小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

夢見るフランス絵画~印象派からエコール・ド・パリへ 兵庫県立美術館

2014年05月17日 | 展覧会
▲クロード・モネ「エトルタ、夕日のアヴァル断崖」(1883年)    


  




 ビートルズ世代のミーハー小父さんなんだが、この歳になってクラシック音楽や西洋古典絵画の門戸を叩き始めた。今日はタイトルの展覧会場に行ったが、16時から学芸員による解説会、レクチャー45分間にちょうど間に合ったので最前列で聞いていた。すると熱が入って来て10分間くらい長かったんではないだろうか。

 それから音声ガイドを借りて見始めたのが17時頃。展示作品が71点なのですごいボリューム。一人の画家ではないので名前を確認するのがやっとという感じ(笑)。それでもルノワールにモネやモディリアーニに藤田嗣治くらいの絵のタッチぐらいは知っている。説明書きに藤田のご婦人に対する侮辱的なコメントも出ていたな(笑)。キャンバスに目を近づけてみたり、離れて見たり。世界的な画伯と無名な人の絵とは何が違うんだろう?なんて考えていた。

 じっくり観るためには半日か1日がかりになるのかな。少しはしょって歩いた。観覧料1300円と思いきや65歳以上は650円だって。意外なところで得をした。

 パンフレットによると「ある収集家によるフランス近代絵画のコレクションからの名品71点」だとか。これを個人で保有しているとしたら値打ちも爆大なものだろうけど、一体どのように保管しているんだろう?なんて相変わらずミーハーぶりを発揮してきた!




 


上段左:ポール・セザンヌ≪大きな松と赤い大地≫1885年頃、上段左:クロード・モネ≪睡蓮のある池≫1919年、下段:ピエール・オーギュスト・ルノワール≪ド・ガレア夫人の肖像≫1912年 

 
 
   
 左:モーリス・ヴラマンク≪踏切のある風景≫1953年、右:ラウル・デュフイ≪ニースのホテルの室内≫1928年 



 
   
左:アメデオ・モディリアーニ≪バラをつけた若い婦人≫1916年、右:キスリング≪百合≫1947年 



このHPはこちら  夢見るフランス絵画    
コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 酔っぱらいは150年前も今も変... | トップ | 北朝鮮アパート倒壊で死傷者... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
所蔵 (pinky)
2014-05-17 23:30:52
小父さん、こちらからもこんばんは!

すごいコレクションですよね。
これを一人の人が所有しているとは驚きです。
所有者の名前も明かされていないようですが、一見の価値がありそうです。
しかし、71点もの名画がずらりと並んでいると観る方もかくごがいりますね~。
小父さんの一番のお気に入りはなんでしたでしょうか。
モネの「エトルタ、夕日のアヴァル断崖」かな?

この県立美術館も安藤忠雄氏の設計なんですね。
返信する
小父さんへ (颯颯(さっさつ))
2014-05-18 06:56:39
HAT神戸の界隈は懐かしい思い出の場所です。
もう十数年前にもなりますが、この地で3年ほど仕事に携わり、油がのっていましたが、苦労もしましたから。
自転車通勤をはじめたのがこのころで、ポタリングのきっかけの原点はここにあります。
懐かしさがこみ上げてきます。
一度、出掛けてみたくなりました。
県立美術館へは一度、ある作家の写真展に訪れたきりですね。
返信する
pinkyさんへ (小父さん)
2014-05-18 13:11:21
おはようございます。
すみません昨夜は疲れていて前のコメントまでしか書けませんでした。

いやー、これ個人にしては膨大な量だし、企業だったら名前を出すでしょうしそれも神秘ですね。
しかも「フランス近代絵画のコレクションの中から名品
71点を紹介します」と開催概要にあるのでまた驚きです。
きっと美術館にでも有料で預かってもらっているんじゃないかと勝手に想像しています。

>モネの「エトルタ、夕日のアヴァル断崖」かな?

