※初めての方はこちらもどうぞ→ ■うみねこ推理 目次■ ■トピック別 目次■
留弗夫「俺は殺される」と「07151129」
筆者-初出●Townmemory -(2009/05/18(Mon) 03:58:54)
http://naderika.com/Cgi/umi_log_cbbs/umi_logcbbs.cgi?mode=red2&namber=25229&no=3 (ミラー)
[Ep4当時に執筆されました]
●再掲にあたっての筆者注
これを書いた段階では赤字をわりあい信用していたので、「戦人は明日夢の息子ではない」としていますが、その後、「明日夢の息子でも別にいいなあ」と思い始めています。このへんは、まだ想像するしかない状況で、不定といってよいかと思います。
でも0715戦人と1129戦人、という発想は、語感も含めて気に入っています。
●追記
この記事の「戦人二人説」と「07151129解釈」について、ep5以降、変更の必要を感じました。詳しくは「ep5初期推理その6・戦人の謎【EP5ネタバレ注意】」をご覧ください。
●追記2
さらなる変更があります。→ 「ep6初期推理4・戦人脱出その2/金文字/一なるトリック」
[注:Ep4時の推理です!]
発想の根幹はここにある通りですが、考えを変えた部分もあります。各Ep推理や「サファイア・アキュゼイション」シリーズも併せてご覧下さい。
以下が本文です。
☆
●戦人二人説
どうも右代宮戦人が二人いるっぽい、というのは、けっこうさまざまな人が提唱していらっしゃいますね。
賛成します。
ベルンカステルとラムダデルタが、
「ベアトリーチェが期待する奇跡は絶対に起きない。ベアトリーチェは絶対にこのゲームに勝てない」
と保証しています。
これがどういう意味なのかを理解するためには、「このゲームの勝利条件」が明確にならなければいけません。
ベアトリーチェにとっての勝利条件は、
「戦人が魔法を認めること」
ですが、
朱志香=ベアトリーチェ説における勝利条件は、もうちょっと細かくなります。
朱志香=ベアトリーチェ説の勝利条件は、
「戦人が、朱志香との間にかつてあった魔法を再び認めること」
です。
戦人に魔女同盟に復帰してほしい、私と二人で黄金郷を築いてほしい、私をまた愛してほしい。その欲求がみたされることが朱志香=ベアトリーチェの勝利です。
だいたいイメージとしてはこうでしょう。
戦人「なんてことだ、俺はなんて大事なコトを忘れ去っちまってたんだ! すまねえ、俺がこんな大切なことを忘れてたせいで、おまえにこんなひどいことまでさせて、おまえにさみしい思いをさせて……。ああ、認めるよ、俺たちはあのとき魔法を使えたんだよな。あるよ、俺たちの魔法は確かにあるよ!」
だいたいこのくらい言わせたらベアトリーチェは満足するかと思われます。
でも二人の上位魔女が、「ベアトリーチェは絶対に勝てない」と保証しています。
そういうところで、戦人二人説が効き始めるわけですね。
かつて幼少朱志香に「魔法なんてねーよ!」と言い放った戦人と、いまベアトリーチェが対戦している戦人は、同じ名前を持つが別人である。
この条件を仮定した場合、戦人は、絶対に、「かつて私たちの間にあった魔法」を思い出しません。
六面体のサイコロを一千万回振ってもゼロや7は出ません。
●二人の戦人の入れ替わり
つまり入れ替わりが起こってるわけです。
戦人の中で、この入れ替わりがどういうリクツで処理されているのか(なぜ認識してないのか)については、ここでは考えません。どう処理されてても良いからです。
どうして戦人が二人いるのか。
一人は、留弗夫と明日夢の間に生まれた子ですね。
もう一人は誰だ。
あからさまにアヤシイのは崖から落ちて死んだ人間ベアトリーチェですよね。
何の根拠もないことですが、「あからさまにアヤシイ」を理由にして、人間ベアトリーチェが産んだ子も右代宮戦人だということにしましょう。そのように仮定して、この物語という式に代入するわけです。つりあえばおなぐさみです。なんだか数独を解いてるみたいですけど。
ウラをとっていないんですけど、「EP4 真相解明読本」というのに、年表が載っていたそうですね。この掲示板のどこかに、それを書き写していらっしゃる方がいました。
それを見て、逆算してみると、人間ベアトリーチェが死亡したころ、右代宮戦人が誕生しています。
素直な推測をすると、人間ベアトリーチェは右代宮戦人を産んで、直後に事故で死亡した。
人間ベアトリーチェを妊娠させたのは、ふつうに想像すれば、金蔵となります。金蔵以外に可能性があるのは源次と川畑船長くらいでしょうが、とりあえず金蔵としておきましょう。
