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雑誌『総合診療』に当院研修医OBの石井大太先生が連載していた「とびだせフィジカル!」が最終回を迎えました。
彼は2年間大船での初期研修を終えて,現在は沖縄で内科専攻医として頑張っています。3年めの後期研修医が雑誌の連載を持つことも前代未聞ですが,ちゃんとやり遂げたことは本当に素晴らしいです。
最終回は以前このブログでも紹介しましたが,自作の録音聴診器『石井弐号』の作り方の解説が書かれています。これの素晴らしいところは,何よりもチョ〜簡単に記録がとれることです。心音の記録を正確にとるのであれば心音図が必要です。でも心音図を取ることは簡単ではありません。そもそもフクダ電子のデジタル心音計はすでに入手できなくなっています。
そんななか,心音を聴いた部位とソコソコの音質で心音が記録できる,あるいは頸静脈拍動と心音を同時に記録できるこの『石井弐号』は本当に偉大な発明だと思います。私も日常的に,外来の合間にちょっと気になった所見があれば,患者さんにお願いしてこまめに動画を残しています。
最近は,動画編集ソフトを使って「心音に同期させて説明の字幕」をつけるのを試行錯誤しています。これはうまく使えばかなり聴診の学習に役立ちそうです。
なにはともあれ,石井大太先生1年間の連載お疲れさまでした!!!これからもよろしくね!