Salsa する?

Salsaの力を信じてます。
ココロの核にしみ込んで、カラダの芯が躍動します。

図抜けた地球星人。。京都橘高校マーチングバンド&作家 村田沙耶香

2019-10-03 15:38:59 | ドキュメンタリー・その他

前回の15歳の小説家鈴木るりかさんは、どえらく衝撃を受けた。
今年は、もうあんな衝撃はないだろうなぁ、、とタカをくくっていたワタシ。

九月に、ドカーーーーンと衝撃が来たのよ、二つも!!

その一つが、
今、世界中で<オレンジの悪魔>と云われている高校生たちだった。

京都橘高校のマーチングバンドだ。
先ずはこの8分38秒の眩しいほどの動画をご覧あれ🎵

コレは、アメリカのディズニーでのパフォーマンス。
楽しくってショウガナイ彼らの笑顔と
斬新でアニメチックなダンスは、圧倒的に可愛く、図抜けている。
アメリカの人々も、
部員たちのハッピーな世界に、思わず"やるなーーー”と拍手喝采。

その図抜けたマーチングの裏側は、
複雑なルーチンのダンスと演奏を刷り込むため、
彼らは何百もの基本練習をし、何千もの体幹を強くする訓練をしている。

楽器の重さに振り回されないよう体幹を強くするため、
片足立ちで、両手を上げて5分間キープ。
踊りながらも、しっかり音を出せるのは、この<キープ>の賜物。

ダンスはとてもキュートだが、
よくよく見ると、随所に日本固有の文化を匂わせる振り付けが見える。

それは、
日本の能の足運びや相撲の四股を思わせる振り付け。
独創的でオリエンタルな風情を醸し、
観客の視線と好奇心は<オレンジの悪魔>に釘付けになる。
"次は、ナニ?!"と期待でパンパンにさせられるからだ。

この独特な発想は、
セクションリーダーと云われる部員たちが作り込んでいったもので、

100人を超す大所帯にもかかわらず、
一人一人が自分の空間を全力で使い切り、
ハイソックスがずり落ちようが、アクシデントが起きても笑顔とステップを止めない。

楽しい🎵ウレシイ♡オーラを撒き続ける姿に、
ギョッ⁈とした<オレンジの悪魔>というエバンゲリオン的ネーミングも、
賞賛の証なんだと分かってくる。

その完成度の高さはもちろんだが、
構成の見事な緩急は、マーチングバンドの新世界を開いていることは確かだ。

世界中から招待される彼らの図抜けた力は、
沢山の挫折に裏付けられた達成感と
揺るぎない自信と
溢れる感性じゃないだろうか。

橘高校吹奏楽部の進化と新世界に、エールを送りたい🎵



◇図抜けた作家 村田沙耶香「地球星人」◇


今年の読書記録47人目の作家は、人の噂を信じ<村田沙耶香さん>をチョイス。

巷の噂を読むと、

想定外の内容にビックリしたが、一気に読んでしまった。。とか、

この小説は想像を遥かに超え、凄すぎる、、の書き込みがドッサリ。。

↓噂の本


2016年、「コンビニ人間」で芥川賞受賞。
受賞の日までは、小説を書きたいがために、コンビニ店員を職業として選択。
好きな事以外は、無理に選択しない!というような、スタンスの強い女性だと思っていた。


エッセイを読むと、気弱?? 隠れ変人なのか、、
彼女自身が傷つかないように、小難しい生き方をしてるように感じた。

それは、

家族という小さな括りへの圧迫感

結婚する、しないの選択肢

女として、どこまで頑張るか、ガンバレナイカ、、

エッセイでは、オロオロ・・・と堂々巡りをしていたのに、
物書きとしてのスタンスは、鮮やかな切り口で容赦がない。
読み手に、貴方はどうです?と、
本当の気持ちを覗く鏡を突き付けてる感じなのだ。

彼女が声を上げず曖昧にしていた事を、物語りという形にすることで、
次世代の人たちに、ある種の警鐘を鳴らしているのかもしれない。


噂の「地球星人」を読み始めると、凄く息苦しい設定にゾッとした。
今の社会にある闇、そこに葬られる真実が、散りばめられていたからだ。

口を噤むことで、なかったことにする永遠の見えない縛り。

親の感情に振り回される子供の諦めと心の防波堤。

本当の事でも声に出して言う事で、
ドロップアウトした人とか変人に見られてしまうこと。
だから、
目立たずザワザワしないように、常に仮面をつけて普通人に紛れること。

