44番:ハイジ(3)

2025-03-11 19:45:18 | 語学学習

 
ハイジ(3回目)

———————【3】—————————————

.Aber  nun  hörte  sie  draußen  des  
Großvaters  tiefe  Stimme,  und  jetzt  
kam  ihr  alles  in  den  Sinn :   woher  
sie  gekommen  war  und  daß  sie  nun
auf  der  Alm  Großvater  sei,   nicht  
mehr  bei der  alten  Ursel,  die  fast  
nichts  mehr  hörte  und  meistens  fror,  
so  daß  sie  immer  am  Küchenfeuer  
oder  am  Stubenofen  gesessen  hatte,  
wo  dann  auch  Heidi  hatte  verweilen  
müssen,  oder  doch  ganz  in  der  Nähe,  
damit  die  Alte  sehen  konnte,  wo  sie 
war,  weil  sie  das  Kind  nicht  hören 
konnte.                        .
 

———————(訳)—————————————— 
                    
でも、今度はハイジは、外でおじいさんの深
く低い声を聞きました。そして今、ハイジの
意識にすべてのことがよみがえりました。
(やって来ました、kam)  どこからハイジ
は来たのだったか、そしてハイジは今や、ウ
ルゼルおばあさんのところではなく、アルプ
スの牧場のおじいさんのところにいることを
思い出したのです。

(alten  Ursel,  die と関係代名詞で続いてい
るのですが、一旦切ります。)

ウルゼルおばあさんは、ほとんど、もう耳が
聞こえなくて、いつも寒がって、台所のかま
どの傍か、ストーブの傍に座っていたのでし
た。そうすると、ハイジもそこか、その近く
にいなければなりませんでした。そうするこ
とで、(近くにいることで)耳の聞こえないお
ばあさんなので、ハイジがどこにいるか見え
るようにしたのでした。


———————《語句》——————————————
                       
kam:来た(過去形)<kommen  来る 
sie:彼女は(ここではハイジを指していますので、
     ハイジと訳しておきます。)
aber:でも、しかし  
nun:今や、今、さて、 
woher:どこから
gekommen war:過去完了)来ていた  
sei:(接続法)いる <sein  (~に)いる
  接続法については、追々学んでいきます。
  きょうは素通りします。
tief:深い、  tief など形容詞が女性名詞につくと、
   tiefe になります
   (語尾にe がつきます。)   
die Stimme:(女性名詞)声   
und: ~と、そして            
alles: すべてのこと
hörte:聞いた(過去形)<  hören(ヘーレン) 聞く
der Großvater:(男性名詞)おじいさん
   (s がついているのは属格)
      (属格というのは所有格のことですが、後日学習します。)
draußen:(副詞)外で
jetzt:今
Sinn:意識、心、感覚
Ursel: (女性の名前)ウルゼル
die Alm:(女性名詞)アルプス山頂の牧場
auf (前置詞)~の上で(格支配については後日学びます)
Küchenfeuer  (中性名詞)台所のかまどの火
Stubenofen  (男性名詞)ストーブ   
meistens  (副詞)たいていは
fast ほとんど      
fror  過去基本形 <frieren  寒がる
gesessen   sitzen (座る)の過去分詞  
  (不規則動詞)sitzen  saß   gesessen 
                ジッツェン ザース ゲゼッセン
   ここでは過去完了形で出ていますが
   これについては後日学びます。
dann そうすると、その場合は、その時は
verweilen  留まる、滞在する
damit  それでもって
weil  ~だから


意味が取れたところで、今度は声に出して読んでみましょう.

