はぜ掛けは美味しいよ。
何のことだかよく知らなかったが
お米の乾燥方法だった。
刈り取ったお米を天日干しにする
昔ながらの作業工程。
遠目に見てその風景が、いかにも
日本の田園風景といった感じだが
近くでみたらすごい迫力。
藁着た集団に凄まれて、
自分が何者かを見透かされ
嘲笑われている感じ。
「機械乾燥より時間をかける
から旨味が増す」
「稲の葉や茎の栄養分が米に
移るから」
色々な理由が書かれているが
やっぱり農家の想いやこだわりが、
美味いお米にさせるんじゃないか。
米作りの一事が万事、
こだわっているから美味しくなる。
新米時期になってもはぜ掛け米は
出荷できない。
3週間は裕に出遅れ、新米ブーム
が終わった頃にやっと市場に
出回っても、時既に遅しの感がある。
今年の台風19号のは、はぜ掛けを全部
なぎ倒した。
あのはぜ掛けを全部
立てなおすのか!
それでもはぜ掛け米は
ガッツで街にやって来た。
「お米大丈夫でしたか」
「うん、いいお米ができたよ」
微塵の暗さも感じさせない
弾んだ声が返って来た!