日経225 38460 2024年6月15日

385万円を放置するとどうなるか?

食事9

2025年01月01日 19時57分27秒 | 日記

<チキン:鶏肉をお勧めします>
先日、欧州在住の日本人(53歳:男性)の方が1年ぶりに受診されました。2014年12月の初診時に総頸動脈に3.91mmもプラーク堆積があり、極めて危険な状態でしたが、1年後の2015年11月では2.15mmへ、何と1年間で1.76mmもプラークが退縮(改善)していました。新鮮な魚がないので、魚を食べることはほとんどなく、おいしいハムやソーセージ・ベーコンを止め、肉は全てチキン料理とし、オリーブ油使用を止め(ドレッシングなどでも)、油炒め、揚げ物を止め、ワイン・ビールの多飲を止めて当院指導の範囲内を守りました。

更に付け加えれば、初診時まで1年9ヶ月も服用していたアトルバスタチン10mg(スタチン剤)を主治医にお願いして中止いただき、エパデールS(900)2,2xへ変更いただきました。
(詳細は動脈硬化の未来塾(1)に追加掲載)

そういえば・・サッカーのクリスティアーノ・ロナウド氏が好んで食べるのも「鶏肉」でした。

<毎日魚を食べることは止めましょう>
以前は、毎日の魚料理を勧めていましたが・・本日指導を変更致しました。
毎日魚を食べておられる方は・・週に2~3回は鶏肉・ブタの赤身料理にしましょう。

刺身を毎日&さらに焼き魚を好んで食べて、プラークが悪化傾向の方もおられます。重ねて述べますが、魚の・・特に脂の乗った魚の多食、頻回食、は危険です。

脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=3~4の方は、時々は肉や魚肉を控えて、卵、卵白、海苔、カツオ節、甘さ控えめの佃煮、根菜を入れた野菜の煮付け、漬け物など、メンタイ少々、シラス&ダイコンおろし、ご飯、味噌汁、ソバ、うどんなどの組み合わせで質素に食事されてはいかがでしょう。白ごはんの有り難みが判ります。

注意)体長6cm以下の目刺しはOKですが、それより大きな目刺しは脂が乗っていますので控えましょう。イワシでも、煮干し(いりこ)サイズはOKです。ししゃもは脂が多いです。(和食に付きものの納豆に関しては、腸内細菌叢のバランスを壊す可能性があり2022年8月の時点では、推奨品から除外しています・・後述を参照下さい)

<最近の怖い話です・・・・・・>
1)50歳の男性が心配そうに血管エコーを受けられました。聞けば、同世代で・・5人のバーベキュー&飲み会仲間の内、最近一人が脳梗塞で急逝。もう一人も脳梗塞で半身麻痺に・・・。本人も血管エコーでは、脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=2(0~4)でした。後の二人も心配です。

2)ある会社の経営者によると、最近の6ヶ月で・・・従業員の男性230人中、5人が脳梗塞になり、55歳の一人が心筋梗塞で急逝した・・とのことです。

最近も31歳の有名人が心筋梗塞で急逝されましたが・・有名ではない30代も数多く倒れられているに違いありません。不幸は食事と共に・・口から入ってきます。

<「介護離職者」にならないためには・・・>
1) 65歳以上の親に揚げ物・油炒め・アルコール多飲・乳製品・菓子類の多食を厳しく控えていただきましょう・代わりに・・トコロテンを毎日・・お勧めします。 ・この点は「優しく接してはダメです」。 また、親が病院へ通院しているからと・・決して・!・・決して安心してはいけません!・・・これこそが根本対策です。
病院に通って、血圧薬・コレステロール低下薬をもらって通院しながら脳梗塞で半身不随・寝たきり!・・これが現実です。

