Yassie Araiのメッセージ

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朝日記別冊 200310 論文掲載 システム思考における目的論理と社会倫理について IX ヘルマン‐ピラース「技術圏」概念について

2020-03-10 12:10:42 | 社会システム科学

 

朝日記別冊 200310 論文掲載

 システム思考における目的論理と社会倫理について IX

ヘルマン‐ピラース「技術圏」概念について

(掲載中です 2020/3/10

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システム思考における目的論理と社会倫理について IX

ヘルマン‐ピラース「技術圏」概念について

On System Thinking, Teleological Structure and Social Morality IX

Herrmann-Pillath’s Technosphere” As a New Discipline

 =================

Yasumasa Arai                       

Minami-Tsukushino,Machida,Tokyo,Japan

E-mail: araraiypol1a@ozzio.jp

Abstract:

General System Thinking is a discipline of an object under concern to be taken as organized fundamental frame with objectives and constraints. I especially look into the meaning of decision making taken into account as "human free will" and "natural causality", so-called, that is to be said. I enquire into the concept of purpose in its human and social dimensions.

In this context, I take here, again a Carsten Herrmann-Pillath’s paper, and present its translation work into Japanese language. His paper is the philosophical case for ‘technosphere science’ that draws on results of many other disciplines reaching from physics to the social sciences and humanities.

In this paper, I also add my comment essays for it.

Keywords:  Anthropocene, Technosphere, Anthropocentrism, Artefacts, General theory of evolution, Functions, Networks Agency, Energy, Information, Thermodynamics, Maximum power, Categorical imperative

 

要約:一般システム思考は、目的と制約条件をもつ対象に関する理論である。著者は、これを人間自由意志と自然因果関係とに還元して意思決定の意味を展開し考察してきた。これらは、システム思考と一般目的論の論理構造と社会倫理への「構成的説明」であり、とくに異なる価値体系との共約不可能性への解明に焦点が当てられてきた。

本報は、その思考枠組み一環としてカルステン・ヘルマン‐ピラースの論文である“「技術圏」科学、新しい学領域のための考察”の翻訳と考察をおこなうものである。

キーワード:アントロポセン, 技術圏, 人間中心主義, 人工体, 一般進化論, 機能, 関数, ネットワーク, 機関, エネルギー, 情報, 熱力学, 最大出力, 定言命題

 

(目次)

論文IX 本文 1(Summary, はじめに、Herrmann-Pillath略歴)

 

This translator’s Summary

はじめに

Herrmann-Pillathの略歴

 

論文IX 本文2 第一部 I.原論文の小節から 表題から1.1「技術圏とは何か?」まで

(第一部)

Ⅰ.原論文の章節から

標題:「技術圏」科学、新しい学領域のための考察

カルステン・ヘルマン‐ピラース

エアハルト大学 マックス・ウェーバー先進文化と社会研究研究所 ドイツ

Abstract

Keywords

要約

キーワード

原論文目次

1.1 序論:我々は「技術圏」科学という新しい科学を必要とするか?

 

1.2 「技術圏」とは何か? 人工的なものの境界

論文IX 1.2章 技術圏とはなにか?

1.3 人工体と「技術圏」の化学:自己触媒

論文IX 1.3章 人工体と「技術圏」の化学

 

1.4 「技術圏」のネットワークにおける分散化された機関(agency)

論文IX 1.4章  「技術圏」のネットワークにおける分散化された機関(agency

1.5 機能、情報そして人間意思について

論文IX 1.5章 機能、情報そして人間意思について

 

1.6 「技術圏」、一元化された存在論的枠組みとその進化

論文IX 1.6章 「技術圏」、一元化された存在論的枠組みとその進化

 

1.7 「技術圏」進化の普遍的法則はあるか?

論文IX1.7 「技術圏」進化の普遍的法則はあるか?

