4/9に月が沈んでから、
季節としては少々早いですが
いて座のM8干潟星雲を DOBで
撮影しました。
DOBでは昨年ライブスタックで少し撮りましたが、
多枚処理は一昨年294MCで撮影して以来です。
今年は0.8×レデューサー+294MM+QBPフィルターを使いました。
スタックしてデジタル現像直後だとこんなですが
SI9で星雲マスクをかけてマルチバンドシャープ/ ウエーブレット、
PhotoShopのNIK colectionでディテール強調とトゥーナルコントラストを
PhotoShopのNIK colectionでディテール強調とトゥーナルコントラストを
かけて、あとトーンカーブ等モロモロ調整するとこうなります。
M8干潟星雲 モノクロ強調処理後
StarNet2GUIで星を消すとなんだかとても怪しく禍々しい感じです。
M8干潟星雲 モノクロ星消し画像
今回もそうですが、青い成分があまりない散光星雲を撮影する際、
L画像はモノクロカメラにQBPフィルターを組み合わせて撮影しています。
(この前のM42モザイクも、馬頭星雲もQBPです)
カラーカメラじゃないのにQBP意味があるの?と思われるかもしれませんが、星雲のコントラストが純粋なナローバンドフィルターほどではないですが、フィルター無しとは全然違います。
純ナローバンドより半値幅が広いAOO合成をカメラ上で撮影しながら
やっているような状態で、モノクロなので色はでませんが、ナローバンドに
準ずるようなコントラストになるのではと思ってます。
また、M8のような高度低めの対象はL画像をクリアフィルターで撮影すると
モノクロカメラの感度が高いためカブってしまう場合があると思いますが、
QBPは光害防止効果があるためカブリも低減しながら、ナローより半値幅
が広いので光量も稼げます。
HⅡ領域主体の散光星雲のLRGB合成ではL画像にモノクロカメラ+QBPフィルターというのは超お勧めだと思います。
ということでこのモノクロ画像に、
DOBで撮影したRGB画像を使って
LRGB処理してみました。
M8干潟星雲 L-RGB合成後
画像をクリックするとFlickrの大きな画像に飛びます
Skywatcher DOB GOTO 12" F3.65
Ackermann 2in coma corrector/ reducer 0.73
L:ASI294MM PRO gain390 -10℃ 10sec×186 QBP+UVIR
RGB:ASI294MC PRO gain390 -10℃ 10sec×105 HEUIB-Ⅱ
またしても少々調子に乗って強調しすぎの感はありますが・・・、
赤や黒のガスのスジが詳細に写っていて見飽きないです。
(是非PCでFlickrの画像を拡大して見てみてください)
M8拡大①
M8拡大②
M8拡大③
上記画像は色を調整した後のものですが、実は最初感覚とノリで
色を弄っていたら夜中に仕上がった時にはこんな画像になってました。
いい感じ!!!と思ってTwitterにあげたのですが、
一晩置いて次の日に見たら、何!ヤダ!コレ!オレンジ色!!!!
(ナローのナントカパレット的な感じとしてはありなのか?)
前にどなたかも言ってましたが、やっぱり天体画像は
一晩置いて冷静な目で見直さないとダメですね。
あと、
ずっとモニター睨んで画像処理していると
こんな星雲だったっけ? と凄く変な感じが
して くるんですが、文字と一緒で天体画像も
ずっと 見てるとゲシュタルト崩壊するんで
しょうか???