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朝日記160320 アメリカのあたらしい世論の湧出をみることときょうの絵

2016-03-20 08:09:21 | 政治

朝日記160320 アメリカのあたらしい世論の湧出をみることときょうの絵

 

おはようございます。今朝はくもりの空ですが日中は晴れとの予報です。桜の開花の宣言は聞きもらしましたが 季節ですね
一昨日は 画帳をもって保存林の公園にまで足をのばしました。辛夷が風に舞ってスケッチのわが身に落ちてきました。バナナとおむすびも合わせて描きました。筆がバナナになじんできておもしろいです。これに辛夷の花弁が来るといった他愛ない構図です。

徒然ごと  共和党候補トランプ氏と プリマフェイシー(最初に発言すること)について

辛夷は飛ぶ

米共和党予備選をWashington Postで追っています。アメリカの世相が伝わってきます。 Institution and Agencyで,問題を専門家や機関が系統的に分析して提案し政策していく政治のながれに対して、自分たちは世界に対してなにをしてきて、その見返りはなんであるのかを基本的に見直そうという、ある意味で革命的なながれに共感する層の湧出をみます。 飛躍しますが、国内投資を優遇し、自国内産業をつよくし、雇用を確保していくStiglitz教授の経済論が前にでてくるように見ています。 これはTPPの交渉の最中にObamaへの逆ばねをだした民主党の女性上院議員がいましたが、TPPが米国内産業の強化ができるのか論議のまとになっていました。その逆ばねの理論的根拠がStiglitzの理論による税制改革案でした。
そうおもってみていますと、最近のニュースで、浜田宏一、スティグリッツ、グルーグマンが安倍首相への経済ご進講中であり、かれらがベノミックスアの根幹にあることを知ります。ご異論はあるとおもいますが、ある意味で、アベノミックスはアメリカに先んじているともみることができないでしょうか。この辺が日米での協調が基盤なるとTPPも中身も充実していくのではないかと期待いますが、いかがなものでしょうか。我流にいうならPaxAmericanaの再興となりうるかという見方です。きょうは大学の図書館で英字新聞でも見てきます。

共和党大統領候補のDonald Trump氏が 当初、泡沫候補くらいにみられて、問題にされない状況でしたが、メキシコとの国境に10フィートの壁を設け、万里の長城だと一見非常識な提案をあげて、対立候補を唖然とさせました。 その繰り返しで、大衆運動化してつぎつぎと予備選に勝利しています。 ワシントンポストやニューヨークタイムズなど、そして共和党主流派も、危険な政治家として反対の動きにでて 目下、暴風の目になっているように見えます。 

前に、スタンフォードの哲学ネットをみて、紹介したことばですがアメリカに prima facie justificationという概念があります。 最初の提案に異論があれば、ただちにそれに反論を発信する。 だまっていれば それを正当として合法とするというものです。 これをDistributive justiceともよばれています。 例では ある会社の社長が社員の給料の1000倍採っている。 それに対して異議をもうしたてなければそれが正当として通ります。 実践の場で 合法性を獲得していくという点では、ふるき慣習によってその範囲内での判断を採るとという我が国の価値のとりかたとおおいに異なると、感心していたので記憶しています。したがって、このprima facieでいくと Trump氏の発言が、当初から、それこそinstitutiveではなくて、「正気の?」とさわいでも、その方向性に説得力があれば、institutiveに肉付けされていくことを意味します。Trump氏が、政治的に正しいだけでは、それがただしい解へとはならないと 堂々と発言して、重戦車のように前進しているところが印象的であり、またこれに注目しています。

一方、当然危惧はあります。ヒットラーはラジオというメディアで、そしてトランプはネットTVでという危惧を評している論旨もそれなりに分かります。 prima facieからのinstitutiveな政策展開が可能かがひとつの賭けになってます。 いま言えるのは、Trump氏の投げた波紋は大きいということであるということです。  他人事ではなく注視したいとおもいます。

(見るという表情)


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