我が子どもがまだ小さかった頃、その動画を撮影したものが、いくつか我が家に残っています。
その記録の中の一つに、リュックサックを背負わせ、山登りに連れて行ったときの動画があります。季節のいい時期だったので、山の新緑や、谷川の清流など、そのすばらしい自然風景もふんだんに撮影して、残しています。
子どもの成長記録の中では、けっこうお気に入りの動画です。
撮影した動画は、当初はVHSビデオテープに保存していたのですが、数年後に、DVD-Rに焼き直しています。今日(2022年6月25日)、そのDVD-Rのディスク盤面を見てみたら、「2011年11月複製」というメモが記録されていました。盤面に、いつディスクの複製をしたのか、メモを油性フェルトペンで残しているから、複製時期が分かります。
ということは、前回の複製作業から、すでに11年もの年月が経過していることになります。
【2】 DVDの寿命
前に何度か、このブログの記事にしていますが、DVDなどの記録メディアには寿命があります。
中に格納されているデータ自体はデジタル記録なので、その性質上、経年劣化は起きせん。けれども、その入れ物、容器、つまり記録媒体は経年劣化します。長年月が経過すると、そのうちにデータの読み出し(読み込み)、すなわち動画の再生ができなくなります。格納データはデジタルなので劣化はあり得ないにしても、外側の格納容器が問題なのです。媒体は物理的な物質なので、年月の経過で劣化するのです。媒体・ディスクの損傷の典型的なものが、埃、傷、紫外線、さらにカビです。
入れ物、媒体が物理的に損傷すると、いくら中味が生きていても、再生ができない、すなわち視聴ができません。
媒体の寿命については
⇒ こちらの記事をご覧ください。
【3】複製エラー
子どもといっしょに登山したときに撮影した動画のDVDも、いつの間にやら、前回の複製作業からすでに11年が経過していました。
「やばい、もう、見られなくなってるかも。」
と思い、DVDプレーヤーに入れてみると、無事に再生ができました。
「おぉ、まだ生きていたか。」って、一安心です。
さっそく、ダメになる前に、複製しておくことにしました。
・・・・するとぉ・・・・、
途中で、
「ディスク損傷のためコピーができません。」
みたいなエラーメッセージが出るではありませんか。
「あぁ、やっぱりかぁ。」とは思いましたが・・・、
とは思いましたけれども、やり直せば、できるだろうと、まだ楽観していました。
けど、何度やっても、何度試しても、同じです。やはり、同じエラーが出ちゃいます。
DVDプレーヤーで再生はできたとしても、データのコピーができない、ってなこと、こんなことがあるんですねぇ。デジタル機器とは、そういうもんなんでしょう。残念ではありますが、もうあきらめるしかないです。
【4】予備の保存媒体
・・・・と、上記のとおり、一度はあきらめました。
けど、上記登山動画のDVDは、もう1本、別にコピーを残していました。
経年による劣化に備えて、予備の複製、全く同じ中味の複製媒体を作っていたのです。
「どこかにあったはず」と、記憶をたどり、家中を探し回りました。別環境に置いていた方がいいだろう、という配慮で、別の場所に保管していたのです。本当は、火事などの自然災害に備えて、例えば仕事場や実家など、物理的に離れた場所に保管しておけば、なおのこと安心なのでしょうが。けど、そこまではできていませんでした。
なんとか、家の中でその予備のDVDを探し当て、見つけ出すことができました。
そして、その予備のDVDのディスクコピー作業をやってみました。
ディスクコピーに使ったアプリケーションソフト(DVD書き込みソフト)は、
「Roxio Creator LJ」
(ロキシオ クリエーター LJ)
です。
そのソフトのメニュー中に、「ディスクをコピー」というのがあり、それを使いました。ディスクをそっくりそのままコピーするときに使うメニューです。
そうしたら、その予備として作っていたDVDからは、何の問題もなくコピーディスクができ上りました。何事もなかったかのように、平然と複製作業をこなして、コピーを完了してくれました。
やっぱり、予備の複製品は持っておくべきですねぇ。経年劣化で読み出し不能となるリスクが常につきまとうDVD-Rディスクは、なおさらのことです。
これで、また、我が子の成長記録が無事に残ることになりました。
今回も、前回と同様、予備の複製媒体を作ったのは、言うまでもありません。
【5】デジタル動画の保存方法
デジタルデータは、簡単にコピー(複製)ができるという長所があります。全く同じデータを、いとも簡単に作ることができます。テキストデータの類はもちろんですが、これは動画データに関しても同じことです。
ですから、数年おきに、DVDのコピー(複製)作業を行うようにしましょう。
もし、それを面倒に思うのならば、M-Disc(エム ディスク)という長期保存に適したメディアに残しましょう。
M-Disc は化学変化を利用したデータ書き込みではなく、刻印みたいに物理的にデータを書き込む方式の媒体だとか。ですから、非常に長期間のデータ保持ができるようです。なんでも、100年保存も可能らしいですよ。
子どもの成長記録のように、世の中にたった一つしか存在しない貴重な映像は、M-Discに残すのが正解かもしれません。
M-Disc については、前に、詳しく記事にしています。
⇒ こちらの記事をご覧ください。
ふぅふぅ言いながら、そして汗をかきかき、なんとか山の急な勾配を登りきり、山頂近くの木陰に腰をおろしたときの我が子は、なんともいい表情をしています。まだ、あどけないその顔つきは、もう2度とは戻ってきません。レンタル店にも置いていませんし。私の宝物です。
まだお子さんが小さいご家庭は、一緒に登山するのもいいですよ。いい思い出になりますから。
◆ M-disc書き込み機器
それでは、また次の記事で
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