策定業務の委託先の選定をするのに公募型プロポーザル方式を採用しました。応募方法の公示は福津市のホームページと業界新聞2紙で実施したと言っておりました。
業者選定において、公平性と透明性の担保が重要なので、私達はそれを検証するために公示を行った福津市のホームページの原稿、又は掲載した業界新聞2紙の記事を公開することを請求しました。しかし福津市教育委員会は原稿も記事も保管していない一点張りで応じませんでした。
そこで、私達は福岡県立図書館(福岡市東区箱崎)が各種業界新聞をファイル保存していることを思い出しました。福岡県立図書館の「ふくおか資料室」で保管されている業界紙「九建日報」を貸出してもらい、その場で平成31年3月19日福津市の「学校施設等整備計画策定業務委託」の記事を見つけました。
この九建日報の記事を読んで奇異に感じたことは、「予算額は3170万円(消費税および地方消費税を含む)である」と公表していることでした。公募型プロポーザルで応募を呼びかけ企画提案書で委託業者を選定することから、1社に絞り込まれます。予算額が分れば、選定された業者は予算満額で受注することもでき、有利になります。
また、この業界紙の記事は公文書の範疇に入るもので、教育委員会は福津市公文書管理規定に基づく10年間の保存義務があります。教育委員会は保存していなければ、自ら記事を捜すこともしないのかと思いました。