魔女ベアトリーチェとゲームで対戦している戦人は、「自分は明日夢から生まれた」と赤字で言えませんでしたので、ゲームで対戦している戦人は人間ベアトリーチェから生まれた、ということになります。
ということは、我々がよく知っている、ゲームで戦っている戦人は、金蔵の孫ではなく息子ということになります。留弗夫との関係は、親子ではなく異母兄弟ということになります。
ちなみに「金蔵襲名説」を採用すると、金蔵の子でありながら、金蔵の孫であることもできますね。
そして確か、「俺は留弗夫の子だ」とは、赤字で言っていない。
いつ入れ替わったのか、どうして入れ替わったのか、明日夢の子はどこに行ったのか、は不明です。わかりません。
●留弗夫「俺は殺されるだろうな」
戦人は、入れ替わりを知らないみたいです。
そして状況的に、霧江も、そのことを知らされていない。
ep1の1日目に、留弗夫が戦人&霧江に向かって、家族の深刻な話をしよう。俺は殺されるだろうな。意味深にそう言っています。
あのタイミングは、たしか親族会議がこじれきっていました。そして留弗夫にはカネが必要だった。
ということは留弗夫にとって、「金蔵の実子としての戦人」は強力な切り札になります。
ふつうに考えて四等分の遺産分配が、留弗夫一家には五分の二、入ってくることになる。
いや、それよりも「二票」という投票権が強いかもしれません。
だから家族の話をしよう、なのです。
留弗夫「黙っててスマン、実は戦人は俺の子じゃなくてオヤジの子なんだ。
ということで俺と一緒に親族会議を戦ってくれ。
……って、打ち明けなきゃいけねぇんだよなあ、戦人と霧江に。
うわー、戦人は明日夢の一族のほうにスゲーなついてるし。
霧江は戦人のこと、明日夢の子だと思ってるから半分憎んでるし。
そんなこととても言えねぇ~。
でも言わなきゃなあ……。
言ったらスゲー怒るだろうなあ……。
殴られるくらいじゃすまねえかもなあ。
俺、きっと殺されるなあ」
おお、あのシーンが、説明できました。
●07151129の謎
戦人二人説に基づくとすると、07151129の謎はきっと以下のようなことではないでしょうか。
0715は、戦人の誕生日だそうです。
だとしたら、1129は、もう一人の戦人の誕生日です。
07151129は、貸金庫の「扉を開く鍵」でした。
この作品において、「鍵」というのは、「謎を解く手がかり」という意味合いです。
つまり、
「二人の戦人が揃ったとき、謎はすべて明かされ、黄金郷の扉は開くだろう」
という意味でしょう。
ちょっと勇み足をして、解答編終盤の展開を予想してみます。
密室の謎なんかは、ずーっと考え続ければ、いつか絶対解けてしまいます。戦人の仮説を、ベアトリーチェはいちいち赤字で切らなければならないルールですから、どんどん可能性は狭まっていきます。
その意味でもベアトリーチェは勝てないです。
でも戦人が勝ち、ベアトリーチェが負け、戦人は妹のもとに帰り、ベアトリーチェはひとりぼっちになる。それで物語として良いのか。
美しい結末は、戦人とベアトリーチェが両方勝利条件をみたし、双方が満足な結果を得ることです。
そのためには、「もうひとりの戦人」がゲームに登場することが絶対必要です。
生きてるのか死んでるのかもわかりませんが、何かのアッと言わせるような方法で、バッと連れてくるしかないのです。朱志香説と戦人二人説を正解とするならば。
だから、何かスゴイ方法でムリヤリ連れてくる。
二人がかりでゲーム盤をたたき割る。
だいたいそういう展開になるんじゃないかな。という予想でした。
話を戻します。
07151129が、ふたりの戦人の誕生日だとするのなら。
この番号を暗証番号として指定した人物は、戦人が二人いることを認識してたことになりますね。
朱志香説だと、それは朱志香ということになります。
朱志香がボトルメールを書いて真相をケムに巻いた。
朱志香が南条と熊沢の遺族に金を送って殺人のお詫びをした。
その金の受け取り方が07151129。
はて、朱志香がベアトリーチェであり、彼女は戦人が二人だということを知っていた。ならば前提が崩れるんじゃないか。二人いることがわかってるんなら対戦相手を間違えないんじゃないか。
この矛盾を解消するような想像をしてみましょう。こうです。
朱志香は戦人のことが好きだった、というのが基本条件ですから、誕生日くらい覚えてて、プレゼントをあげようとするでしょう。
誕生日を聞きます。1129戦人が、11月29日だよ、と答えます。
さて、時間が経過して、翌年の親族会議の日。
朱志香はプレゼントを用意しています。まだ2ヶ月先だけど、年に一回しか会えないんだもんな、今、プレゼント渡すよ、ほらよ。
けど、その年に現れたのは0715戦人だったのです。
「何いってんだよ。俺の誕生日は7月15日だよ。とっくに過ぎてるよ」
えっ、どうして?
