体のなかでビタミンAが不足すると、プロビタミンAから必要な分だけビタミンAが作られます。プロビタミンAはたくさん摂取したとしても、過剰摂取にはなりません。
プロビタミンAのなかでは、βカロテンが最も効率良くビタミンAに変換されます。
αカロテンとβクリプトキサンチンの変換効率は、βカロテンの半分程度です。βカロテンの変換効率が良いとはいえ、βカロテンはビタミンAの約1/12の作用だといわれています。
プロビタミンAを多く含む食品は野菜です。特に100g当たり600μg以上のβカロテンを含む野菜を緑黄色野菜と呼びます。ホウレン草、ニンジンなど、色の濃い野菜です。トマトやピーマンも緑黄色野菜として知られていますが、βカロテン量は600μg以下です。摂取量や食べる頻度を考慮して緑黄色野菜として扱われています。