切ないほど頑張って生きている主人公に、
作家/村田沙耶香の本気のメッセージが沁み込んでいて、私はずーーとザワザワしていた。


◇図抜けた作家とオロオロ・・・◇


今、40歳の村田沙耶香さん。
女として折り返し地点にいて、オロオロ・・・していると云う。

だがこのオロオロが、
実は物を深く観察する力でもあり、人を深くしていく過程なんだと思う。

私は村田さんより遥かに生きてるが、情けないことに突発的にオロオロ・・・になる。

それは、
答えの見つからないオロオロ・・・で、
人として枯れることや壊れることへの怯え。
だから、
オロオロ・・・が来ると、またゼロに引き戻される感覚があり、
いつもの自分の弱さに、振り回されていた。

だが、
村田沙耶香のエッセイ「きれいなシワの作り方」に書かれた彼女の抱えるオロオロ・・・は、
手垢のついていない感性そのもの。

そのオロオロ・・・が生み出すものは、他の人にはない心の襞だった。。
それが、図抜けた物語りを作る根っこであり、吐き出すパワーになっているのだと知った。

もし、次のオロオロ・・・が来たら、
村田沙耶香さんのオロオロする心の襞・・・を思い出そう!と決めた。
多分、乗り切れそうな気がするんだけど、、




ダンス・バレエランキング←ブログランキングに参加してます。応援クリックは嬉しい励みになってます🎵どうぞヨロシクお願いします(^^ゞ

最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (necesito)
2019-10-03 18:55:09
こんばんは〜

素晴らしい〜〜
鳥肌出ました〜
作品紹介ありがとうございまーす😊
返信する
Unknown (gumrie)
2019-10-03 19:09:48
necesitoさんへ

矢部太郎さんの「大家さんと僕と僕」で
村田沙耶香さんと矢部太郎さんの対談の様子が
漫画になってまして
そこで
村田さんの言葉に
そそられてしまいました

本を読んで
やっぱりスゴくて
でも共感してる自分に
ボーゼンとしたままでした

今回はどうすれば伝わるか、、
必死に書きました(苦笑)

コメントありがとうございます٩( ᐛ )و
返信する
Unknown (さとちゃん)
2019-10-04 17:38:01
京都橘高校吹奏楽部を取り上げてくださり、ありがとうございます。<(_ _)>
返信する
Unknown (gumrie)
2019-10-05 14:17:57
さとちゃんさんのブログ、拝見させて頂きました。

橘高校吹奏楽部のハイレベルさと
彼らの存在が
特別なポジションにいるのがよく分かりますね。

素晴らしいの一言です!!
返信する
有名ですよね・・・ (kiyasume)
2019-10-05 14:45:51
マーチングバンド、
「オレンジの悪魔」は知って居ますよ・・・・

彼女らはキュートで斬新ですよね、、
しかし「オレンジの悪魔」ではなくて、
「オレンジの小悪魔」の方が可愛らしくて、
いいと思うのですが。。。

でもアメリカで有名なんですよね、、

訪問、有難う御座いました。
また、覗きに来て下さいね。

よろしく。。。
返信する
Unknown (gumrie)
2019-10-05 18:59:01
kiyasumeさんへ

「オレンジの小悪魔」がピッタリですねー

しかし
kiyasumeさんは
なんでもよく知ってますよね
感心します
返信する
ありがとうございます (fool管理人)
2019-10-14 14:16:17
Gumrieさんコメントありがとうございます。女性も「市街地散策8」で紹介しているように外に出ています。しかし働いているのは基本的には男性のみです。イスラーム圏での女性について日本では少し誤解があるようなので少し紹介します。以前旅行を始めたころ若い複数の女性添乗員に「あなたは世界各国を旅行していますが、どこの男性がいいですか?」と尋ねたことがありました。返事の多数が「イスラーム圏の男性がいい」でした。まったく予期しない返事でびっくり仰天しました。「優しくて、親切で」とのことです。「でも結婚となると?」答えた人は後日聞いたところによるとイスラーム教徒のモロッコ人と結婚したという話を聞きました。
 もう一つ、2008年5月19日「イラン」編 男と女1、2をご覧ください。朝ごはんの「ナン」を買いに行くのは男性です。
 今後ともよろしく。始まりは「高野秀行」でしたね。
返信する
Unknown (gumrie)
2019-10-14 14:46:45
foolさんへ

イスラムの男性は優しいのですか?!
私も偏見持ってました

写真はいつも興味深く見せてもらってます
ほほほ
返信する

コメントを投稿