幼い朱志香につきつけられたミステリーです。
そしてこのミステリーを、彼女はまだ解いていないんです。
解いていないけれど、これは、とても重要なことのような気がする。
この秘密がわかったら、あの日、戦人に「魔法なんてない」と言われてしまった、あのとき不審に納得がいく気がする。
この謎がとけたら、私はもう一度、黄金郷にたどりつける気がしてならない。
その予感がした。だから彼女は、カネしか詰まっていない「小さな黄金郷」の鍵として、この番号を使うことにした。
そんなところで、どうでしょうか。
●追記
この記事の「戦人二人説」と「07151129解釈」について、ep5以降、変更の必要を感じました。詳しくは「ep5初期推理その6・戦人の謎【EP5ネタバレ注意】」をご覧ください。
●追記2
さらなる変更があります。→ 「ep6初期推理4・戦人脱出その2/金文字/一なるトリック」
■目次1(犯人・ルール・各Ep)■
■目次2(カケラ世界・赤字・勝利条件)■
■目次(全記事)■
■関連記事
●犯人特定
「朱志香=ベアトリーチェ」説・総論
朱志香説総論その2・家具の正体と黄金郷の正体
サソリのお守りが効いた理由
ep4は親チームのドッキリではないか?
魔女が鏡に弱い理由
留弗夫「俺は殺される」と「07151129」
「魔女の手紙」の取り出し方
●盤面解析
駒の動きその1・南條(大爆発説)
駒の動きその2・戦人、真里亞、嘉音
ルールXYZを指さそう
駒の動きその3・銃(とわたしはだあれ)
駒の動きその4・盤面(I)
駒の動きその5・盤面(II)
駒の動きその6・盤面(III)
チェックメイト――黄金郷再び・金蔵翁の黄金郷
留弗夫「俺は殺される」と「07151129」
筆者-初出●Townmemory -(2009/05/18(Mon) 03:58:54)
http://naderika.com/Cgi/umi_log_cbbs/umi_logcbbs.cgi?mode=red2&namber=25229&no=3 (ミラー)
[Ep4当時に執筆されました]
●再掲にあたっての筆者注
これを書いた段階では赤字をわりあい信用していたので、「戦人は明日夢の息子ではない」としていますが、その後、「明日夢の息子でも別にいいなあ」と思い始めています。このへんは、まだ想像するしかない状況で、不定といってよいかと思います。
でも0715戦人と1129戦人、という発想は、語感も含めて気に入っています。
●追記
この記事の「戦人二人説」と「07151129解釈」について、ep5以降、変更の必要を感じました。詳しくは「ep5初期推理その6・戦人の謎【EP5ネタバレ注意】」をご覧ください。
●追記2
さらなる変更があります。→ 「ep6初期推理4・戦人脱出その2/金文字/一なるトリック」
[注:Ep4時の推理です!]
