野菜おろしは、野菜の細胞膜を壊して酵素を活性化させることで、そのままカットして食べるよりも多くの酵素を摂取することができます。また、適度に野菜の素材感を残しながら調理することができ、スープやソース、ドレッシングなどに使用できます。
野菜おろしに適した野菜には、次のようなものがあります。
大根、蓮根、カブ、にんじん、きゅうり、玉ねぎ、長芋、 じゃがいも。
野菜おろしをするときは、軽く力を入れずに刃先でおろすときめ細かくふわりと柔らかく仕上がります。強く刃全体を使っておろすとシャキシャキした食感になります。
野菜を切る際は、切り口が空気に触れると酸化がはじまり変色してしまいます。じゃがいも、ごぼう、れんこん、なすなどは、切ってすぐに常温の水につけましょう。
人参をすりおろすとどんな効果があるの?
にんじんはすりおろして食べると栄養の吸収率が上がります。 理由はにんじんの細胞が壊れて、中の栄養素や酵素を無駄なく摂れるから。 すりおろしたにんじんは、スープやパスタソースに使えます。 また、すりおろすかわりにジュースにしても効率的に栄養を摂れます。
腸の粘膜を良くする食品には、次のようなものがあります。
- れんこん、山いも、めかぶなどのねばねば成分を含む食品:糖タンパク質と呼ばれる多糖類(水溶性食物繊維)とタンパク質が結合した成分で、粘膜の主成分に近く粘膜を守ります。
- カロテンを含む食品:オレンジ色や濃い緑色の果物や野菜に多く含まれ、体内でビタミンAに変化します。
- 良質のたんぱく質を含む食品:肉、魚、大豆、卵など、粘膜の再生をスムーズに行うために摂取しましょう。
- オメガ3を含む青魚やえごま油、亜麻仁油などの良質の油:粘膜強化につながります。
- キャベツやわかめなどの食物繊維を含む食品:キャベツは便のかさを増やして排便を促し、わかめは便を柔らかくして排便を促します。
また、腸内環境を整えるには、善玉菌を増やすことも大切です。善玉菌を含む食品として、ヨーグルト、納豆、キムチ、みそ、ぬか漬けなどがあります。特に、水溶性食物繊維の中でも発酵性の高いペクチンやオリゴ糖を含む食品を選ぶとよいでしょう。
とろろと腸内細菌
とろろに含まれる長芋には食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整える効果が期待できます。
食物繊維には便の材料となる働きがあり、お通じをよくする効果があります。また、腸の中で善玉菌のエサとなるため、善玉菌が増えるのを助け、腸内環境を整える働きもあります。長芋には水溶性と不溶性の食物繊維がバランス良く含まれているため、腸の動きを活発にし、便秘解消に効果が期待できます。
腸内環境を整えるには、善玉菌が好むエサを含む食材を毎日の食事で摂ることがポイントです。水溶性食物繊維の中でも発酵性の高いペクチンやオリゴ糖という糖質を含む食品を選ぶと良いでしょう。
また、ヨーグルトや発酵食品、海藻や野菜・果物、大豆製品、チーズなどの食品も腸内環境を整えるのに役立ちます。