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山田洋次作品「武士の一分」を観たが、ちょっと期待外れかな。映像に写る場面が、木村拓哉の家とお上の屋敷に御茶屋と果し合い場ほかに限られている。セットのみで野外ロケがなかったのが、スクリーンに大きな広がりがない。
人間の心理描写が中心で、全体に暗い場面が延々と続く。事前のテレビ撮影裏話などの先入観がだめなのかも知れない。壇れい個人の撮影終了、監督から花束で涙、涙、涙で感想が言えない、挨拶ができない。木村拓哉の撮影終了、監督から花束でスタッフ全員が達成感にひたっているシーンなど映画鑑賞前には見るべきではないな。
映画製作の上での感動と映画観賞での感動は別ものなのに、人集めPRの為、事前に情報をテレビでどんどんたれ流ししては、作品がだめになる。テレビ放映前に山田監督の監修はなかったんだろう。天下の紅白歌合戦だってノーチェックのハプニングが入るんだから、こちらは実にNHKの監督責任だが。
結果、「武士の一分」はくみ取れたが山田洋次監督のこだわりだけが、浮き上がってしまっている。面白くないことはないが、「幸せの黄色いハンカチ」や「学校」のレベルまでの感動はなかった。
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