発想の根幹はここにある通りですが、考えを変えた部分もあります。各Ep推理や「サファイア・アキュゼイション」シリーズも併せてご覧下さい。
以下が本文です。
☆
●戦人二人説
どうも右代宮戦人が二人いるっぽい、というのは、けっこうさまざまな人が提唱していらっしゃいますね。
賛成します。
ベルンカステルとラムダデルタが、
「ベアトリーチェが期待する奇跡は絶対に起きない。ベアトリーチェは絶対にこのゲームに勝てない」
と保証しています。
これがどういう意味なのかを理解するためには、「このゲームの勝利条件」が明確にならなければいけません。
ベアトリーチェにとっての勝利条件は、
「戦人が魔法を認めること」
ですが、
朱志香=ベアトリーチェ説における勝利条件は、もうちょっと細かくなります。
朱志香=ベアトリーチェ説の勝利条件は、
「戦人が、朱志香との間にかつてあった魔法を再び認めること」
です。
戦人に魔女同盟に復帰してほしい、私と二人で黄金郷を築いてほしい、私をまた愛してほしい。その欲求がみたされることが朱志香=ベアトリーチェの勝利です。
だいたいイメージとしてはこうでしょう。
戦人「なんてことだ、俺はなんて大事なコトを忘れ去っちまってたんだ! すまねえ、俺がこんな大切なことを忘れてたせいで、おまえにこんなひどいことまでさせて、おまえにさみしい思いをさせて……。ああ、認めるよ、俺たちはあのとき魔法を使えたんだよな。あるよ、俺たちの魔法は確かにあるよ!」
だいたいこのくらい言わせたらベアトリーチェは満足するかと思われます。
でも二人の上位魔女が、「ベアトリーチェは絶対に勝てない」と保証しています。
そういうところで、戦人二人説が効き始めるわけですね。
かつて幼少朱志香に「魔法なんてねーよ!」と言い放った戦人と、いまベアトリーチェが対戦している戦人は、同じ名前を持つが別人である。
この条件を仮定した場合、戦人は、絶対に、「かつて私たちの間にあった魔法」を思い出しません。
六面体のサイコロを一千万回振ってもゼロや7は出ません。
●二人の戦人の入れ替わり
つまり入れ替わりが起こってるわけです。
戦人の中で、この入れ替わりがどういうリクツで処理されているのか(なぜ認識してないのか)については、ここでは考えません。どう処理されてても良いからです。
どうして戦人が二人いるのか。
一人は、留弗夫と明日夢の間に生まれた子ですね。
もう一人は誰だ。
あからさまにアヤシイのは崖から落ちて死んだ人間ベアトリーチェですよね。
何の根拠もないことですが、「あからさまにアヤシイ」を理由にして、人間ベアトリーチェが産んだ子も右代宮戦人だということにしましょう。そのように仮定して、この物語という式に代入するわけです。つりあえばおなぐさみです。なんだか数独を解いてるみたいですけど。
ウラをとっていないんですけど、「EP4 真相解明読本」というのに、年表が載っていたそうですね。この掲示板のどこかに、それを書き写していらっしゃる方がいました。
それを見て、逆算してみると、人間ベアトリーチェが死亡したころ、右代宮戦人が誕生しています。
素直な推測をすると、人間ベアトリーチェは右代宮戦人を産んで、直後に事故で死亡した。
人間ベアトリーチェを妊娠させたのは、ふつうに想像すれば、金蔵となります。金蔵以外に可能性があるのは源次と川畑船長くらいでしょうが、とりあえず金蔵としておきましょう。
魔女ベアトリーチェとゲームで対戦している戦人は、「自分は明日夢から生まれた」と赤字で言えませんでしたので、ゲームで対戦している戦人は人間ベアトリーチェから生まれた、ということになります。
ということは、我々がよく知っている、ゲームで戦っている戦人は、金蔵の孫ではなく息子ということになります。留弗夫との関係は、親子ではなく異母兄弟ということになります。
ちなみに「金蔵襲名説」を採用すると、金蔵の子でありながら、金蔵の孫であることもできますね。
そして確か、「俺は留弗夫の子だ」とは、赤字で言っていない。
いつ入れ替わったのか、どうして入れ替わったのか、明日夢の子はどこに行ったのか、は不明です。わかりません。
