![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/03/b8e0a4aec389134eb974e588fe434e68.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/4c/61762e222e7827d83a1a26e9526b406f.png)
エリザベス・テイラーの名前でBSプレミアムの映画を観た。最初の写真は伯父の家で会った社交界の花・エリザベス・テイラーと貧しい母子家庭に育ったホテルでボーイをしていたモンゴメリー・クリフト。2枚目は、水着製造工場を経営している伯父の工場に職を得たモンゴメリー・クリフトに同じ職場にいた身寄りのない娘シェリー・ウィンタースでモンゴメリー・クリフトは、二股をかけていたわけ。
小父さんの頭だったら後者との純愛になるのか、伯父の縁でエリザベス・テイラーと結ばれるわけだがそのどちらでもない結末に「あれっ」と思った(笑)。クリフトは妊娠させたウインタースに殺意を持つわけだが実際はボートの転覆事故が発生。そして裁判では死刑が確定しその執行直前にテイラーが面会に来て別れのキスもかわす。
ストーリーはもっと深みがあるものだろうが、現代では想像のつかない展開。ユニークなのが、クリフトフがテイラーの父に経歴を聞かれても、裁判での証言でも真っ正直に答えていた。
この頃のエリザベス・テイラーは綺麗で純な印象だと思ったら19歳の時の作品だった!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/88/03b107ff252a648505e3add6b05408f0.png)
出演 モンゴメリー・クリフト (ジョージ・イーストマン)、 エリザベス・テイラー (アンジェラ・ヴィッカーズ )、 シェリー・ウィンタース( アリス・トリップ )
解説
作品の出来以上に、神話的な戦後のスター二人、モンティ(モンゴメリー・クリフト)とリズ(エリザベス・テイラー)の心ときめく青春像の彫塑に感激しないではいられない、T・ドライサーの小説の再映画化(31年にJ・V・スタンバーグにより原作と同名の映画「アメリカの悲劇」となっている)。私見だが、ハリウッドがいわゆる青春のナマな部分を映画にできるようになったのは、戦後になり、本作のモンティや、「波止場」のM・ブランド(マーロン・ブランド)の登場があってからで、そこには第二次大戦の影響もある。“世界”をつぶさに見てきた者にとって、それまでのハリウッド的な理想主義や感傷は到底受け容れられるものではなかったろう。リズの生活環境を巡る描写など、本作に甘さがなかったとは言えないが、主人公のジョージ(モンティ)が、潜り込んだ叔父一家(水着作りで成功している)の工場で着々と出世し、関係した同僚の娘アリス(ウィンタース)を捨てようにも喰い下がられ、遂には明確な殺意がないままにも殺してしまう、その下部構造は実にリアル。卑屈なウィンタースの役柄は、ともすると観客の総スカンを喰う所、彼女は些細な愛嬌をそこに盛り込んで、だからこそ、リズの演ずる令嬢アンジェラの気高さを曇りなくする。観客の中には“俺ならばジョージの二の舞はせず、より打算的に行動するだろう”と言う人もあろうが、主人公はその辺、実に人間的に躓いて、子供の頃、母の伝道活動に引きずり回された素地を垣間見せる。圧巻はやはりアリス殺害の瞬間の多義的なロングショットだが、アンジェラと心を通い合わせるパーティの夜の場面や、初めてアリスと情を通じる雨の晩の、窓際に置いたラジオの効果など、恋愛描写が水際立っている。結局、死刑の判決を甘んじて受け入れるジョージ。この心の葛藤は主に内的独白で表現されるのだが、その際もモンティの表情の“揺れ”は、静かで厳かで何度観ても素晴らしい。
<allcinema>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/d5/4486f8056fb2b90c6d6ef6446d0d5083.png)
子供達がハイスクールになって、シニア(12年生)の中にはすごく大人っぽい子が多いアメリカですが、エリザベス・テイラーは艶っぽさもありますね。
ってか、この頃には既につけまつげがあったんだ・・・と今更驚きました。
確かに。
私はエリザベス・テイラー と言ったら、『クレオパトラ』
のイメージがぱっと浮かぶものでこの映画では可愛いなと思ったものです。
もっとも、ジェームズ・ディーンも出ていた『ジャイアンツ』や1949年の『若草物語』なんかも観ているんですが、
ほとんど知らないということでしょう。
>すごく大人っぽい子が多いアメリカですが、
テイラーは持って生まれたものがあるんですかね。
いや、リンク先を見ると「15歳の頃から共演者や大富豪の息子たちとの噂は絶えることなかったが、最初の結婚は18歳の時の50年、ホテル王の息子、コンラッド・ヒルトン・ジュニアと。しかし1年と経たずに離婚。」
とあります。
色っぽいはずです(笑)
>この頃には既につけまつげがあったんだ
なるほど、見るところが違いますね(笑)
いやぁ、この映画、若い頃にTV放映で見た記憶があるのですが、どうもシェリー・ウンタースが苦手でして・・。
役柄なのでしょうが、大体いつも重たい役で出て来るせいなのかもしれませんが・・。
多分モンゴメリー・クリフトの主人公は、信仰心を叩き込まれて育っていて、自分の中に妊娠させた彼女を殺したい願望があった事を認めて、死刑判決を受ける、というような感じだったと思います。
それに、お金持ちで物凄い美女にしては、エリザベス・テーラーは大変に性格も良くて、一途に彼を愛する様に描かれたいたと。
なんとなしに後味の重い映画でした。
テーラーは、これよりもずっと前、子供の頃に「ラッシー」の映画に出ていたのを、私が小学校の時に学校の講堂で見た記憶があり、ははは、
それをこちらに来てからTVで見て確かに思い出したのですが、
いやぁ、まさに子供の頃から物凄い美人で、本当に青いというか、紫色の瞳をしていましたですね。
shinkaiさんは、流石に映画通ですね。
>どうもシェリー・ウンタースが苦手でして・・。
はっはっは、確かに変な役回りですが、彼女の主張は可笑しなものではないですよね(笑)
では、モンゴメリー・クリフトが一番の悪党かとも思えば純なところもあり
エリザベス・テーラーだって、彼女の家族も含めてクリフトフを見下げて軽蔑してしまうのが普通だと思いますが、そうには展開しない!
三人共、性善説で生き抜いたんでしょうかね?(笑)
>なんとなしに後味の重い映画でした。
私は1951年という時代がこんな映画を作らせたのかな?と思いました。
>子供の頃に「ラッシー」の映画に出ていたのを、
なるほど
↓
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/0/0d/01_Courage_of_Lassie.jpg
これは彼女ですね。
私は「名犬ラッシー」はよその家のテレビを見せてもらいに行ってましたが犬以外は何も覚えていません。
>まさに子供の頃から物凄い美人で、本当に青いというか、紫色の瞳をしていましたですね。
へーっ、私は彼女のことはハリウッドに君臨する女王みたいな目で見ていました。
姉たちがとっていた回覧雑誌の「映画の友」やスクリーンで見ていましたね。