静岡と神奈川の県境、乙女峠の見晴台から撮影した富士山。再度、雪化粧の富士山を撮影するため一昨日朝早く東京を出て富士山方面へ向かいました。8:00丁度到着。うっすら雲がかかっていましたがほぼperfect。ところが乙女カフェ駐車場の脇から見晴台へ上がる急な山道を、治りかけの腰で上がったら激痛が走りました。寒くて縮こまった姿勢で急に駆け上がったのが不味かったみたいです。
前回も行った山中湖対岸の小さな公園。湖面は一部凍っていました。逆さ富士がきれいでした。ただしここからの富士山は左側の宝永山のポコっとしたところ、右側のボテっとしたところがシルエット的にはダメですね。
御殿場から見た富士の姿もきれいですが雪の積もり方が微妙。総合的にはやはり河口湖対岸が一番ですかね。ここは前回見つけた長崎公園という絶景スポット。今週日曜日が異常に暖かかったせいで雪解けが進んでしまったのがちょっと残念でした。
河口湖から甲府方面へ抜ける国道137号線の新御坂トンネル手前の展望台より。トンネルを入るすぐ手前を右に曲がると旧道、そして太宰治の「富嶽百景」で有名な天下茶屋というお店が現存しています。今回寄りたかったのですが残念ながら積雪のためか旧道は通行止めになっていました。確か中学生の時に教科書で読んだ富嶽百景。作中、井伏鱒二が「ゆっくり煙草を吸いながら放屁なされた」という描写が今でも鮮明に記憶に残っています🤢。
今回富士山の撮影ついでに勝沼まで行ってきました。ワイナリー数軒を視察するためです。そしてワインといえば「ぶどう寺」として有名な大善寺がこの辺りの観光では欠かせないのだそう。ワイン一杯がついた拝観券が800円で販売されていました。
写真の山門は18世紀末に再建された古い建物。山梨県の指定文化財。新撰組の近藤勇が描かれた有名な錦絵にあるのがこの山門なのだそう。
ここの目玉は国宝のこの本堂。山門よりも遥かに古く、なんと13世紀の建立‼️関東最古の木造建築物らしい。同じく国宝である厨子(仏像を納める戸棚みたいなもの)に納められているココの御本尊様が「葡萄薬師」と呼ばれる薬師如来像と日光・月光菩薩像。秘仏で5年に一度のご開帳時にしか見られないとのこと。
展望台から甲府盆地を望む。南アルプスの山々がきれいに見えました。それにしてもこの辺りは葡萄畑と桃畑ばかりで田んぼがほとんど見られませんでした。そして盆地の傾斜面に畑がたくさんあるので段々になっていて、どの畑もきれいな石積みが見られたのも独特でした。あるワイナリーの方にそのことについて尋ねたら、この辺りは水捌けがとてもよく葡萄の栽培に適していること、そして花崗岩の産地でもあることを教えていただきました。
外国人が興味を持っている日本のお酒は圧倒的に日本酒、そして最近ではサントリー山崎、響などのシングルモルトウイスキーも人気です。一方、日本のワインの知名度はまだまだ低いです。でも海外のバイヤーやマニアの間では甲州(葡萄の品種)を使った勝沼の白ワインの評価は高いそうです。今回訪れたワイナリーは歴史もあり、日本酒の酒蔵にも劣らない魅力があると思いました。日本酒の原料であるお米と違ってぶどう畑がワイナリーに併設されている所が多いのも特徴ですね。ワインも全然詳しくありませんが今回のワイナリー訪問でとても興味が湧きました。