前回の15歳の小説家鈴木るりかさんは、どえらく衝撃を受けた。
今年は、もうあんな衝撃はないだろうなぁ、、とタカをくくっていたワタシ。
九月に、ドカーーーーンと衝撃が来たのよ、二つも!!
その一つが、
今、世界中で<オレンジの悪魔>と云われている高校生たちだった。
京都橘高校のマーチングバンドだ。
先ずはこの8分38秒の眩しいほどの動画をご覧あれ🎵
コレは、アメリカのディズニーでのパフォーマンス。
楽しくってショウガナイ彼らの笑顔と
斬新でアニメチックなダンスは、圧倒的に可愛く、図抜けている。
アメリカの人々も、
部員たちのハッピーな世界に、思わず"やるなーーー”と拍手喝采。
その図抜けたマーチングの裏側は、
複雑なルーチンのダンスと演奏を刷り込むため、
彼らは何百もの基本練習をし、何千もの体幹を強くする訓練をしている。
楽器の重さに振り回されないよう体幹を強くするため、
片足立ちで、両手を上げて5分間キープ。
踊りながらも、しっかり音を出せるのは、この<キープ>の賜物。
ダンスはとてもキュートだが、
よくよく見ると、随所に日本固有の文化を匂わせる振り付けが見える。
それは、
日本の能の足運びや相撲の四股を思わせる振り付け。
独創的でオリエンタルな風情を醸し、
観客の視線と好奇心は<オレンジの悪魔>に釘付けになる。
"次は、ナニ?!"と期待でパンパンにさせられるからだ。
この独特な発想は、
セクションリーダーと云われる部員たちが作り込んでいったもので、
100人を超す大所帯にもかかわらず、
一人一人が自分の空間を全力で使い切り、
ハイソックスがずり落ちようが、アクシデントが起きても笑顔とステップを止めない。
楽しい🎵ウレシイ♡オーラを撒き続ける姿に、
ギョッ⁈とした<オレンジの悪魔>というエバンゲリオン的ネーミングも、
賞賛の証なんだと分かってくる。
その完成度の高さはもちろんだが、
構成の見事な緩急は、マーチングバンドの新世界を開いていることは確かだ。
世界中から招待される彼らの図抜けた力は、
沢山の挫折に裏付けられた達成感と
揺るぎない自信と
溢れる感性じゃないだろうか。
橘高校吹奏楽部の進化と新世界に、エールを送りたい🎵
◇図抜けた作家 村田沙耶香「地球星人」◇
今年の読書記録47人目の作家は、人の噂を信じ<村田沙耶香さん>をチョイス。
巷の噂を読むと、
想定外の内容にビックリしたが、一気に読んでしまった。。とか、
この小説は想像を遥かに超え、凄すぎる、、の書き込みがドッサリ。。
↓噂の本
2016年、「コンビニ人間」で芥川賞受賞。
受賞の日までは、小説を書きたいがために、コンビニ店員を職業として選択。
好きな事以外は、無理に選択しない!というような、スタンスの強い女性だと思っていた。
が
エッセイを読むと、気弱?? 隠れ変人なのか、、
彼女自身が傷つかないように、小難しい生き方をしてるように感じた。
それは、
家族という小さな括りへの圧迫感
結婚する、しないの選択肢
女として、どこまで頑張るか、ガンバレナイカ、、
エッセイでは、オロオロ・・・と堂々巡りをしていたのに、
物書きとしてのスタンスは、鮮やかな切り口で容赦がない。
読み手に、貴方はどうです?と、
本当の気持ちを覗く鏡を突き付けてる感じなのだ。
彼女が声を上げず曖昧にしていた事を、物語りという形にすることで、
次世代の人たちに、ある種の警鐘を鳴らしているのかもしれない。
噂の「地球星人」を読み始めると、凄く息苦しい設定にゾッとした。
今の社会にある闇、そこに葬られる真実が、散りばめられていたからだ。
口を噤むことで、なかったことにする永遠の見えない縛り。
親の感情に振り回される子供の諦めと心の防波堤。
本当の事でも声に出して言う事で、
ドロップアウトした人とか変人に見られてしまうこと。
だから、
目立たずザワザワしないように、常に仮面をつけて普通人に紛れること。
切ないほど頑張って生きている主人公に、
作家/村田沙耶香の本気のメッセージが沁み込んでいて、私はずーーとザワザワしていた。
◇図抜けた作家とオロオロ・・・◇
今、40歳の村田沙耶香さん。
女として折り返し地点にいて、オロオロ・・・していると云う。
だがこのオロオロが、
実は物を深く観察する力でもあり、人を深くしていく過程なんだと思う。
私は村田さんより遥かに生きてるが、情けないことに突発的にオロオロ・・・になる。
それは、
答えの見つからないオロオロ・・・で、
人として枯れることや壊れることへの怯え。
だから、
オロオロ・・・が来ると、またゼロに引き戻される感覚があり、
いつもの自分の弱さに、振り回されていた。
だが、
村田沙耶香のエッセイ「きれいなシワの作り方」に書かれた彼女の抱えるオロオロ・・・は、
手垢のついていない感性そのもの。
そのオロオロ・・・が生み出すものは、他の人にはない心の襞だった。。
それが、図抜けた物語りを作る根っこであり、吐き出すパワーになっているのだと知った。
もし、次のオロオロ・・・が来たら、
村田沙耶香さんのオロオロする心の襞・・・を思い出そう!と決めた。
多分、乗り切れそうな気がするんだけど、、
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素晴らしい〜〜
鳥肌出ました〜
作品紹介ありがとうございまーす😊
矢部太郎さんの「大家さんと僕と僕」で
村田沙耶香さんと矢部太郎さんの対談の様子が
漫画になってまして
そこで
村田さんの言葉に
そそられてしまいました
本を読んで
やっぱりスゴくて
でも共感してる自分に
ボーゼンとしたままでした
今回はどうすれば伝わるか、、
必死に書きました(苦笑)
コメントありがとうございます٩( ᐛ )و
橘高校吹奏楽部のハイレベルさと
彼らの存在が
特別なポジションにいるのがよく分かりますね。
素晴らしいの一言です!!
「オレンジの悪魔」は知って居ますよ・・・・
彼女らはキュートで斬新ですよね、、
しかし「オレンジの悪魔」ではなくて、
「オレンジの小悪魔」の方が可愛らしくて、
いいと思うのですが。。。
でもアメリカで有名なんですよね、、
訪問、有難う御座いました。
また、覗きに来て下さいね。
よろしく。。。
「オレンジの小悪魔」がピッタリですねー
しかし
kiyasumeさんは
なんでもよく知ってますよね
感心します
もう一つ、2008年5月19日「イラン」編 男と女1、2をご覧ください。朝ごはんの「ナン」を買いに行くのは男性です。
今後ともよろしく。始まりは「高野秀行」でしたね。
イスラムの男性は優しいのですか?!
私も偏見持ってました
写真はいつも興味深く見せてもらってます
ほほほ