先週、千代田区の大通りの歩道を歩いていたら何と犬の糞(ふん)を踏ん付けてしまいました。
最初はこんな都心部、しかも今のご時世で堂々と犬の糞を放置する飼い主がいることに驚きました。しかし次第に蘇る何か懐かしい感覚が湧いてきたんです。
そういえば小学生の頃はよく踏んだものでした。昭和の当時、私が育った地域は路上に糞が落ちているのは当たり前でした。そして今では考えられませんが、凶暴な野犬も結構いて追いかけられたりしたものです。糞どころか、時々、車に轢かれたそれら野犬の死体も見かけたほどでした。
そして犬の糞を踏んだらやるべきことも体が自然と覚えていました。まず靴底を縁石の角などに擦りつけてできる限り糞を落とす努力をすることです。そして水を探す。水溜り、側溝の水、なんでもいいのでとにかく水を探す。
幸い前日は雨で近くの車道にちょうどいい水溜りを見つけました。スニーカーの靴底を浸してゴシゴシ前後左右に動かして洗います。
粘着性のある糞はこれでもなかなか落ちませんが、これまた不幸中の幸いなのか、この糞の持ち主だったワンちゃんはバランスの取れた食事を与えられ健康だったのでしょう。少量の水で少しだけ洗っただけで靴底はきれいになったんです。
千代田区で犬を飼えるようなマンションや家に住んでいる人はお金持ちに違いありません。マナーは悪くてもワンちゃんにはきちんとした食事、そして運動(散歩)をさせていたのでしょうね。
とても懐かしい感覚が蘇った話でした(汚くてすみません)。
数日前、都内の主要ホテルを廻ってきました。いよいよツアー再開に向けての挨拶と外国人宿泊客についてのヒアリングを兼ねてのことでした。
どのホテルもここ数週間で劇的に外国人宿泊客が増えてきたこと、コロナ禍でコンシェルジュ業務を縮小してきたので人手が足りないこと、バスツアーの問い合わせ、要望も多いことなど、とても嬉しいニュースを聞くことができました。
あるホテルではもう3年近く会っていない顔馴染みのコンシェルジュさんに抱きつかれ、こっちも感情が昂って涙がこぼれそうになりました。
知り合いの通訳案内士の何人かはもうすでに仕事を始めています。私もいよいよだと思うと嬉しい反面、果たして前みたいにきちんと英語で案内できるのかなあと別の心配も湧き起こってきました。
懐かしい品プリ(品川プリンスホテル)メインタワーのロビー。外国人(旅行者という感じではなくビジネス目的の訪日か?)の姿もちらほらいました。