●留弗夫「俺は殺されるだろうな」
戦人は、入れ替わりを知らないみたいです。
そして状況的に、霧江も、そのことを知らされていない。
ep1の1日目に、留弗夫が戦人&霧江に向かって、家族の深刻な話をしよう。俺は殺されるだろうな。意味深にそう言っています。
あのタイミングは、たしか親族会議がこじれきっていました。そして留弗夫にはカネが必要だった。
ということは留弗夫にとって、「金蔵の実子としての戦人」は強力な切り札になります。
ふつうに考えて四等分の遺産分配が、留弗夫一家には五分の二、入ってくることになる。
いや、それよりも「二票」という投票権が強いかもしれません。
だから家族の話をしよう、なのです。
留弗夫「黙っててスマン、実は戦人は俺の子じゃなくてオヤジの子なんだ。
ということで俺と一緒に親族会議を戦ってくれ。
……って、打ち明けなきゃいけねぇんだよなあ、戦人と霧江に。
うわー、戦人は明日夢の一族のほうにスゲーなついてるし。
霧江は戦人のこと、明日夢の子だと思ってるから半分憎んでるし。
そんなこととても言えねぇ~。
でも言わなきゃなあ……。
言ったらスゲー怒るだろうなあ……。
殴られるくらいじゃすまねえかもなあ。
俺、きっと殺されるなあ」
おお、あのシーンが、説明できました。
●07151129の謎
戦人二人説に基づくとすると、07151129の謎はきっと以下のようなことではないでしょうか。
0715は、戦人の誕生日だそうです。
だとしたら、1129は、もう一人の戦人の誕生日です。
07151129は、貸金庫の「扉を開く鍵」でした。
この作品において、「鍵」というのは、「謎を解く手がかり」という意味合いです。
つまり、
「二人の戦人が揃ったとき、謎はすべて明かされ、黄金郷の扉は開くだろう」
という意味でしょう。
ちょっと勇み足をして、解答編終盤の展開を予想してみます。
密室の謎なんかは、ずーっと考え続ければ、いつか絶対解けてしまいます。戦人の仮説を、ベアトリーチェはいちいち赤字で切らなければならないルールですから、どんどん可能性は狭まっていきます。
その意味でもベアトリーチェは勝てないです。
でも戦人が勝ち、ベアトリーチェが負け、戦人は妹のもとに帰り、ベアトリーチェはひとりぼっちになる。それで物語として良いのか。
美しい結末は、戦人とベアトリーチェが両方勝利条件をみたし、双方が満足な結果を得ることです。
そのためには、「もうひとりの戦人」がゲームに登場することが絶対必要です。
生きてるのか死んでるのかもわかりませんが、何かのアッと言わせるような方法で、バッと連れてくるしかないのです。朱志香説と戦人二人説を正解とするならば。
だから、何かスゴイ方法でムリヤリ連れてくる。
二人がかりでゲーム盤をたたき割る。
だいたいそういう展開になるんじゃないかな。という予想でした。
話を戻します。
07151129が、ふたりの戦人の誕生日だとするのなら。
この番号を暗証番号として指定した人物は、戦人が二人いることを認識してたことになりますね。
朱志香説だと、それは朱志香ということになります。
朱志香がボトルメールを書いて真相をケムに巻いた。
朱志香が南条と熊沢の遺族に金を送って殺人のお詫びをした。
その金の受け取り方が07151129。
はて、朱志香がベアトリーチェであり、彼女は戦人が二人だということを知っていた。ならば前提が崩れるんじゃないか。二人いることがわかってるんなら対戦相手を間違えないんじゃないか。
この矛盾を解消するような想像をしてみましょう。こうです。
朱志香は戦人のことが好きだった、というのが基本条件ですから、誕生日くらい覚えてて、プレゼントをあげようとするでしょう。
誕生日を聞きます。1129戦人が、11月29日だよ、と答えます。
さて、時間が経過して、翌年の親族会議の日。
朱志香はプレゼントを用意しています。まだ2ヶ月先だけど、年に一回しか会えないんだもんな、今、プレゼント渡すよ、ほらよ。
けど、その年に現れたのは0715戦人だったのです。
「何いってんだよ。俺の誕生日は7月15日だよ。とっくに過ぎてるよ」
えっ、どうして?