1.8 結論として:「技術圏」における人間自律

論文IX1.8章  結論として:「技術圏」における人間自律

 

原論文謝辞

原論文参考文献

論文IX 原論文 謝辞

 

2.本稿著者の考察とコミュニケーション

論文IX(第二部)2.ヘルマン‐ピラースの「技術圏」科学への考察~本稿著者の考察とコミュニケーション

2.1 ヘルマン‐ピラースの経済学の自然哲学的展開について

2.2 ヘルマン‐ピラースの「技術圏」という思想について

2.3Herrmann-Pillathとの交信

 

3.本論文のまとめとして 

論文IX(第二部)2.ヘルマン‐ピラースの「技術圏」科学への考察~本稿著者の考察とコミュニケーション

3.1~Pillathの論文からかんがえること;「技術圏」それ自身が意味があるのか?~

3.2(付録ノート)

本稿著者のメモ Arai’s note: 熱力学と情報理論

 

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~~~読者からのコメント~~~

総合知学会神出瑞穂氏からのコメント (あらいやすまさ)2020-03-18 16:27:55総合知学会
荒井康全様、皆様

新型コロナウィルスの影響で外出予定が全部キャンセルになり、
2018年度総合知学会誌に荒井さんが投稿された表記ペーパーを
じっくり拝読出来ました。ウイルスに感謝!?

生物圏、技術圏、そして人類を一つの地球システムとして捉えようとする
構想はまさに総合知的で、大胆な、新鮮な構想ですね。
第2部の荒井さんのご見解も得るところ大です。
小生、学校で人間工学なる学問を聞きかじってきました。
「人間・自然系」、「マン・マシンシステム=拡大して人間人工物系」の
2つの概念から文明の構造を捉えられないかという意識はボヤーとありました。
自然界の食物連鎖と産業連関との類似性は文明の成長と動的恒常性維持問題
として現在も興味の中心の一つですが、その意味でピラース概念は大いに
参考になります。ありがとうございました。

ピラースも最後は人間の欲望の増大と生物圏のサステイナビリテイについて
述べていますが、やはり西欧の理性の哲学の範囲でのシステム論ですね。
X軸に生物圏と技術圏を置き、Y軸に理性と宗教を置くと、もう一つの
地球システムすなわち般若心経の色即是空、空色是色、華厳経の
全ては全てにつながっている、一即一切、一切一即の世界があります。
東洋人である我々の総合知はこの両方を包含した地球システムを
考えることが可能です。
山川草木国土悉皆成仏は無機物の国土が入っているところがミソですが、
したがって人工物、技術圏の無数の”エージェント”も成仏する事になります。
そんな観点からAIも考えたいとも思ったリします。
まずは感想とお礼まで。

***********************
科学技術・生存システム研究所
   神出瑞穂

Email: kamide-mizuho@max.hi-ho.ne.jp

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総合知学会神出瑞穂氏からのコメント (あらいやすまさ)
2020-03-18 16:27:55
総合知学会
荒井康全様、皆様

新型コロナウィルスの影響で外出予定が全部キャンセルになり、
2018年度総合知学会誌に荒井さんが投稿された表記ペーパーを
じっくり拝読出来ました。ウイルスに感謝!?

生物圏、技術圏、そして人類を一つの地球システムとして捉えようとする
構想はまさに総合知的で、大胆な、新鮮な構想ですね。
第2部の荒井さんのご見解も得るところ大です。
小生、学校で人間工学なる学問を聞きかじってきました。
「人間・自然系」、「マン・マシンシステム=拡大して人間人工物系」の
2つの概念から文明の構造を捉えられないかという意識はボヤーとありました。
自然界の食物連鎖と産業連関との類似性は文明の成長と動的恒常性維持問題
として現在も興味の中心の一つですが、その意味でピラース概念は大いに
参考になります。ありがとうございました。

ピラースも最後は人間の欲望の増大と生物圏のサステイナビリテイについて
述べていますが、やはり西欧の理性の哲学の範囲でのシステム論ですね。
X軸に生物圏と技術圏を置き、Y軸に理性と宗教を置くと、もう一つの
地球システムすなわち般若心経の色即是空、空色是色、華厳経の
全ては全てにつながっている、一即一切、一切一即の世界があります。
東洋人である我々の総合知はこの両方を包含した地球システムを
考えることが可能です。
山川草木国土悉皆成仏は無機物の国土が入っているところがミソですが、
したがって人工物、技術圏の無数の”エージェント”も成仏する事になります。
そんな観点からAIも考えたいとも思ったリします。
まずは感想とお礼まで。

***********************
科学技術・生存システム研究所
   神出瑞穂

Email: kamide-mizuho@max.hi-ho.ne.jp

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