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恒例のACP日本支部総会に参加しました。去年に続いて当院の研修医達も参加。症例ポスター発表とと研修病院対抗クイズ大会(Dr’s Dilemma)に参加しました。
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ポスターの症例は,帯状疱疹+髄膜炎の治療中に急性腎障害を併発したが尿沈渣を偏光顕微鏡を使って観察してアシクロビルの結晶を確認して診断に至ったしたアシクロビル腎症の1例でした。研修医のM先生が頑張って発表してくれました。
痛風や偽痛風による関節炎では,偏光顕微鏡で結晶を確認して診断します。その時に,あるレバーの切り替えの方向で色が青色か黄色に切り替わって見えます。その見え方で尿酸結晶かピロリン酸Caかを区別することができます。以前,このブログでも紹介しました(下記)。
https://blog.goo.ne.jp/green-mountain-top/e/35172a07b57a0ba6ead290722d6339f5
興味深いことに,アシクロビル腎症では「尿沈渣」で尿酸結晶と同じような見え方をする結晶が見えるのです。白血球が結晶を貪食して,ちょうど串刺しのダンゴみたいに見えることもあります。発表では尿沈渣を偏光顕微鏡を使って観察するというので,結構皆さん興味を持ってくださいました。
もう一つのミッション,Dr’s Dilemmaは惜しくも決勝進出ならず。また来年に向けてみんなで勉強です!