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知的財産事例集33(地道なものづくりだけでは勝てない)

2010-03-29 07:00:11 | 知財経営事例

――― 知的財産を活用して経営改革 ―――


おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

本日は、知的財産事例集33(地道なものづくりだけでは勝てない)について解説します。


▲KSNET様のご厚意により転載(記事とは関係ありません)


中国の自動車大手、比亜迪汽車(BYDオート)が、金型大手オギハラ(群馬県太田市)の館林工場(群馬県館林市)を買収することが3月27日、明らかになりました。

館林工場はオギハラが日本に持つ4つの金型工場の一つであり、ボンネットなどの車体を構成する鋼板の金型などを生産しています。

自動車では後発のBYDは、排気量1500cc、価格5万元(約65万円)の小型車を2009年に45万台を販売。中国乗用車シェア6位まで上昇しました。

本事例を技術経営の観点から見ますと、次の3点を学ぶことができます。。
 
1.ものづくりにおいて中国勢が質に注目し始めた。

2.自前主義に固執せずとも必要な技術(知的財産)を他社から調達する方法もある。

3.生産物だけでなく持っている技術も売り物になる。

日本のものづくり技術が流出することは日本の技術優位を揺るがすことにつながりかねないことは事実です。

その一方で、日本企業にすれば知的財産は持つだけでなく売ることができるという観点も見逃せません。買い手は外国企業に限りません。日本企業であってもよいのです。

中小企業経営者の皆様。地道なものづくりだけでは勝てません。本事例を参考にして、持てる技術の活用方法にについて検討してみてください。


▲株式会社グリーンアイピーはCSFに出展します
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知財経営プロデューサー 新井信昭 弁理士
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