41番:さすらいの青春(11)

2025-03-11 14:42:27 | 語学学習


さすらいの青春(11)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼


———————【11】——————————
      
Car  aussitôt  que  je  veux  retrouver  le  
lointain  souvenir  de  cette  première  soirée 
d'attente  dans  notre  cour  de  Sainte - 
Agathe,  déjà  ce  sont  d'autres  attentes  
que  je  me  rappelle ;   déjà,  les  deux 
mains  appuyée  aux  barreaux  du  portail, 
je  me  vois  épiant,  avec  anxiété  
quelqu'un  qui  va  descendre  la  grand'rue.


—————————(訳)———————————
       
というのは、サント=アガットの校庭で、
待っていたあの初めての夜の
遠い思い出をたどれば、
私は、すぐにまた別の待っていたことの記憶を
呼び起こすことになるのだ。

既に、私は門の格子に両手をかけて、
誰かが街道を下って来るのを
心配そうに伺っている自分の姿を見るからである。


  ————————《語句》————————————
       
aussitôt que ~:~するとすぐ、直ちに
déjà:(副) すでに
appuyées:(p.passé/pl/f) < appuyer (他動詞)支える、
        (contre, à, sur に)もたせかける、押し付ける
    (par)(によって)支える    
barreaux:(m/ pl) < barreau (m) 格子、柵
épiant 現在分詞 < épier こっそり観察する、見張る
     ② 探る、耳を澄ます 
           / épier les bruits  物音に耳を澄ます
me vois < se voir:自分の姿を見る、
       自分の姿を思い描く
anxiété: (f) 心配、不安、気がかり

    実は、この文章について、門外漢の私には
 文法的に不明なところがあります。
    voir の直接目的は、quelqu'un で 
  「誰かが大通りからやって来るのを見る・・・」
    となるはずですが、me という目的語 があります
  ので、混乱しています。
    直訳すると、
    「私は不安げに、両手を門扉の格子に付けて、
  誰かが大通りからやって来るのを
     自分に見ている。」
    というヘンテコな日本語になります。

    きっと、その誰かを眺めている自分の姿を
 想像している・・・といっているのでしょう。
    ここは、すみません、わからないので、
  「グラン・モーヌ(みすず書房)」の名訳に
    頼りました。
  (訳の後半はこの本を写しています。)

 


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