商品投資顧問業者(CTA)など同ファンドは、コンピューターが市場動向を判断して自動的に売買のタイミングや数量を決めて注文を繰り返すアルゴリズム取引を行う。ゴールドマン・サックス・グループのトレーディングデスクによると、同ファンドからの売り圧力が近く弱まる可能性があり、TDセキュリティーズとシティグループは、そうした売りは既に弱まっているとの見方を示している。

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Source: TD Securities
アルゴリズム主導で素早く反応する同ファンドの投資行動は相場に大きな影響を及ぼす。通商面での緊張が高まる中で米経済が軟化するとの懸念が強まり、S&P500種株価指数は10日に一時2.7%安を記録。調整局面に近づきつつある。
TDセキュリティーズのシニアストラテジスト、ダニエル・ガリ氏は「リスクオフへの懸念が高まり続ける」中で、米国株式市場ではアルゴリズム取引が席巻しているとの見方を示した。
TDによると、CTAによるロング(買い持ち)ポジションの投げ売りがおおむね進み、システマティックファンド全体の売りがすでにピークに達している可能性があるという。
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