僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

愛情

2021年08月30日 | 日記
「ほら、これ・・・」

夕食も終わりくつろぎの時間。
台所にいる家内に私は封筒を手渡しました。

「なに、これ?」

食器を洗う手を止めて家内が振り返りました。

「車の修理代と誕生祝」

封筒の中には莫大な紙幣が詰まっています。
(あくまでも僕の感覚でね)

お店に行けば、それはもう夢の世界が待っています。
(僕にとっては)

まさかそんなことを僕がするとは思わなかったのしょう。

一瞬きょとんとした後、
嬉しそうに紙幣を数える母ちゃん。

「ちぇ、これだaけかよ」

聞こえたよ。
いらないなら返して。

お金を取られると思ったのか
途端に紙幣をぎゅっと握り閉まる母ちゃん。

守銭奴がここに一人。

上機嫌な母ちゃんの横で
僕は空っぽのお財布を眺めている。

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