男の気持ち カカーナビ 大阪府豊中市・安藤知明（パート・79歳） / 毎日新聞

上の写真はautomessewebからお借りした　　　




毎日新聞　 2021/8/14　大阪朝刊 有料記事

　18歳で免許を取ったので、もう60年以上も車を運転していることになる。駐車違反やスピード違反などで4回ほど警察の厄介になったが、幸いにも大きな事故を起こしたことはない。そもそも寝不足や体調が優れない時などはハンドルを握らない。

　高齢者が起こす交通事故を新聞紙上でよく目にする。私も既にいい年だし、今年中に80歳となる。妻や息子も心配していることでもあり、免許の返納を考え始めた矢先に、新型コロナウイルスのパンデミックが始まった。「密」を避けるとなると、外出時の移動では電車やバスなどの公共交通機関の利用をためらってしまう。

　今は、不要不急の外出を控えている。コロナ禍が終息すれば、ふる里の墓参りや温泉旅行などをしたいが、しばらくは公共交通機関の利用は控えたい。そうなると、移動手段はマイカーしかない。

　妻や息子に相談すると、状況が状況だからと、しばらく運転を続けることには理解を示してくれた。「その代わり、条件があるよ」と、息子が言う。それは、1人では絶対に乗らず、必ず妻を同乗させることだ。

　その通りだ。1人では私も不安だ。私は冗談交じりで言っているのだが、妻はカーナビに代わって「カカーナビ」の役目を果たしてくれているので、どっちにしても欠かせない存在なのだ。
　
　 安藤さんの心境がすべて分かります。私は5歳下ですが、いつ運転免許証を返納しようか？とよく思うことです。私も道路上の交通事故こそ起こしたことはありませんが・・・、

高齢者の交通事故のニュースを目にするたびに、敏捷性の衰えとともによくヒヤリハットを感じています。「カカーナビ」には、私の車にカーナビがつく以前からお世話になっています。時々「うるさい！運転に口出しするな～」(笑)、とは言いますが注意喚起には役立っていることでしょう。安藤知明さん、どうも有難うございました。