「ほら、これ・・・」
夕食も終わりくつろぎの時間。
台所にいる家内に私は封筒を手渡しました。
「なに、これ?」
食器を洗う手を止めて家内が振り返りました。
「車の修理代と誕生祝」
封筒の中には莫大な紙幣が詰まっています。
(あくまでも僕の感覚でね)
お店に行けば、それはもう夢の世界が待っています。
(僕にとっては)
まさかそんなことを僕がするとは思わなかったのしょう。
一瞬きょとんとした後、
嬉しそうに紙幣を数える母ちゃん。
「ちぇ、これだaけかよ」
聞こえたよ。
いらないなら返して。
お金を取られると思ったのか
途端に紙幣をぎゅっと握り閉まる母ちゃん。
守銭奴がここに一人。
上機嫌な母ちゃんの横で
僕は空っぽのお財布を眺めている。
夕食も終わりくつろぎの時間。
台所にいる家内に私は封筒を手渡しました。
「なに、これ?」
食器を洗う手を止めて家内が振り返りました。
「車の修理代と誕生祝」
封筒の中には莫大な紙幣が詰まっています。
(あくまでも僕の感覚でね)
お店に行けば、それはもう夢の世界が待っています。
(僕にとっては)
まさかそんなことを僕がするとは思わなかったのしょう。
一瞬きょとんとした後、
嬉しそうに紙幣を数える母ちゃん。
「ちぇ、これだaけかよ」
聞こえたよ。
いらないなら返して。
お金を取られると思ったのか
途端に紙幣をぎゅっと握り閉まる母ちゃん。
守銭奴がここに一人。
上機嫌な母ちゃんの横で
僕は空っぽのお財布を眺めている。