いや、この絵の前でも立ち止りましたよ。
学芸員さんの説明は絵画の幾つかを大きなスクリーン
に映し出して細々と解説されていましたので話を聞いたものには特に印象に残ります。
ここにも大きいのを載せようかと思ったのですが、上の
絵を拡大しても色が汚くなりますね。
ネット上には大きな画像はないようです。

>この県立美術館も安藤忠雄氏の設計なんですね。

ここには感想は書きにくいですが、昨日階段ばかりを登ったり下りたりしていたら2~3度迷いました!(笑)
返信する
颯颯(さっさつ)さんへ (小父さん)
2014-05-18 13:30:12
私もHAT神戸の主要道路がまだぬかるんでいた頃から
知っていますのでその未来都市のような変貌ぶりには
目を見張ります。

>この地で3年ほど仕事に携わり、油がのっていましたが、苦労もしましたから

その一端をちょっと撮ったつもりですが、伝わりましたか!
いや、なかなか垢ぬけした街ですね。
というか、やっぱり未来都市でしょうか!?(笑)
体が動かなくなってきたら、きっと利便性の高いところだと思います。

そうだ、大久保のイオンもHAT神戸も工場群だったんですね。

>自転車通勤をはじめたのがこのころで、ポタリングのきっかけの原点はここにあります。

そういうことだったんですか。
でも昇り下りの勾配もけっこうあったと思いますが、
いろんな意味での起点だったわけですね。

>懐かしさがこみ上げてきます

いやいや、よかったです。
美術館を出て歩いていたら、私もいろいろと思い出しました。

>一度、出掛けてみたくなりました。

もし仮に自転車だとしたら、片道が40kmに近くないですかね?
富山だったか、自転車を運転手のすぐ後ろの載せることが
できるスペースのある電車が走っていました。
あんな電車が走っていたら安心できますけどね。

>県立美術館へは一度、ある作家の写真展に訪れたきりですね。

私は前は何だったか、2度目の展覧会です。
ちょっと洒落すぎて使い勝手がわるい、実用性重視ではない建物の気がします。
返信する
絵画 (ベランダ)
2014-05-18 18:38:05
71点、素晴らしい作品、
画家達の個性が溢れていて観る方も体力と時間がかかりそうですね、とても素敵です。

皆さんが言われてるように個人の方の所有・・・驚きですね。
保管の仕方、興味有りです。

美術館でしか観れない作品を、
画像で観せていただきありがとうございます。
暫く魅入っていました。
返信する
ベランダさんへ (小父さん)
2014-05-18 22:39:01
上にも書いていますが絵を観る前の学芸員の方の
プロジェクターでスクリーンに映しての説明はおもしろかったですよ。

でも17時間から見始めましたのでなんだか気が焦っていました。

説明では例えば、ピエール・オーギュスト・ルノワール≪ド・ガレア夫人の肖像≫の貴婦人なんかは制作段階では簡単な服を羽織っているだけで、このドレスも靴も豪華な椅子も創作なんだとか。左手にたくさんはめている指輪は本物だろうと・・・。
貴婦人の帽子の羽根と背景にある額の中の鳥の羽根も対をなしているなどなど。

≪踏切のある風景≫のモーリス・ヴラマンク、自転車競技の選手やバイオリン弾きをやっていたが、ある時画家のアンドレ・ドランと偶然知り合ってから絵を書き始めたと。
日本人画家、佐伯 祐三(1898年4月28日 - 1928年8月16日)は若き日にヴラマンクの絵に惚れこみ、自分の画いた絵、裸婦を持って彼に会いにいったけど、会ってくれたヴラマンクは「このアカデミックめ!」(学校で習ったとおりのことしか描いてない)と一蹴され、強いショックを受けたとか、そんなエピソードを聴き終わってから絵を見始めると話のあったものには親しみが持てました。

>保管の仕方、興味有りです。

これは謎ですね。
所有に関する資産は想像できないでもないですが、個人で保管するとしたらまた相当な費用もいるでしょう。
学芸員の方は所有者をご存知のようでした。

>美術館でしか観れない作品を、

ネット上では見つけることが出来ませんでしたが、この後、東京と北海道と確かもう一か所これらが展示されるようです。

>暫く魅入っていました。

私は観もしましたが、説明書きを読んだり、音声ガイドを聞いたり、まるで受験生のように勉強していました(笑)
でもこんな世界もなかなか深みがありますね。
特に第一次大戦前後の背景との関わりが多かったようです。

あと、ユダヤ系という説明と背景もたくさんありましたね。
返信する

コメントを投稿

展覧会」カテゴリの最新記事