「好きな物を食べて・・死にたい・・」・・は、判りますが・・8割は死ねません!・・家族を巻き添えにしての不幸が長く続く事になります・・・。

2016年2月1日)追記)
<魚・エビ・カニ・貝類の選び方・・・・・>
私は魚が好きで、煮付けや塩焼き,刺身も好きです。塩・コショウが効いた鶏肉も好きです。
でも、脂が乗った魚や鶏皮は敬遠しています。自分で魚を調理すればすぐ判るのですが、脂の乗った魚の場合は包丁に脂がべっとり付くのです。

・・「RAP食」に向く魚や肉の見分け方は、さばいた包丁にどれだけ油が付くか?・・で判断出来ます。エビ・カニ・貝類などの場合は包丁に脂が乗りません。蒲鉾(かまぼこ)や竹輪を包丁で切手も・・手で触っても脂が付きません・・これらはOKです。でも、蒲鉾を揚げた食品は茹でても油は落ちません。茹でて表面の茶色い部分をキッチンペーパーで削ぎ落としていただきましょう。

最近は魚を調理する家庭が少ないでしょうから、「新食品成分表」という書籍のデータを元に・・脂成分の少ない・・お勧めの魚をご紹介します。魚肉の生100g中の脂質量(--g)が5g以下を抜粋していますが、週に1回以上食べる場合は、100g当たりの脂質量が4.0g以下を、週に1回位なら6.0g以下の魚まで推奨します:

アイナメ(3.4)、アコウダイ(2.3)、マアジ(3.5)、アマダイ(3.6)、天然アユ(2.4)、アンコウ(0.2)、イトヨリダイ(1.7)、ウルメイワシ(4.8)、シラス:微乾燥(1.6)、イワナ:養殖(3.6)、ウグイ(1.5)、ウマヅラハギ(0.3)、エイ(0.3)、オコゼ(0.2)、カサゴ(0.3)、マガレイ(1.3)、カワハギ(0.1)、カンパチ(4.2)、キス(0.4)、キビナゴ(1.4)、グチ(0.8)、コチ(0.5)、シロサケ(4.1)、ベニザケ(4.5)、ヨシキリザメ(0.6)、サヨリ(1.3)、シイラ(1.9)、シタビラメ(1.6)、シラウオ(2.0)、スズキ(4.2)、キダイ(3.1)、チダイ(2.4)、スケトウダラ(0.2)、辛子明太子(3.3)、マダラ(0.2)、ドジョウ(1.2)、トビウオ(0.7)、ハゼ(0.2)、バラクータ(3.0)、ヒラマサ(4.9)、天然ヒラメ(2.0)、養殖ヒラメ(3.7)、養殖トラフグ(0.3)、マフグ(0.4)、フナ(2.5)、ホウボウ(4.2)、ホッケ(4.4)、キハダマグロ(0.4)、クロマグロ:赤身(1.4)、ビンナガ(0.7)、ミナミマグロ:赤身(0.1)、メジマグロ(4.8)、メバチ(1.2)、メバル(3.5)、養殖ヤマメ(4.3)、ワカサギ(1.7)、貝類:全て1.4g以下、エビ類・カニ類:全て0.6g以下、ケンサキイカ(1.0)、コウイカ(0.3)、スルメイカ(1.2)、ホタルイカ(3.5)、ヤリイカ(1.0)、イイダコ(0.8)、マダコ(0.7)、生ウニ(4.8)、オキアミ(3.2)、クラゲ(0.2)、ゆでシャコ(0.2)、ナマコ(0.3)、ホヤ(0.8)、<水産練り製品>・・・カニ風味蒲鉾(0.5)、蒸し蒲鉾(0.3~0.9)、焼き抜き蒲鉾(0.3~2.0)、焼き竹輪(0.3~2.0)、はんぺん(1.0)、

その他で興味あるデータですが、魚肉ソーセージ(7.2)、カラスミ(28.9)、ウナギ(19.3)、サンマ(24.6)、マサバ(12.1)、大西洋サバ(26.8)、イクラ(15.6)、ブリ(17.6)、

