日々の寝言~Daily Nonsense~

サイボーグ技術の衝撃

立花隆さんによるサイボーグ技術の紹介番組。

何ヶ月か前にやっていたものと、かなり重複していた。
たしかに衝撃的な内容なのだが、
いろいろなレベルの話題がごっちゃになっていると思った。

立花隆さんという人は、情報への嗅覚と取材能力がすごいと思う。
あの年齢になって、初々しい好奇心を失わずに、
あちこちと話を聞いてまわる、というのはすごいパワーだ。
しかし、それを分析して批評する部分については、
どうなのだろう・・・

パワースーツのような非侵襲のアシストシステムと、
腕にID タグを埋め込む話と、
条件づけを利用したロボ・マウスと、
本題である、ブレイン・マシンインタフェースと、
それぞれ、かなり違うと思う。

個人的には、パワースーツは、軍事的に使われるのはもちろん、
介助や引越し、工事などの場面で、
かなり普及するかもしれないと思う。
腕にIDタグを入れるのも、自分ではあんまりやりたくないが、
ピアスするみたいなもので、好んでする人もかなりいるだろう。
ロボ・マウスは、動物愛護協会が黙っていないと思うが、
軍事や災害救助などで使われる可能性はありそうだ。

しかし、ブレイン・マシンインタフェースについては、
当分(数十年)は、医療、軍事のようなかなり特殊な分野で
使われるのにとどまるのではないかと思う。
脳に情報を直接出し入れする、というのは、
川人さんも言うとおりすごい可能性だし、
研究対象としてはとても重要なのだが、
どこまで実用的で普及するか、ということになると、
人間の脳の情報処理様式については、解明されていることが
まだあまりに少ないと思うからだ。
たとえば、麻酔(や麻薬)の代替、という利用法はあるかもしれない。

立花さんも体験していた、自分の神経に電極をつないで、
そこに触覚センサーからの信号を変換した電流を流し込む、
というのは、見ているだけで背中がざわざわっとした。
機械の腕が自分の腕のように感じられる、というのは
かなり不思議な感覚なのだろうな、と思うが、
その一方で、自動車でぎりぎりの幅の道を通り抜けようとして、
こすってしまったときに、自分の体をこすったように感じるのと
同じようなものかもしれない、とも思う。

でも、なんでロボットとつないでいたのだろう?
人間同士をつないでみるのはやっていないのだろうか?
好きな人の神経と自分の神経をつないで、
好きな人が感じている指先の感覚を自分で感じる、
というのだったら、ちょっとやってみたいような気もした。
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