幼い朱志香につきつけられたミステリーです。
そしてこのミステリーを、彼女はまだ解いていないんです。
解いていないけれど、これは、とても重要なことのような気がする。
この秘密がわかったら、あの日、戦人に「魔法なんてない」と言われてしまった、あのとき不審に納得がいく気がする。
この謎がとけたら、私はもう一度、黄金郷にたどりつける気がしてならない。
その予感がした。だから彼女は、カネしか詰まっていない「小さな黄金郷」の鍵として、この番号を使うことにした。
そんなところで、どうでしょうか。
●追記
この記事の「戦人二人説」と「07151129解釈」について、ep5以降、変更の必要を感じました。詳しくは「ep5初期推理その6・戦人の謎【EP5ネタバレ注意】」をご覧ください。
●追記2
さらなる変更があります。→ 「ep6初期推理4・戦人脱出その2/金文字/一なるトリック」
■目次1(犯人・ルール・各Ep)■
■目次2(カケラ世界・赤字・勝利条件)■
■目次(全記事)■
■関連記事
●犯人特定
「朱志香=ベアトリーチェ」説・総論
朱志香説総論その2・家具の正体と黄金郷の正体
サソリのお守りが効いた理由
ep4は親チームのドッキリではないか?
魔女が鏡に弱い理由
留弗夫「俺は殺される」と「07151129」
「魔女の手紙」の取り出し方
●盤面解析
駒の動きその1・南條(大爆発説)
駒の動きその2・戦人、真里亞、嘉音
ルールXYZを指さそう
駒の動きその3・銃(とわたしはだあれ)
駒の動きその4・盤面(I)
駒の動きその5・盤面(II)
駒の動きその6・盤面(III)
チェックメイト――黄金郷再び・金蔵翁の黄金郷
うみねこ掲示板の方からこちらへお邪魔させて頂きました。
目次の上のほうからもくもくと読ませて頂きましたが、
どれもこれもうみねこの謎を違和感なく読解できてしまう、
すばらしい出来の推理だと思います。
読んでいて、思わず感嘆の声をあげてしまいました。
さて、この回の推理を読んでいて1点だけ疑問に感じたところがあります。
それは「ジェシカが2人のバトラを同一人物として認識した」という点です。
Townmemoryさんの説ですと”2人のバトラはお互いの事を知らない”
という前提で話が進んでいます。
しかしながら、ひぐらしの魅音と詩音ののように、一卵性双生児であっても
お互いがお互いのことを知り、なりきらねば人は騙せないと思うのです。
さもなくば、見た目や感性、癖などの違いなどで
バトラは2人居ると見抜かれてしまうはずです。
どうしてジェシカ、及び他の親族、使用人たちは
バトラが2人居ることに気づかなかったのか?
Townmemoryさんはそのあたり、どのようにお考えでしょうか…。
こんにちは。ご質問の件ですが、「わからない」まま、放置しています(何かいい考えが思いつくまで)。条件を満たす未知の方法Xがあるんだろう、くらいのゆるい埋め方です。
まあ、カンタンかつわたしお得意の方法としては、
「2人の戦人のうち片方は、誰かが想像力で生み出した架空の人物」
これで回避できる可能性がありますけど、どうなのでしょう。
戦人がEP3で六軒島を出ていく時のセリフが明言されてますが、あれって結局戦人が「誰」にいったのかは明かされてないんですよね。
朱志香はしゃのんに言ったと言っているけど、しゃのんは誰に言っていたかを、言っていない。
戦人はその時の事を覚えていない。
だからもし戦人が朱志香に言ったのだとしたら、公式の朱志香のキャラ説明にも「白馬の王子様をまちわびる~」
にも合っているんですが…
いま確認してみました。シーユーアゲイン発言ですよね。たしかに、紗音へ向けてのセリフであるとはいわれていませんでした。朱志香に向けてシーユーアゲインと言ったのを、紗音が聞いていて覚えていて、あの砂浜で披露したのだという解釈は、素直に通ります。叙述トリックとしてもオーソドックスかつスマートです。これは良い推理ですね。どきっとしました。
これは僕の勝手な妄想なんですが、アニメのEP4の下位世界で戦人とベアトが対面するシーンで傘で隠れてるベアトの横顔がなんとなくちょっとだけ、朱志香に似ているような気がします…