朝日記241211―徒然こと― 須田国太郎と今日の絵
(初出し:NPO法人 HEARTの会 会報 No.119, 2024年秋季号)
―徒然こと― 須田国太郎
会員 荒井 康全
須田国太郎
今回 第30回町田市展コンペで「芭蕉の樹のある風景」(ばなな)に「くさかべ賞」をいただいた。だいたい出品のときに不安気な作品のほうがヒットする割合が高いようにおもう。思いっきりが勝負か。こんなのが絵かとみずから不安になるようなケース。
須田国太郎
「わかいひとの作かと、ああ、おじいちゃまの作なのね。」と老婦人が声をかけてくださり、これまでの作品をおぼえておられうれしい。近くに住む畏友である畦地さん「まちだの長谷川利行」と評してくれていてね、そのひとが、イタリアンレストランに似合うと。もうひとつ、この夏めずらしく須田国太郎展が催され、近所のおばさんがあなたのお父さんはね、須田国太郎風な絵を描いていたよと、絵も画材も空襲できれいさっぱり何も残らず。弟住夫画伯がうちの血筋は須田国太郎らしいと。
須田国太郎
須田国太郎
「だれも来ない展覧会」
いろはさま
きのうはしぶく嵐のなか 「ばななの絵」を見にきてくれありがとう。たのしい時間を。嵐の中、芹が谷公園の坂道で難儀をかけ、きょうは当番でまた雨で芯までぬれ、リュックに着替えと靴を押し込み背負っていく。折しも、‘だれも来ない展覧会’で姿勢を正してしっかり受付となる。なにか宮沢賢治の世界。
また授賞式が中止となってしまい、その日も晴れの着替えと靴をリュックに背負う。そう油絵の具をもらい、これからどうするかちょっとわくわく。
康全さま
バナナが印象的で、夏の絵画展の熱気を醸していました。
ちょうど台風十号が自転車なみの速度で日本列島を横断、離れている関東地方も線状降水帯になり、時として大雨になったり止んだり。
芭蕉の樹のある風景
線状降水帯という言葉が使われ始めたころから日本列島の夏が酷暑になってきており、ネック扇風機がうらやましく。
ちょうど須田国太郎展にもご一緒でき、厚みのある絵の存在感に、がっつりと心をつかまれたひとときに。
色感の好みがお父様からの流れとは興味深いお話でした。
いろはより
絵 康全
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