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フラゲで入手した『ロンバケ』40周年記念盤の豪華セットの内容がすごいです。
おもちゃ箱みたいにいろんなものが入っていて,これでもか!というような貴重なレア音源が満載です。
開封の儀! 段ボールで届いた箱から出すと,冒頭の厚さ5センチ位の箱が出てきます。
LPレコードジャケットサイズのCDケース,アナログレコード2枚組,特製ブックレット。ジャケットはいつものイラストに加えて「雨のウェンズデイ」と「さらばシベリア鉄道」バージョンが!!
雑誌「Pen」4月1日号の記事で「今回のリマスターは20周年盤の音圧感と30周年盤のアナログっぽい手触りが共存している」と紹介されてました。大滝さんが目指した音に近いのでは,という完全リマスター盤。私は詳しいことは分かりませんが,20周年盤より確かに音が柔らかく深い気がします。お気に入りのイヤホンで聴くと大滝さんの声に加えていろんな音が聴こえてきて,また新しい発見があります。リピートが止まりません。
復刻された永井博さんの絵本と,カセットまで!右上の小さいのは缶バッチでした。
ナイアガラ福袋。なかには復刻された当時の販促パンフレット,絵葉書,ポスターなど。
音源リスト。すごい分量です。
こちらはいつもお願いしているお店「ペット・サウンズ・レコード」さんからの豪華オマケ。
CDジャケケースには何が入っているのかと思えば,コースター。こんなもんもったいなくて使えません。いつもの情報満載のパンフレットと,JR東海のリーフレットは何かと思えば大滝さんの出身地である東北新幹線水沢江刺駅の発車メロディが「君は天然色」になった時の記念のものでしした。こんなものまでよくぞ入手という感じで感動モノです。
今回,一番感動したのは,DISC2「Load to A LONG VACATION」という特別な音源。『ロンバケ』ができるまでの3年間の流れを,数々の音源を示しながら大滝さん自身による「DJ番組」風に解説した音源。イントロは「みなさん,明けまして・・ではなく・・」と『カレンダー』のセルフ・パロディでニヤリとさせられます。よくぞこんな貴重音源を出して下さったものです。
『ロンバケ』は発売までの3年間にいろんなアーティストのために作った曲やCMで実験してきたことの集大成だった,それを時系列で示されて(なるほど!!)と納得でした。特に驚いたのは,多くのボツになった曲が最終的に『ロンバケ』の曲になっていることでした。さらに曲作りの最初は,ギター一丁で歌詞もまだ決めずに「ウンニャラ,クンニャラ〜」と口ずさんでデモ・テープを作ることから始まるというのも驚きでした。そこからトラック制作,歌入れなどを経て,○○(他の歌い手)用に作ったけど,色々あって最終的にはこれもボツになりました・・って(笑)。そんな曲たちが,さらに進化して『ロンバケ』が出来上がったという話は,本当に興味深かったです。ボツになってくれたおかげで,あの素晴らしい曲たちが我々に届いたんだなあと幸運を感じますね(まさに多幸福)。
それにしても今回の40周年記念盤ボックスセットを作った制作陣のコダワリというか熱量はすごいと思います。よくぞこれだけ集めたなあ・・これでこの値段は,私にとってはホントのバーゲンプライスです!! 当分楽しめそうです。