———————【3】——————————————
                 
.Aber  nun hörte  sie  draußen des Großvaters tiefe Stimme,  und
.アーバー ヌーン ヘーアト ズィー ドラウセン デス グロースファータース ティーフェ シュティメ ウント  
.jetzt  kam ihr alles in den Sinn :  woher sie gekommen war  und
.イエツト カーム イーア アレス イン デン ズィン ヴォーヘア ズィ ゲコムト ワール ウント
.daß  sie nun  auf der Alm Großvater  sei,  nicht mehr  bei der 
  ダス ズィー ヌーン アウフ デア グロースファーター ザイ、ニヒト メーア バイ デア 
.alten  Ursel,  die fast  nichts mehr hörte  und  meistens fror,  so
.アルテン ウアゼル ディー ファスト ニヒト メーア ヘアテ ウント マイステンス フローア ゾー
.daß  sie immer  am Küchenfeuer  oder am  Stubenofen gesessen
.ダス ズィー イマー アム キューヘンホイヤー オーダー アム シュトゥーベンオーフェン ゲゼッセン  
.hatte,  wo  dann auch Heidi  hatte verweilen  müssen,  oder doch
.ハッテ ヴォー ダン アオホ ハイディ ハッテ フェアヴァイレン ミュッセン オーダー ドッホ  
.ganz  in der Nähe,  damit  die  Alte sehen  konnte,  wo  sie war,
.ガンツ イン デア ネーエ ダミット ディー アルテ ゼーエン コンテ ヴォー ズィー ヴァール 
.weil  sie  das Kind  nicht hören konnte.                        .
  ヴァイル ズィー ダス キント ニヒト ヘーレン コンテ
 

 

    ≪学習する文法≫
きょうは動詞の過去形について学びます。順序として普通は
「現在形」から学習するのですが、今読んでいるのは、「物語」
なので基本的にすべて「過去形」になっています。

そういうわけで、「過去形」を学びましょう。

ところで、本文中には2種類の過去形が出てきました。
「過去形」と「過去完了形」ですが、このうち、「過去形」を学びます。

動詞には、「3基本形」というものがあることは、以前お話したこと
がありますが、不規則なものは、独和辞典(できれば1冊用意しま
しょう。メルカリで安く入手できないか、チェックしましょう。
アマゾンでも格安中古が見つかるかもしれません。)
(高いのを買わないで!飽きなかったら、新品を買い直せばいい
のですから。3か月間ほどは様子見しましょう。来年も続いてい
たら、それから買えばいいと思います。)  

規則動詞の基本形は「語尾」が「-en」で終わっています。
「-en」を「-te」に変えると「過去形」になります。

そしてまだ習いませんが、過去分詞もついでに、先に覚えましょう。

動詞の頭に「ge」を付け足し、語尾は「en」を「t」に変える

 【 hören(ヘーレン) 聞く】 という動詞は
                                               
基本形:  hören  /  過去形:hörte  /   過去分詞:gehört
           (ヘーレン)             (ヘーアテ)             (ゲヘーアト)

のような3基本形を持っています。

kommen (来る)という動詞は例外で、不規則です。
(コメン)

基本形: kommen   /  kam   /  gekommen
           (コメン)       (カーム)     (ゲコメン)
     来る     来た    (訳不能)

「過去分詞」が訳出できないのは、意味がないからではありません。
ちゃんと、形容詞にもなりますし、受け身でも使いますし、
分詞構文にもなります。これは「過去の成分」と言っておきます。
料理で言えば、具材であって、料理そのものでなないので、
直接食べません。そういうものだと、今は思っていてください。

         (*^▽^*) 

きょうは、このうち、「過去形」について学びます。
過去形は、もちろん過去のことを話すときにつかいます。
今のドイツ語は、日常会話では、現在完了形(後日学びます)で
話すので、「過去形」は、主に、物語で使います。

では、使えるように、過去の人称語尾を覚えてください。


ich ———(過去形のまま)          wir ———(e)n
イッヒ                                      ヴィーア

du   ——— st                              ihr   ———  t
ドゥー                                       イーア

er   ———(過去形のまま)             sie   ——— (e)n
エア                                          ズィー


                lernen (学ぶ)の過去形
             (レルネン)
 
ich  lernte.  私は学んだ       wir  lernten  私たちは学んだ
 イッヒ レルンテ                              ヴィーア レルンテン

du   lerntest   君は学んだ           ihr  lerntet  君たちは学んだ
ドゥー レルンテスト                              イーア レルンテット

er   lerntet    彼は学んだ             sie  lernten  彼らは学んだ
エア レルンテット                             ズィー レルンテン


さあ、これであなたも少しはドイツを学びました。
これを過去形で言ってみましょう。
少しはというのは、ein bißchen (新綴り:ein bisschen)
   ※ すみません。私の本が古いので旧綴りで失礼します。

Sie lernten ein bißchen Deutsch. 
(本当は現在完了で言うところですが練習なのでね)
 

 


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