「麹菌は2006年に国を代表する国菌として認定された」
なんてご存じでしたか?
無理やり英語にすると
"Koji mold(Aspergillus oryzae) has been designated as a national fungus since 2006."
などとなりますかね。
通訳案内士試験勉強中によく出会った、どこどこの寺、神社は世界遺産や国宝に指定されているといった文章にとても似ていて自分の中でちょっとウケました。
先日、仕事と研修を兼ねて栃木県の酒造屋さんをまわった時に、ある酒造屋の社長さんに教えていただきました。「国を代表する菌」=「国菌」なんて言葉があるんですね。
私はお酒を飲みますが日本酒(とワイン)だけは苦手で全く飲まないこともあり、通訳案内士なのに日本酒に関しては全く勉強してきませんでした。今回初めて酒造屋さんを見学させていただき、日本酒についてとても興味が湧いてきました。苦手ですがこれから少しずつ飲んでみようとも思えるようにもなりました。
で、「麹菌」についてです。日本酒の原料は言うまでもなくお米ですが、お米には糖分が含まれていません。そもそも「アルコール発酵(fermentation)」とは糖分をアルコールに変え炭酸ガスを発生させることだそうです。なので糖分(ブドウ糖="Grape sugar"="Glucose")を多く含む葡萄は酵母(Yeast)を加えるだけでアルコール発酵しワインとなりますが、日本酒の場合は「麹菌」を使ってお米のデンプンを「糖化(saccharification) 」してアルコール発酵をさせているそうなんです。
日本酒のこの「糖化」と「発酵」の2つの"chemical reaction(化学反応)"を同じタンクで行う手法は世界の酒造りではとても珍しい存在なのだそうです。専門用語で「並行複発酵」、英語だと"mutiple parallel fermentation"といい、高度な醸造方法でもあるということです。凄いぞ日本酒👏😤
今回お世話になった酒造屋さんで日光にある有名なお店。通訳案内士の試験によく出てくる「杉玉」もぶら下がっていました。社長さん自ら英語をつかって外国人のお客さんを案内しているそうです。お話が分かり易く、とてもユーモアに富んでいて素晴らしかったです(日本酒嫌いな私が飲んでみようと思った程ですから)。でもここにお客さんを連れてきたら通訳案内士の出番はなさそうです。社長さんに丸投げしてしまった方がはるかに喜ばれそうだからです。
隣にあったこのショッピングセンター。私としてはこちらもとても興味がありました。いかにも昭和な感じな建物。昔は「長崎屋」が入っていたそうです。私なんか「長崎屋」(またはダイエー)と聞いただけで小さい頃のいろんな思い出がよみがえり、目に涙が浮かんできますよ😭