青魚でも脂質が多い魚は敬遠して、上記を参考にキビナゴやマグロ赤身などを選択しましょう。特に女性なら圧迫骨折予防・お肌の老化予防にシラスやチリメンジャコがサプリとしてもベストです。

脂質が少ないカワハギやカレイ、オコゼ、カサゴ類も煮付けや吸い物・刺身としても美味しいです。

ヒラメのアラなど、脂少なめの魚のアラは安価です。吸い物・水炊きにするとコラーゲンをタップリいただけて、骨粗鬆症の予防にもなりますが、時間をかけて煮つめて、くれぐれもアク(浮いた油)は捨てましょう。

魚の吸い物・味噌汁をいただく際に、魚の小骨にご注意下さい。お皿の上なら小骨の認識が可能ですが、水中で魚肉と小骨を仕分けするのは困難です。くれぐれも魚肉とご飯を一緒に口の中へ入れない様にしましょう。魚の骨を口内で感じにくくなり、ノドや食道に骨が突き刺さり・・大変なことになります。

特に子供や老人には注意してあげましょう。 認知症傾向のある人へは、スープだけお出ししましょう。

ブリ(17.6)やハマチ(18.2)のカマの塩焼きでプラークが堆積したと思われる事例もありますので、安価ですが脂の多いマグロのカマ(トロ並み)もご注意下さい。ブリもハマチもコレステロールは低いのです。くれぐれも「コレステロール神話」に乗せられないようにしましょう。

・・(プラークに関する)事実は小説よりも奇なり・・なのです・。

<肉類の選び方・・・・・>
上記と同じ基準ですが、肉の生100g中の脂質量(--g)で、5g以下を抜粋していますが、週に1回以上食べる場合は、(4.0g以下)を推奨。週に1回程度なら(6.0g以下)でもOK。
和牛:脂の少ないモモ肉を推奨。 輸入牛肉(国別記載なし):肩赤身(4.6)、サーロイン赤身(4.4)、もも赤身(4.6)、外もも赤身(3.0)、ヒレ赤身(4.8)。
子牛肉:リブロース皮下脂肪なし(0.9)、バラ皮下脂肪なし(3.6)、モモ皮下脂肪なし(2.7)。その他部位:牛レバー(3.7)、牛ミノ(8.4)、牛スジ(4.9)、

・・・参考データ:テール(47.1)、牛タン(21.7)、牛ホルモン(26.1)など。

赤身(2.5)、クジラ赤身(0.4)、シカ赤身(1.5)、大型ブタ:肩赤身(3.8)、もも赤身(3.6)、ヒレ赤身(1.9)、ハム類:ボンレス(4.0)、プレス(4.5)、混合プレス(4.1)、チョップド(4.2)、ヤギ肉赤身(1.5)。
カモ皮なし(3.0)、キジ皮なし(1.1)、七面鳥皮なし(0.7)、肉:ムネ皮なし(1.5)、モモ皮なし(3.9)、ササミ(0.8)、砂肝(1.8)、・・参考までに全卵(10.3)。

2015年9月のBS1 NHKテレビ(特集:フロントライン)で・・2014年に1万人(20~60代)を対象にした民間調査では・・この5年間に牛肉の好みが「赤身に変わった」28.2% 「脂身に好みが変わった」3.0%・・・と放映。---2020年頃には75%の人々が「赤身が好き」になることでしょう。

 テレビ放映から抜粋

結婚式などで霜降り肉をテーブルへ提供する場合・・たとえ高価な霜降り肉であっても・・出席者の肉の好みを聞くべき時代に突入!?。

今年の年末には、神楽坂のフランス料理専門店で、「脂が苦手」のリクエストに応じていただき、エゾシカのヒレ肉をメイン料理にして美味しくいただきました。日本料理は「RAP食」に最適ですが、フランス料理でも可能ですね。料理は素材と知恵での創作物・・と感じました。2階にお店があり、シェフも支配人も福岡県出身でした。

2016年2月15日---追記

2016年3月28日---追記・・・5月18日:サプリに関する記述を修正

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