館内の席は10人程度でシルバー世代が
ほとんど。 問題作でヨーロッパの映画祭でも
評価されている。身近過ぎて身につまされた。
この場面はラストシーンで、見たものに問いかける。
人の命を生産性で語り、社会の役に立たない人間は生きている価値がない
と考える不寛容な社会になりつつある今。
「男はつらいよ」シリーズで一世を風靡し、
近年では不老不死を題材にした「Arc アーク」
といった意欲作にも出演する名優・倍賞千恵子が、
制度に翻弄されながらも人間らしく生きようとするミチを熱演。
名もなき市民に扮しながらも、時に気高ささえ放つ圧倒的な存在感で魅せる。